ランナーの筋肉や血液を育てるには その1【セリア通信vol.908】

2025年1月21日

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皆さん、おはようございます。
お元気ですか?

この辺りでは早くも田おこしが始まりました。
トラクターの後には、餌を求める鷺やカラスが行列が・・・。
その向こうには真っ赤に染まった杉林が時折、ゆらゆら風に揺れています。
どうやら今年はスギ花粉の当たり年かもしれません。

ところで花粉によるアレルギーを軽減する抗炎症成分として、オメガ3脂肪酸の効果を認める研究が数多く発表されるようになりました。
また、EPA・DHAなどの脂質バランスと、アレルギー発症リスク軽減に関する研究も盛んです。

セリアではいち早くサプライズに、この魚由来のオメガ3脂肪酸を配合しました。
もともとは喘息に苦しんでいたジュニアランナーからのご相談を受けて配合強化した製品です。

脂質バランスアップに、体質改善の一助のお役に立てれば嬉しいです。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 ランナーの筋肉や血液を育てるには その1
2 セリアスタッフの舞台裏【早寝早起き】
3 陸上雑感【大会消滅の危機】

山さんは毎日、同じ時間、同じタイミングで体重体組成計を用いた測定を続けております。
毎日のデータはスマホのソフトに書き込まれ、瞬時にグラフが作成されます。
そんな中から見えてきたカラダづくりの傾向と対策についてのご紹介です。

ランナーの筋肉や血液を育てるには その1

◆①筋肉量に着目◆

山さんは必ず、「筋肉量の変化」に着目しています。
筋肉量は、運動量や食事の影響をいち早く受けるからです。
もし、食事量(総摂取カロリー)が1日分の必要エネルギー量に満たないと、筋肉量はたちどころに減少してしまうことが、毎日の測定結果からも見て取れるからです。

山さんがウイルスなどの感染症に罹患したケースです。
食欲がなくなり、食事がまったく食べられなくなったのでした。
また、38℃を超える発熱があり、激しい下痢症状にも苦しました。
すると、たった1日で体重が2キロ以上も落ちてしまったのです。
その殆どが筋肉だったことが筋肉量の測定で判明しました。

◆②血液や筋肉を切り崩す◆

食事量を減らすなどして必要エネルギー量に満たない生活をしていると、カラダはどんどん血液や筋肉などのタンパク質を分解して、生きるのに必要なブドウ糖を作り出してしまいます。
このしくみを「糖新生」と呼びます。

山さんのように病気にかかった際の急場しのぎのエネルギー源ならまだしも、無理な減量や無茶なダイエットをしてしまうと、体内では常に「糖新生」が行われ続け、血液や筋肉を一気に失ってしまう危険があります。
このようなケースではあっという間に「怪我」や「貧血」になってしまったり、まったく走れなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

◆③筋肉量の回復には時間がかかる◆

山さんの場合、病気で筋肉量が激減したのですが、症状が治まり、食欲も回復したので1週間後にはランニングを再開しました。
また、筋肉が落ちた分だけタンパク質の摂取も増やすようにしたのですがなかなか戻りませんでした。
それでも体重などは程なく増加に転じたのですが、どうしても筋肉量だけが増えないのです。
かなり意識的に食事量を増やし、タンパク質の摂取量も増やしてみたのですが
ひとたび減ってしまった筋肉を増やすのは容易ではないことがわかりました。

このように4ヶ月経っても筋肉量が回復しない状況が続いたのです。
そこで改めて食事内容を見直してみました。

◆④血液や筋肉を増やすカギ「糖質」◆

血液や筋肉を切り崩してブドウ糖に換える「糖新生」。
この経路を遮断して、血液や筋肉づくりを活発にするためには、食事で摂取する「糖質」の量を増やさなければならないことに着目してみました。

そこで、通常より「糖質」の摂取量を増やすことにしたのです。
実際には「ごはん」や「お餅」、「めん類」などを意識的に増やしました。
同時に脚筋力(大きな筋肉群)を高める「ランジ」や、腹筋や広背筋など上半身のトレーニングも増やしてみました。
ある程度の負荷を与えることによって「成長ホルモン」の分泌を促す作戦を立て、実行したのです。

すると、病気からの回復後3ヶ月もの間、ほとんど増えなかった筋肉量が「糖質」の増量と、筋トレによる「成長ホルモン」の影響から一気に増加に転じました。
ちなみに体重は微増のまま安定していたので筋肉量が増え始めるのと同時に、体脂肪率は徐々に下がり始めました。

このように筋肉を育て、血液(赤血球)を育てるには、不必要なタンパク質の分解を防ぐ必要があるのですね。
そのためのカギとなるのが「糖質」の摂取だったことを山さん、身をもって実感しました。
それでも山さんの年齢だから、良くも悪くもまだカラダの反応は鈍かったこととおもいますし、多少走れなくても致し方ないかもしれません。

これがもし、中高生ランナーの皆さんやアスリートの皆さんだったらと思うと心配になります。
血液や筋肉を育てるためには「糖質」も必要だということをぜひ、覚えておいてください。

::: セリアスタッフの舞台裏【早寝早起き】 :::

先日、とある高校陸上部員に食事講習をしたときのこと。
冒頭で
「12月31日に24時まで起きていた人?」
と聞いたところ、なんとほぼ全員が手を挙げました。

平日や休日、朝練のあるなし問わず、同じ時間に寝て起きる。
それが当たり前だと思っていた私にとっては驚きの出来事でした。

食事講習会では食事の話はしますが、その前に食事よりも大事なこととして、早寝早起きを始めとした”規則正しい生活習慣”の話をします。
それができていないと、消化器官が働かず、食事の効果が上がらないからです。

”規則正しい生活習慣”は基礎中の基礎。
これが出来ずして、その先の応用はないのです。

出来ていないな、という方。
今日からでも良いので、規則正しい生活習慣の徹底を心がけましょう
(山内)

::: 陸上雑感【大会消滅の危機】 :::

千葉の中学陸上においては、正月の風物詩ともなっていた銚子駅伝は昭和25年に始まり、最盛期には85校もの参加があったという。
銚子で襷を背負った中学生のなかには、のちに世界で活躍するランナーも誕生した。
陸上部員のみならず、駅伝に借り出された運動部員の隠れた才能の発掘など、千葉の陸上長距離会の発展に多大な貢献をしていた大会だった。
「正月は銚子で」というのが駅伝大好き先生の合言葉だった。
がしかし、近年の参加校の減少、役員確保の困難などから惜しまれながらも令和5年を最後に幕を閉じた。

どうやら、この動きは年々加速している。

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ボンネットに花粉が・・・。
見ているだけで鼻がムズカゆくなりますね。
どうぞ、お気をつけください。

では、また来週。


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