しぼれないのはなぜ?①「こころとからだと・・・」【セリア通信vol.898】

2024年11月5日

前ページ:貧血が治らないのは、なぜ?②あなたに合っていない食習慣例
後ページ:

皆さん、お元気ですか。

近年、学校部活動から地域クラブ活動への動きが加速していますね。
少子化、顧問不足、勤務時間超過などの理由から継続が難しいというのが、その理由です。

そこで、千葉県では地域クラブ指導者の募集を行ない、人材バンク「ちばクラサポ」を開設しているそうです。

かけっこ好きのランナーのみなさん、あなたの「好きなかけっこ」の魅力を子供たちに伝えるお手伝いをしてみませんか?

「かけっこの魅力は、かけっこ好きのあなたにしか伝えられない」
山さんは、そう思っています。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 しぼれないのはなぜ? ①「心と身体と・・・」
2 セリアスタッフの舞台裏【走れている時こそ要注意】
3 陸上雑感【もうひとつの充足ホルモン】

「なかなか痩せない・・・」という女性ランナーの悩みは深刻です。
毎日あれだけ走っているし、食事も制御しているのに、どうして思うように絞れないのでしょうか?
ご相談が多いこの問題について一緒に考えてみましょう。

しぼれないのはなぜ? ①「心と身体と・・・」

◆その1、ストレスとホルモン◆

アスリートとして走っているランナーの多くは、勝利や記録という結果を常に求められています。
そのプレッシャーは、私たちには計り知れないものがあります。
競技ステージが上がるにつれて、その重圧はますます重くのしかかるのでしょう。
思うような結果が出せずに、もがき苦しんでいる選手も多いようです。

伸び盛りの中学生や高校生のなかにも、このような壁に突き当たって苦しんでいる選手が少なくありません。
このようなアスリート特有のストレスは、選手の心や身体に様々な異変をもたらします。
そのひとつがホルモンの分泌異常です。

◆幸せホルモン不足の疑い◆

心や身体に過剰なストレスが加わり続けると、幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」の分泌が鈍ります。
「オキシトシン」には
  1. ストレスから脳や自律神経系の働きを守る機能
  2. 食欲を制御し、脂肪の代謝を促進する働き
が認められています。
この幸せホルモン「オキシトシン」が十分に分泌されていれば、褐色脂肪細胞等が活性化して代謝が高まる仕組みです。

一方で、何らかの理由から鈍ってしまうと、太りやすくなってしまいます。

◆安心・信頼・共感◆

幸せホルモン「オキシトシン」の分泌が少なくなってしまうと、走っているのに代謝が下がってしまい、食事を制御していても太りやすくなるのです。

また、「安心感」「信頼感」「共感」などの感情が持ちにくくなるため、置かれている環境への不満や不信感からストレスがつのり、自分の存在や活動への疑問などを抱きはじめます。

もし、あなたが長い間、原因不明のコンディション不良に悩まされていたり、周囲への不信感を抱き、自暴自棄になりかけていたら、その不調の原因は幸せホルモン「オキシトシン」の不足にあるかもしれません。

◆故障や貧血になりやすい◆

ストレスで増えた脂肪は「炎症物質」となって体内に広がります。
なかなか思うように身体がしぼれないだけではなく、炎症が他の部位へと飛び火しやすくなるのです。
また、”オキシトシン不足→自律神経系の働きが乱れる”ことで、消化器官の働きにも負の影響を及ぼします。
身体を育てる栄養(タンパク質やミネラル類)などが吸収されず、トレーニング効果が得られるどころか、ダメージが蓄積しやすくなるのです。
このようなことが起きやすくなります。

◆不安症の方も◆

どんなに頑張って走り込んでいても「安心感」が抱けないため、「心配」や「不安」ばかりがつのり、過緊張になりやすくなってしまいます。

このような状態の選手は、ちょっとのつまずきで大ブレーキをしてしまう危険をはらんでいます。
苦しい場面で自律神経系が体調を制御できない状態になっている可能性が大きいからです。
この状態になっていたのなら、それは我慢が足りないのでもなく、意志が弱いのでもありません。
「からだが制御できなくなってしまう」ことに原因があるのです。

◆あなたの声かけが大事!◆

思い通りの結果が出ている状態であれば、幸せホルモン「オキシトシン」がたっぷり分泌されるでしょう。
心も身体も安心感に満たされて、何をやっても順調にいくことでしょう。

一方で、思い通りでなくなったときは、ご家族やチームメイト、スタッフの心の支えが必要です。
選手が上手くいかないときこそ「安心・信頼・共感」が持てるように、周囲が環境を整えてあげなくてはなりません。

いつしか落ち込んでしまい、負の連鎖におちいっている選手に、あなたらならどんな声かけができるでしょうか?
あなたの身近にいる大切な仲間や選手を救うためには「安心・信頼・共感」が得られる、そのひと言が大切なのです。

思うようにしぼれない、思ったようにしぼれない仲間や家族がそばにいたら、ぜひ、真っ先にこのことを思い出してください。

::: セリアスタッフの舞台裏【走れている時こそ要注意】 :::

気温が低くなってきて
「お、今日は身体が動くな!」
と感じる時が増えました。

そう感じるのは決して私だけではないはずです。
連日の駅伝や記録会の結果を見ていても、皆さんが走れているのがよく分かります。

夏に頑張って練習をして、貧血や故障なく、疲労なく今に至っている方は、面白いように身体が動いている事でしょう。

ただし、身体が動くということは、
それだけ身体にかかる負荷が大きいことも忘れないでください。
ケアが疎かになっていると、身体はあっという間に壊れます。
そうならないように、走れている時こそ身体のケアはもちろん、
生活習慣・食事・睡眠も大事にしましょう。

セリアも(セリアリベロがオススメ!)ぜひご活用ください。
(山内)

::: 陸上雑感【もうひとつの充足ホルモン】 :::

バランス良く食事ができると、体内には充足ホルモンが分泌される。
特にタンパク質に満たされた食事を食べると、インクレチンという「幸せホルモン」が分泌されるという。
必要タンパク質量に達すると、このインクレチンがたっぷり分泌され、食事が適量に達したことを脳に知らせてくれる優れものだ。
アスリートの皆さん、肉・魚・豆類を上手に活用して、タンパク質に満たされた食事を目指そうではないか!

* * * * * * * * * * * * * * * *

全国高校駅伝の各県代表が勢揃いしました。
ご出場を決めた皆さん、おめでとうございます。
残る切符は地区代表ですね。
ご健闘を祈っています。

では、また来週。


前ページ:貧血が治らないのは、なぜ?②あなたに合っていない食習慣例
後ページ:

セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
友だち追加


 今までのセリア通信はこちらから


 セリア通信の登録(無料)はこちらから


 御注文はホームページから