貧血が治らないのは、なぜ?①リーキーガット【セリア通信vol.896】

2024年10月29日

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皆さん、お元気ですか。

27日(日)、第42回全日本大学女子駅伝対校選手権が宮城県仙台市弘進ゴムアスリートパークで開催されました。
もうすぐ11月だというのに、街路樹が紅葉できないほどの暑さ・・・。
選手の皆さんはもちろん、応援に駆けつけた皆さんも額に汗していらっしゃいました。
そのなかにはご家族はもちろん、卒業生の応援に駆けつけたという、高校の先生方や後輩の皆さんも大勢いらっしゃいました。

第1区の選手たちが競技場を後に走り去ると、応援の皆さんが一斉に最寄駅へと向かい始めます。
各区間へと向かう応援の人たちで電車内はすし詰め状態に・・・。
山さんは、教え子が多数ご出場されるという高校の先生と一緒に移動したのですが、各区間の応援場所へと移動するだけで、汗だくでした(笑)

移動の電車内では皆さん、テレビ中継をネット観戦。
敵味方入り乱れながら情報交換している光景は微笑ましかったです。
さてさて、来週は男子の全日本大学駅伝です。
伊勢路を移動する応援の皆さん、どうぞお気をつけてください。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 貧血が治らないのは、なぜ?①リーキーガット
2 セリアスタッフの舞台裏【3年間の集大成】
3 陸上雑感【つながる】

①セリアや食事改善で、鉄分は十分摂っている。
②食事量も多く、エネルギー不足ではない。
③それでも改善せず、鉄剤も服用。

ここまで、かなりきちんとやってみても、貧血が治らない方が最近、結構増えています。
なぜ、改善しないのか?
一緒に考えてみましょう。

◆リーキーガットって、知っていますか?◆

体内に取り入れた食物を消化し、栄養を吸収する腸の表面には「粘液層」が形成されています。
そのバリア機能によって腸壁細胞の健康が保たれ、細菌やウイルス感染、有害物質や毒素の侵入を防ぐことができるのです。

何らかの理由で、この粘液層に欠損が生じたり、粘液そのものが減少すると、腸管細胞が傷つけられ、細菌やウイルス感染はもちろん、有害物質や毒素が侵入しやすくなります。
さらには血中の栄養が漏れ出す事態に見舞われるようになるのです。
この状態を「リーキーガット」と呼びます。

※リーキー(英)漏れるの意、ガット(英)腸のこと。
リーキーガットを「腸もれ」と呼ぶ専門家もいます。

◆リーキーガットになると・・・◆

リーキーガットの症状に見舞われると、栄養の吸収が不十分となってしまうばかりか、せっかく取り込んだ栄養や血中の成分が漏れ出てしまうのです。
つまり、どんなにバランスに富んだ食事を食べていても、きちんと吸収されずに失われてしまい、慢性的な消化不良を招いたり、筋肉や血液、骨などの組織が強化されずに故障や貧血を何度も繰り返すようになるのです。

◆新陳代謝を妨げることに・・・◆

成長期のランナーは、新陳代謝がとても活発です。
毎日、毎食の食事から得られた栄養でカラダがどんどんつくりかえられ、つややかで健康的な筋肉や皮膚が形成され、骨や内臓、脳も日ごとに発達する時期にあるからです。

ところが、リーキーガットになると、トレーニング効果が一向に認められなくなり、カラダに思うような発達がまったくみられなくなります。

「食べているのに・・・」
「練習しているのに・・・」
「まじめにやっているのに・・・」

やればやるほど、状態が悪くなる一方で、貧血や故障はもちろん、なかには競技力が低下するケースも見られます。

◆リーキーガットになりやすい方は?◆

努力しているのに貧血や故障が改善されない皆さん、
次のことがいくつか思い当たりせんか?

○症状編

○食生活編

顔色や皮膚、爪などは栄養吸収のバロメータです。
リーキーガットによって栄養の吸収が妨げられていると状態が悪化します。

小麦のグルテンアレルギーや乳製品による乳糖不耐症、さらには糖質の摂取過多などが粘液層を傷つけ、リーキーガットを招きやすくします。

そして、何より問題なのが食生活習慣です。
偏った食事をしていることが原因となってリーキーガットを招いてしまうのです。

◆食生活から見直そう◆

「なんで貧血が治らないの?」
「こんなにリハビリ頑張ったのに、また故障してしまうのはなぜ?」

そんな皆さんに、これ以上頑張れというのは気が引けてしまいますが、どうか「食生活」を根本的に見直してみてください。
「やっているから」とか「バランスが良いから」とは思わずに、客観的に見直してみることが大切です。

もし、自分で考えても問題点が見つからない場合は、監督、コーチやチームメイトに相談してみましょう。
それでも分からない場合は、セリアスタッフにご相談ください。
もしかしたらお役に立てるかもしれません。

いずれにしても、「食べているのに」とか「摂取しているのに」と思わずに、吸収されていない原因となっている食事があるのではと考えてみましょう。
リーキーガット症状となっていることが原因のケースも少なからずあるからです。

::: セリアスタッフの舞台裏【3年間の集大成】 :::

とある高校駅伝チームの3年生。
チームで唯一の3年生。
上と下の学年の選手たちが強かった影響で、過去2年間は駅伝を走る機会がありませんでした。
今年こそはと頑張っていましたが、なかなか調子が上がらず、今年も走れなさそう・・・という時に、主力の怪我によって出番がまわってきました。

チームの戦力は下がったかもしれません。
でも、その3年生は最後の最後で、駅伝を走るチャンスを掴んだのです。

走りの方はというと、本人曰く
「全て出し切れた。後悔することはない。」
とのことです。

勝ち負け以上に大事なものを観ることができたような気がします。
こういうドラマがたくさん見られるのが、今の仕事の良い所です。
(山内)

::: 陸上雑感【つながる】 :::

ラグビー日本代表とNZ代表「オールブラックス(略称:ABs)」の試合でのこと。
スタジアム7階の観客席に着くなり一通のメールが届いた。
「これからテレビ観戦するけれど、今どうしてる?」
それはNZ在住で、かつて私がお世話になっているホストファミリーからだった。
今ではW杯開催中はもちろん、ABsの試合のたびに連絡を頂く仲である。
早速、スタジアムの写真を送信するとABsのユニフォームを身にまとった家族写真が返信されてきた。
10月からサマータイムとなっているNZとの時差は4時間。
ちょうど夕食を終えて、いざ試合観戦!
そんなタイミングだったようだ。

つい先日もW杯最終予選の対豪州戦の直前にNSW州のカウラ在住のホストファミリーからメールが入った。
共にW杯へ行けるようにと願っていたが、まさかのドローという結果に・・・。
じつはサッカー女子代表戦の前には、私も密かに豪州代表の応援にまわっている。
この家族の親友の1人がサッカー女子豪州代表、エリー・カーペンター選手だからだ。

国境を超えたつながりを感じられるのもスポーツのギフトだと感謝している。

* * * * * * * * * * * * * * * *

日産スタジアムで行われたABs戦の観客は60,000人を超えたそうです。
新横浜の繁華街では深夜まで、日本代表のユニフォームをまとったファンの反省会が続いたと言います。
初勝利は、いつになるのだろうか・・・。

では、また来週。


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