アキレス腱や下肢の故障にご注意ください!【セリア通信vol.760】

2022年3月22日

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皆さん、お元気ですか。
 
早くも新生活を始めた選手のみなさんも多いことでしょう。
ただただグラウンドをジョグしているだけなのに新入生だと分かるから不思議です(笑)

何をするのも探りながら行動するからでしょうか?
高校のネームが入っているからでしょうか?
見ている私まで緊張してしまいそうです。

生まれ育った環境も慣れ親しんだ練習方法もみんな違うのは当たり前のこと。
きっと慣れるのも時間の問題でしょう。

どうか失敗を恐れず、先入観を持たず、素直に行動してみて下さい。
みるものすべてが新鮮で発見ばかりの毎日になるはずです!

◆◇本日のメニュー◇◆

1 アキレス腱や下肢の故障にご注意ください!
2 セリアスタッフの舞台裏【小さいからこそ】
3 陸上雑感【フォアフット】

このところアキレス腱痛が急増しています!
その原因と対策についての考察です。

アキレス腱や下肢の故障にご注意ください!

◆アキレス腱とは◆

ふくらはぎにある2つの筋肉、
①ヒラメ筋(ひらめきん)
②腓腹筋(ひふくきん)
をかかとの骨につなぎ止めているのがアキレス腱です。
ヒトのカラダのなかで最大の腱であり、それほどまでに大きな力を支える大切な組織です。

◆テコの原理◆

では、アキレス腱はいったいどうやってそんなに大きな力を発揮できるのでしょうか?

その仕組みを解説してみますね。
皆さんは運搬用一輪車を想像して下さい。



まず、支点はつま先です。
一輪車では車輪が支点となっています。
(支点・・・モノを支える点、重さを支える点)

次に、力点はふくらはぎの筋肉です。
一輪車では”ヒトがハンドルを持ち上げる”動作ですね。
(力点・・・モノを動かす時に力がかかる点)

そして、作用点はカラダが浮き上がることです。
一輪車では荷台が車軸ごと持ち上がって前へと進む状態です。
ヒトのカラダでは脛(すね)の骨が車軸と考えれば良いでしょう。
(作用点・・・モノが力を加える点)

つまり、つま先を支点にしてふくらはぎという力点が力を発揮することで、カラダという作用点が前方へ運ばれることになるのです。

その際には力点となるふくらはぎに大きな力が加わります。
さらに足の甲(こう)と脛(すね)の角度が鋭角(90度より少ない角度)になるほど前進し、踵とふくらはぎを繋ぎとめているアキレス腱には大きな負荷がかかります。

◆走りのメカニズムとシューズ◆

速く走るということは、力を発揮するふくらはぎはもちろん、支えとなるつま先(それを支える甲の骨)、カラダが持ち上がる際の軸となる脛(すね)の骨、そしてそれらを支える踵やアキレス腱に多大な負担を強いることになりますね。

皆さんが愛用しているプレート入りのシューズはこのような走りのメカニズムを巧みに利用し、速く走るための機能向上をはかっているのではないでしょうか?

◆プレートの補うもの◆

では、いったいプレートはどこの力を補っているのでしょう?
それは一輪車で言えば、”ヒトがハンドルを持ち上げる力”なのです。
ということは走る動作で言えば”ふくらはぎの力”であり、”力点の力を増幅している”と言えるでしょう。
山さんはココに注目しています!

ふくらはぎの力が増幅されるとはいったいどういうことでしょうか?

◆他の部位に大きな負荷がかかる危険◆

プレートがふくらはぎの力を補い、大きな力を得て、走力が増す分だけ、その力を支える部位の負荷が増大していると山さんは考えています。

例えば、より大きな資材を運搬するための作業用一輪車を作るとします。
その際には車輪(支点)を丈夫なものにするでしょう。
同じようにより頑強なフレーム(軸)でなければ重くて大きな資材は運搬できません。

ところが、カラダはなかなかそうはいきませんね。
プレートの反発によってパワーは得られても、いきなり頑丈なフレーム(カラダ)がつくられるわけではありません。
大きなパワーを得た分だけ、フレーム(骨)や接合部分(アキレス腱)などに、抱え切れないほどの負荷がかかってしまうために様々な故障が続出しているのだと推察しています

◆性能に見合ったカラダづくり◆

最近、故障にまつわるご相談が急増しています。
なかでもアキレス腱炎、脛骨・腓骨・中足骨などの疲労骨折、種子骨(足裏にある親指の付根)の炎症などのご相談が後を絶ちません。
さらには大腿骨の疲労骨折や骨盤・股関節の障害もとても多いようです。

そこで、今回は下肢(かし)の故障について、その原因を探ってみました。
異論も多いことかと思いますが、皆さんがこれを機会に故障についてしっかり考える機会になれば嬉しいです。
ぜひ、皆さんもご自身であれこれ考えてみて下さい。

予防と対策については補強トレーニングで、スピードに対応できるカラダづくりをするのがいちばんです。
どんなトレーニングメニューが良いかはチームの監督、コーチに尋ねてみて下さい。
きっといろいろな対策を考えていらっしゃることでしょう。
 各チームともに面白い取り組みがなされているようです。

また、選手のみなさんが自分でできるのは栄養強化とケアですね。
今後ますます高速化する長距離界で結果を出しつつ、ケガや故障をしない丈夫なカラダをつくるには、組織強化の栄養補給は必須と言えるでしょう。

セリアスタッフからのオススメは次の3つです。
セリアC
セリアCa
セリアリベロ

以上、参考にしてみてください。

::: セリアスタッフの舞台裏【小さいからこそ】 :::

小さい会社だからこそ出来ることがある。
セリアスタッフが常々思っていることです。

例えばセリアFe
鉄剤に使用される非ヘムに比べて安全性と吸収力が高いヘム鉄が主成分の鉄分サプリですが製造コストが高いのが難点です。
普通の企業なら、採算がとれないため、もっと儲かる別の製品の開発・販売をすすめることでしょう。
現に、数年前にとある大手会社が鉄分サプリの販売から撤退したという話を耳にしております。

セリアは貧血に悩むアスリートを救いたい一心で、コスト度外視でセリアFeの開発をするにいたりました。
その精神はセリアジョブやセリアリベロ、セリアサプライズといったそのほかのセリアにも根付いています。

これからも小さい会社だからこそ可能製品販売・開発、機動力やサポートを通して、みなさんのお役にたてていければと思います。
ご希望やご相談がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

(山内)

::: 陸上雑感【フォアフット】 :::

つま先走りのメリット・デメリットに関して、高校の恩師と激論を交わしました。
その結果はと言えば、恩師の圧倒的勝利でした!
さすが東大卒のランナーです。
私はノーガードで打ち合いに臨みましたが、物理学的考察とやらの強烈なパンチををくらいKO負け!!
でも、とっても勉強になりました。
いつか一緒に走れたらと思っています。
(山根)

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今週は全国各地の強豪チームがいすみ市に集結しています。
いやぁ、凄い顔ぶれです!

では、また来週。


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