2020年11月24日
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皆さん、お元気ですか?
久しぶりに東京農大のキャパスに入りました。
縁あって山さんの母校に入学してくれたピカピカの新入生たちを激励するためです。
すっかり大学生らしくなっていて、何だか背丈も高くなったようにさえ感じました。
高校時代より眼光も鋭くなり、走りにも力強さが増したようです。
”もうすぐ、セリア無くなりますので”
そんな気遣いまで出来るようになって・・・。
その成長ぶりを見て、安心しました!
どうやら競技は順調の様子。
あとは学生生活の回復を祈るばかりです。
ガンバレ、農大健児!
◆◇本日のメニュー◇◆
1 レースに向けた食事 その4”お腹の調子を整える”
2 山内のなんでだろう【カップ麺はダメ?】
3 今週のアクション【果物を食べよう】
お腹の調子は、ココロやカラダに影響します。
だから、お腹の調子を整えることが出来ればココロやカラダの状態も向上するのです。
レースに向けた食事 その4”お腹の調子を整える”
◆自律神経系の働きを保つ◆
消化器官の働きを制御するのは自律神経系の交感神経と副交感神経です。
これらの働きを正常に保つことが出来ればお腹の調子はすこぶる安定します。
そのコツは食事時間にあります。
”毎日、同じ時間に食事をする”
規則正しい生活を送れば、お腹の調子は整います。
◆楽しい食事◆
消化器官の働きが活発になるのは副交感神経が優位に働いている時です。
その条件は”ココロが解放され、リラックスする”ことです。
大事なレースが近づいたらことさらに食事を楽しんで下さい。
”明るい楽しい食卓づくり”が出来たら、お腹の調子もぐーんと上がります。
◆良く噛んで食べよう◆
お腹のトラブルが原因でレースを失敗する選手はあまり噛まずに飲み込んでしまっているようです。
緊張から交感神経が優位になり、消化器官の働きが鈍くなると食欲が湧かなくなります。
何とか食べようとして知らず知らずのうちに飲み込んでしまうことが消化不良を助長してしまうのです。
また、たとえ食欲があっても早食いや、どか食いの癖がある選手は気をつけましょう。
レース前の緊張が、知らず知らずのうちに消化器官の働きを鈍らせるからです。
しっかり食べているつもりでも栄養の吸収率が下がっていたり、突如、お腹の調子を崩すなどの可能性があります。
出場レースが近づいたら、いつも以上に落ち着いて食事を楽しみながら、しっかり噛んで食べるように心がけましょう。
◆免疫反応◆
小腸には免疫機能が備わっていて、体内への毒素や病原菌などの侵入を防いでいます。
緊張下では一段とその活動が鋭敏になるため、食べ慣れないもの、多量の油分、生もの、腐敗臭などに反応し、嘔吐や下痢を招くことがあります。
お腹の調子を崩しやすい選手は加熱調理された消化の良いものを中心に食べるようにしましょう。
特に宿舎での食事には気をつけて下さい。
お刺身や揚げ物などは控えた方が安全です。
◆発酵食品のチカラ◆
味噌やヨーグルトなどの発酵食品は乳酸菌を含んでいます。お腹の調子を整える大腸菌のエサとなる栄養です。
中でも皆さんが幼少期から食べ慣れた発酵食品に含まれる乳酸菌がもっとも有用だということが知られています。
試合前の緊張が続く中では食べ慣れた発酵食品を食べましょう。
お味噌汁やぬかみそ漬けなどの和食が良いのか、ヨーグルトやチーズなどの乳製品がフィットするのか、はたまた酒粕や納豆などが良いのか。
たとえ緊張下であっても食べると安心するもの、心身が落ち着けるものを日頃の食生活の中から見つけてみましょう。
”これを食べれば大丈夫”と言える食材があれば安心ですね。
疲れが溜まったとき、風邪で弱った時にも役立ちます。
ちなみに山さんは”大根のお味噌汁”です。
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::: 山内のなんでだろう【カップ麺はダメ?】 :::
カップ麺もあまりおすすめしていません。
その理由をご紹介します。
カップ麺にはリンと言うミネラルが豊富です。
カルシウム、マグネシウムと共に骨や歯をつくるために必要です。
カリウムとリンは血中でバランスをとりあっていますが
リンの量>カルシウムの量
となると骨の中のカルシウムを溶かし、血中に送ることで
リンの量=カルシウムの量
にしようとします。
その結果、骨のカルシウムが減り、骨折しやすくなってしまいます。
アスリートにとってはもちろん、将来、骨粗しょう症が心配される一般の方にとっても怖い話ですよね。
リンはほかにも
清涼飲料水、スナック菓子、冷凍食品、加工食品
に豊富です。
カップ麺には頼り過ぎないよう気をつけましょう。
そしてカルシウム摂取を!
(山内)
◆
::: 今週のアクション【果物を食べよう】 :::
秋は果物の季節ですね。
みかんにリンゴに柿もありますね。
ビタミンCやカリウムが豊富だから長距離ランナーには最適な食材です。
1日1個の果物を食べましょう!!
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朝、山さんが走り始める頃はまだ真っ暗です。
だからイエローのウインドブレーカーに白いキャップを被っています。
皆さんもなるべく目立つ格好で走って下さい。
もらい事故にも気をつけましょう!
では、来週。
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