2020年11月3日
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11/1(日)に開催された全日本大学駅伝。
近年希にみる接戦を大会新記録で制したのは駒澤大学でした。
山さんの注目ポイントは、この日の気象条件。
気象庁発表の天気図によると、本州付近は広く高気圧に覆われていました。
三重県の沿岸部では1027hPa(ヘクトパスカル)にも達していたのです。
1気圧が1013.3hPaですから、かなり酸素が濃い状態でした。
ランナーには有利な気象条件だったと言えるでしょう。
このことが高速レースとなった要因の一つではないかと考えています。
ちなみに例年、11月から1月にかけては大陸からの高気圧が日本列島をすっぽりと覆います。
昨日より更に高い1030hPa以上にも達する日さえあるのです。
高気圧下のレースは高速化する傾向があります。
また、”自己ベストを狙うチャンス”なのです。
ぜひ、参考にして下さい。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 レースに向けた食事 その1”緊張しやすい方へ”
2 山内のなんでだろう【故障の原因】
3
今週のアクション【前向きな言葉】
”レース前の食事は、どうしたらよいでしょうか?”
数日後に駅伝を控えた高校1年生からのご相談でした。
そこでレースに向けた食事についての傾向と対策をお伝えしていきます。
試合出場が決定してから1週間くらい前までの長い期間の対処法についてです。
レースに向けた食事 その1”緊張しやすい方へ”
◆緊張とは◆
ココロとカラダが張りつめた状態になることを”緊張”と言います。その強さは不安や恐怖、期待の大きさに比例します。
ですから不安を抱いている選手はもちろん、自信満々の選手でさえ緊張するのです。
ヒトが何かに立ち向かう際には誰しもが緊張します。
◆緊張のメカニズム◆
緊張するとアドレナリンという抗ストレス・ホルモンが分泌されます。この合図を受けてココロとカラダが戦いへの備えを始めます。
1、筋肉が震える
2、鼓動が激しくなる
3、頬が紅潮する
4、額や手、腋に汗をかく
5、手先や足先が冷たくなる
6、食欲がなくなる
7、脳が覚醒する
8、眠れないetc.
その症状には個人差が見られますが、いずれの現象もこれから起こることに対して身を守るための備えであり、戦い切るための準備です。
◆消化の良いものを食べよう◆
戦うホルモン、アドレナリンが分泌され、心身が戦闘態勢に入ると胃腸の働きが著しく低下します。試合が近づくにつれ食欲不振や消化不良を起こすのはそのためです。
特にお腹を壊しやすいあなたは要注意です。
試合前はお刺身などの生食は避けましょう。
また、揚げ物などの油を多量に使った料理、スパイスや香辛料を多量に使った辛い食べ物も避けましょう。
緊張で鈍くなった胃腸では対処が出来ないからです。
何か特別な勝負メシを考えるのではなく、安心して食べられる料理を中心にメニューを組み立てましょう。
◆不足するビタミンC◆
アドレナリンの生成時にはビタミンCを大量に消耗します。そのため、緊張が続くとビタミンCが枯渇し、風邪などの病気に罹りやすくなります。
こんな方はビタミンCが不足しやすいのでご注意下さい。
1、大きな試合を控えている
2、緊張しやすい
3、眠れない
4、故障が多い
5、カラダが大きい
6、新鮮野菜や果物を食べない
7、外食がちでインスタント食品が多いetc.
大柄な選手は運動によるダメージが大きいのでビタミンCの消耗も激しい傾向があります。
◆緊張しやすい方の食事は◆
このように緊張しやすい方の試合前の食事には配慮が必要です。食べ慣れた普段の食事を基本にメニューを組み立てましょう。
その上でビタミンCの上手な補給を心がけましょう。
※ちなみに多くのトップチームがセリアCをご利用下さっています。
緊張時には消化器官の働きは鈍くなっています。
このことを忘れずに覚えておいて下さいね。
選手の皆さんは何を食べるかよりも、”良く噛んで食べる”ことを心がけましょう!
実は緊張下での消化不良について多くの選手から聞き取り調査をしてみると、消化の良いものを食べているにもかかわらず下痢や嘔吐を繰り返していました。
中にはサラダのレタスで下痢をする例も・・・。
そこで、詳しく観察してみると”噛まずに飲んでしまう”ことが判明したのです。
大きな試合や駅伝を控えたときこそ、カラダへの労りが必要です。
”良く噛んで食べる”のも労りの一つです。
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::: 山内のなんでだろう【故障の原因】 :::
”故障の原因はカラダの歪みだよ”いつもお世話になっている治療院の先生が教えて下さいました。
「骨盤の歪み、重心の左右差、猫背・・・」
これらを治さないままだと、せっかく患部を治しても同じところを再び痛めてしまいます。
故障を繰り返している方は
カラダに歪みがないか診てもらいましょう。
ちなみに歪みが無くなると、本来の力を発揮することも出来るそうです。
僕も先日、施術してもらいました。
すると翌日のペース走では普段と比べて1kmあたり10秒近くペースアップしていました。
それほど歪みがあったということですね。
普段の生活から気をつけないと。
(山内)
::: 今週のアクション【前向きな言葉】 :::
言葉に込められた力を言霊(ことだま)と言います。前向きな言葉を発すると、ヒトのカラダは動きやすくなります。
一方で後ろ向きな言葉を発すると守りに入るためカラダの動きは固まってしまいます。
あなたが”いける”思っている間はカラダは動いてくれますが、”ダメだ”と思った途端、動けなくなります。
試合前や勝負所の苦しい場面で唱えてみて下さい。
前向きな言葉がきっと力になります。
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今日は東日本実業団対抗駅伝競走大会が開催されます。
ニューイヤーへ名乗りを上げるのはどのチームに・・・?
では、来週。
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