2020年10月27日
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”おかげさまで復調しました”
それは数ヶ月前にアドバイスした選手からの電話でした。
快活な話し方が印象的な高校3年生。
彼が1年生の頃、各大学のスカウト担当から名前が挙がっていたのを覚えています。
その後、故障が続いていたようで、暫く名前を見かけませんでした。
今年になって彼からコンディショニングの相談がありました。
3年生最後の一年に賭けるものがあったのでしょう。
アドバイス通りに食生活を改善したそうです。
先週末、全国高等学校陸上競技大会2020において好タイムで見事優勝を飾りました。
とっても嬉しいニュースです。
今後の活躍にも注目しています!
◆◇本日のメニュー◇◆
1
秋に多いトラブル その5”フェリチンの低下”
2 山内のなんでだろう【強さの秘訣】
3
今週のアクション【”大丈夫です”を使わない】
”フェリチンが低いのですが・・・”
そんなご相談が後を絶ちません。
原因と対策について一緒に考えましょう。
秋に多いトラブル その5”フェリチンの低下”
◆フェリチンとは◆
フェリチンとは鉄を貯蔵するタンパク質を指します。通常、血液検査で調べるのは血清フェリチン濃度です。
体内に貯えられている鉄(フェリチン)と血清フェリチンは相関しています。
体内における鉄の減少はまず、フェリチンから始まります。
◆ココロとカラダの不調の原因◆
体内鉄の不足(=フェリチンの低下)はココロとカラダの不調の原因になります。1、疲れやすい
2、動悸・息切れ
3、頭痛・肩こり
4、睡眠過多・不眠
5、イライラ
6、注意力低下
7、不安・恐怖
8、閉そく感・うつ
一般血液検査では血色素(ヘモグロビン)しか測定されません。
ですから貧血ではないと診断されるケースが多く、フェリチンの低下による不調は見過ごされがちです。
これらの理由からフェリチン低下を”かくれ貧血”とも呼びます。
◆原因は◆
ランナーに見られるフェリチ低下の原因は次の3つです。1、トレーニングによる鉄とタンパク質の損失
2、成長による鉄とタンパク質の需要増
3、食事摂取量の不足
なかでも成長期のランナーはこれらが複合して貯蔵鉄不足を招きます。
強豪チームであれば、その運動量は一般の比ではありませんし、
筋肉・血液へのダメージも計り知れない量になります。
さらに成長による需要も増大しています。
◆鉄剤投与は間違っている◆
”鉄剤や鉄剤注射(点滴)が有効でしょうか?”そのようなご質問が後と絶ちません。
もちろん鉄分は必須の栄養です。
でも、それだけでは回復しません。
鉄分やその他のミネラル類、エネルギー摂取やタンパク質など、フェリチンの回復には多くの栄養が必要です。
ですからまず、食事量とバランスの見直しましょう。
”フェリチンの低下は栄養失調”
少し厳しい言い方になりますが、食事改善に努めることが必要です。
◆食事栄養改善策◆
成長期のランナーに見られるフェリチンの低下は食事栄養改善に取り組めば必ず改善します。改善しないのは食事に問題有り。
そのように理解して下さい。
この時期は記録や結果を求めるあまり、無理なダイエットをするランナーも目立ちます。
その結果、いつの間にかフェリチンが低下してしまい不調に陥るケースも続出しています。
大事なレースや駅伝を控えた今こそ、食事栄養バランスの充実に努めましょう。
十分に走り込んだ皆さんだからこそ食事が大事なのです。
疎かにしないように注意しましょう。
フェリチンの回復手順は次の通りです。
1、朝・昼・晩の食事をしっかりとる
2、主食・主菜・副菜のバランスを整える
3、筋肉や骨、血液をつくるために必要なタンパク質を十分にとる
4、十分に睡眠をとる
5、その上でセリアで栄養バランスを整える
以上です。
多くのランナーがこの方法で短期間に回復しています。
栄養バランスが整えばカラダはすぐに元気になり、カラダが元気になればココロも前向きになります。
ぜひ、あなたも取り組んでみて下さい。
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::: 山内のなんでだろう【強さの秘訣】 :::
持ち物を整理していると7年前の大学駅伝の雑誌が見つかりました。ページを開いてみると今の日本マラソン界を引っ張る選手の特集がズラリ。
彼らが一流選手に成長した今、改めて見直すことで学生時代のこういう取り組みが彼らが成長する過程で役立ったのかと感心しながら読み返しました。
歴史を勉強するのは過去の成功や失敗から学び、これからの発展に役立てるためです。
それは陸上競技にも活用出来ます。
過去の名ランナーやチームの取り組みから良いところも悪いところも学び活かすことが、結果的に皆さんのためになるかも知れません。
あの選手の、あのチームの強さの秘密はなんだろう?
そう思ったら過去の書籍や資料からヒントを探してみては如何でしょうか。
(山内)
::: 今週のアクション【”大丈夫です”を使わない】 :::
”大丈夫です”という言葉をよく耳にします。あなたも仲間の問いかけに答えるときや先生や監督、コーチの呼びかけに答えるときに何気なく使っていませんか?
ある敏腕マネージャーが語っていました。
”大丈夫ですは、大丈夫ではないんです”
その言葉の裏に潜んでいる本当のことを聞き出さなければならないのだそうです。
ケガや痛みを隠そうとしていることもあるでしょう。
本当の気持ちは違うのかも知れません。
だから、真意を探らねばならないのだそうです。
良いことも、悪いことも包み隠さず、きちんとした言葉で伝え合えたら素晴らしいですね。
”大丈夫です”を安易に使わないようにしましょう。
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いよいよ今週から関東でも高校駅伝大会が始まります。
セリアユーザー選手の走りには、特に注目したいと思っています。
では、来週。
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