2020年10月6日
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”あっ、それ僕のです!”
それはすっかり混乱している高校生選手と招集所の外で遭遇した際のことです。
いったいどうしたのか?
なだめるように尋ねましたが、”レースシューズが無い、シューズが・・・”と慌てふためいているばかり。
”もしかしたら、それは?”
それはたった数分前のことでした。
人っけのなくなったサブトラックの入口に黄色いシューズ袋が落ちていたのです。
拾得物として競技役員に届けた矢先の出来事だったのです。
偶然にも受け取ったのは彼の監督でした。
何と言う偶然でしょう!
間一髪、彼のもとにシューズが届きました。
何でもこの大会では事前登録されたシューズでしか走ることが出来ないという規定になっていたそうです。
良かった、良かった!
◆◇本日のメニュー◇◆
1
秋に多いトラブル”発汗”
2 山内のなんでだろう【なぜダメだったのか】
3
今週のアクション【レースプランを立てよう】
思うように走れず、それなのに他の選手に比べて汗の量が多い・・・。
その原因、一緒に探ってみましょう。
秋に多いトラブル その2”発汗”
◆走れているなら心配なし◆
よく走れているのなら発汗量が多くてもまったく心配は要りません。グリコーゲンを余すことなく使った証拠です。
ただし、糖質補給は怠りなくお願いします。
グリコーゲンを空っぽのまま放置すると、傷んだ筋肉の修復・成長や血液の破壊が進みます。
速やかに栄養補給し、十分にケアしましょう。
◆ぜんぜん走れない場合は要注意◆
思う様な走りではないのに発汗量が異常に多い場合は要注意です。本来、グリコーゲンを温存しながら楽に走れるペースなのに、いつもより心拍数が上がっていませんか?
足(筋肉)を激しく使わなくては走れない、そんな状況にあることが考えられます。
◆原因1、貧血の可能性◆
まず、考えられるのが貧血です。いつもならまったく余裕のペースでも呼吸はすぐに上がってしまいます。
そのために足を使ってしまい、発汗量が急増したのです。
グリコーゲンの代謝時には水を放出します。
それが汗となりカラダの冷却を促進するのです。
◆原因2、内臓疲労の可能性◆
先週ご紹介した通り、内臓の疲労が溜まると心身がだるくなり、激しい疲れを感じます。この状態では筋肉は動きません。
また、脳の働きも鈍くスッキリしません。
倦怠感を感じながら走るのは、心肺にも相当な負担となるため発汗量が増加しやすくなります。
◆原因3、ストレスと緊張◆
激しい緊張やストレスが続くと自律神経の働きに影響が出ます。消化不良や頭痛などを引き起こします。
また、血圧・心拍・呼吸・発汗・体温・睡眠などにも乱れが生じる場合があります。
大事なレースや駅伝を控えた今、こうした不調を訴える選手も少なくありません。
発汗量の増加と共に症状がいくつか重なったら自律神経の乱れを疑ってみましょう。
対処法はまず、規則正しい生活を送ることです。
また、十分な睡眠と栄養を摂るように心がけましょう。
その上で気分の切り替えを上手に行いましょう。
リラックスできる時間を作り、気持ちを休めるのが何より大切です。
入浴、マッサージ、食事、趣味などを上手に取り入れながら工夫してみて下さい。
このように発汗量の増加といっても原因は様々です。
自分がどれにあてはまるのか。
探ってみて対応を考えましょう。
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::: 山内のなんでだろう【なぜダメだったのか】 :::
マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が先日のロンドンマラソンで8位になりました。キプチョゲ・ファンの僕は大ショック。
なぜ負けたのか、何が原因だったのか、色々調べてみました。
寒さ、シューズ、調整不足、けいれん、耳の問題・・・。
結局、何が原因なのかは分かりません。
しかし、このように失敗の原因を探るのはとても大切です。
失敗から成功のヒントをさがすからこそ”失敗は成功の素”なのです。
毎回レース後半で失速している。
走っているのに速くならない。
貧血・故障を繰り返している等々。
なぜ、そうなったのか原因を突き止めましょう。
分からない時は先生に尋ねてみたり、セリア通信を参考にしてみましょう。
(山内)
::: 今週のアクション【レースプランを立てよう】 :::
待ちに待った記録会やレースが続きますね。勢いに身を任せて走るのではなく、綿密なレースプランを立てて出場しましょう。
人は思いがけない苦痛や終わりの見えない苦しさが苦手なんです。
あらかじめ予想していたことであれば案外耐えられるものなのです。
最高も最悪も含めて幅広くレース展開を予想し、自分のレースプランを立てておけば、苦しい場面も難なく乗り越えられ、自己ベストが出しやすいはずです。
ぜひ、お試し下さい。
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必要に迫られた結果、様々な大会でLIVE配信が行われています。
遠く離れた東海や関西の通信陸上まで千葉に居ながら観られるのです。
凄いですね!
では、来週。
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