2020年9月29日
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皆さん、お元気ですか。
この週末、各地で中高の新人戦が開催されました。
競技場の中に入ることは出来ませんでしたが、初めての光景を目の当たりにしたのです。
招集所の係員が厚さを測定するキャリパを用いて出場選手のソールをチェックしていたのです。
ご存知の通り7月から新ルールが施行され、800m以上のトラック競技では靴底が25mm以内という制限が設けられました。
10月に開催される全国中学生陸上競技大会でもこの規定が適用されますので、ぜひご注意下さい。
”私のは大丈夫”と思っていても、測定されたらアウトというケースも少なくないようです。
皆さん、くれぐれもお気をつけ下さいね。
◆◇本日のメニュー◇◆
1
秋に多いトラブル”過労”
2 山内のなんでだろう【箱根予選会に向けて】
3
今週のアクション【着替えをこまめに】
さぁ、自己ベストを出すぞ!
意気込んで臨んだレースで失速・・・。
その原因、一緒に探ってみましょう。
秋に多いトラブル その1”過労”
◆男子高校2年生の場合◆
夏の練習も順調にこなし、直前のポイント練習も問題なく走れたのに、期待を胸に出場した5000mでよもやの大失速。レース序盤の2000m過ぎから息苦しくなり、カラダがまったく動かなかったという。
中学時代に経験した”貧血”に似た症状だったが、血液検査の結果、貧血ではなかったという。
◆男子大学1年生の場合◆
高校時代に比べて走行距離が2倍以上に増えたという。先輩たちに必死で食らい付いて走ったおかげで、入学当初はAチームに入れてもらえたが、レースでは思ったほどの結果が出ず、苦しい走りが続いている。
高校時代からセリアジョブを使用。
貧血の心配はないという。
◆疲労の蓄積とメカニズム◆
いずれのケースもオーバートレーニング(練習のし過ぎ)による過労が原因ではないでしょうか。長距離走の場合、走行距離の増加に走行スピードアップが加わると、カラダの組織破壊を増大させます。
もし、破壊の優位が続いてしまうと、カラダの破壊と再生のバランスが崩れ、疲労が蓄積するのです。
◆内臓疲労とその症状◆
カラダの破壊がたかぶり進むと内臓が疲労します。なぜなら肝臓や腎臓は壊れた細胞から血液中に溶出した老廃物の処理を休みなく行い続けるからです。
肝臓や腎臓はどんなに働き詰めになっても苦痛などの症状を訴えません。
本人にはさしたる自覚症状がないままオーバートレーニングが続き、過労に陥ってしまいます。
筋破壊より内臓疲労の蓄積のほうが深刻です。
なぜなら内臓は休めないので、回復には時間を要すのです。
◆過労の症状例と対策◆
内臓疲労による”過労”の症状は以下の通りです。1、インターバルならそれなりに出来るが、ペース走だと後半苦しい。
2、貧血ではないが、貧血の様な症状がある。
3、四六時中眠く、だるさが抜けない。
4、レース序盤で失速する。
5、レース中に腹痛が出る。
6、足腰が張って、もがくような走りになる。
7、食欲不振
血液検査を行った場合、肝機能の項目をチェックしてみましょう。
AST(GOT)、ALT(GPT)、γーGPTなどがそれに当たります。
過労の場合は基準値より高くなっているケースがほとんどです。
過労はすぐには回復しません。
まずは十分に栄養を摂取し、休養を取りましょう。
入浴やマッサージなどで血行を促すのも良いでしょう。
内臓疲労の回復には良質のタンパク質摂取が必要です。
肉や魚介の鍋、煮込み、お味噌汁などのお出汁の効いた料理が良いでしょう。
スープに溶け出したアミノ酸が内臓疲労を癒します。
運動と栄養の休養のバランスが崩れると、疲労が蓄積し過労に至ります。
「よく走ったから、十分に食べよう」
「疲れが溜まっているから、しっかり休もう」
そのような感覚を忘れずに持ち続けることが”過労”を防ぐコツなのです。
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::: 山内のなんでだろう【箱根予選会に向けて】 :::
先日、箱根予選会に出場するための新型コロナ対策の申し合わせ事項が発表されました。例年以上に体調管理が徹底され、それがかえってプレッシャーとなり、皆さんの体調管理を難しくするのではと心配しています。
なぜならプレッシャーによる緊張やストレスで体調を崩してしまう可能性があるからです。
緊張やストレスを感じるとアドレナリンが放出されます。
この合成にはビタミンCの助けが必要です。
ビタミンCには免疫力を保つ働きもあります。
アドレナリンの放出が続くと、ビタミンCが不足し免疫力が低下。
次第に体調不良を招きやすくなるのです。
せっかくの夢舞台。
体調不良で不出場とならないように、各々が手荒い、うがいに気をつけましょう。
さらに十分な栄養と睡眠をとり、体調を万全に整えましょう。
(山内)
::: 今週のアクション【着替えをこまめに】 :::
体温が低下すると抵抗力が下がります。汗に濡れたままでいると風邪を引きやすくなるのです。
距離走の後のようにエネルギーを使い切った後は尚更です。
気温の変化が激しい季節になってきました。
肌寒いなと思ったらすぐに上着を着ましょう。
汗をかいたらすぐに着替える。
大事な試合前だからこそこまめにお願いします。
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農大二高の石田洸介選手、またまた5000m高校新記録を更新しましたね。
今期の躍進には目を見張るものがあります。
どんな毎日を送っているのでしょうか。
いつか取材したいと思っています。
では、来週。
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