ごはんの量 #3 ごはんの配分【セリア通信vol.676】

2020年8月11日

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皆さん、お元気ですか。

先日、日体大短距離ブロック女子チームを訪問しました。
総監督の大村邦英先生から夏期トレーニング用にセリアのご注文をいただいたからです。

私が中学時代にたいへんお世話になった恩師もかつて日体大で活躍した女子スプリンターでした。
厳しくも温かく優しい先生で卒業して40年以上経った今でも時折私の心配をしてお電話を下さいます。

大村先生のご配慮でご挨拶する機会を戴きましたが、皆さんの気迫に圧倒されてしまいました。

競技者としてはもちろんですが、きっと良い先生になられることでしょう。
あの凛々しい眼差しは、私の恩師と同じ輝きでした・・・。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 ごはんの量 #3 ごはんの配分
2 山内のなんでだろう【夏の腹痛】
3 今週のアクション【ランナーの熱中症予防】

1日に何杯のごはんを食べるべきか。
もう、お分かり頂けましたね。
今回は配分についてです。

ごはんの量 #3 ごはんの配分

◆脳とエネルギー◆

脳は体重の約2%ほどの器官に過ぎません。
ところが、そのエネルギー消費量は全身の20%にも及びます。
脳は思考はもちろん、体調の管理を行うなど常に活動し続けています。
そのため睡眠時であろうともいつもエネルギーを消費しています。

◆脳とブドウ糖◆

食事で摂取した糖質は肝臓に運ばれ、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯えられます。
このうち肝臓のグリコーゲンは血中のブドウ糖量(血糖値)を一定に保つために使われます。
起床時や運動後などの空腹時には肝臓の貯えが使い果たされているため、脳の活動が低下し、思考や判断が鈍くなります。
このブドウ糖こそが脳の主なエネルギー源だからです。

◆朝ごはんの重要性◆

朝ごはんを食べないと血糖値が上がりません。
また、肝臓の貯えも空のままです。
この状況では脳が働きません。
もし、朝食を抜いたらどうなるでしょう。
体調の制御ができず、思考や判断も鈍ったまま。
いずれ事故を引き起こしてしまうでしょう。
食事量の不足でも同じ様な危険が生じます。

◆朝食不足が招くトラブルの数々◆

朝食の欠食や不足は、次のようなトラブルを起こします。

1、集中力の欠如
2、熱中症
3、貧血
4、自律神経失調症(倦怠感、立ちくらみ、頭痛、吐き気など)
5、やる気、自信の喪失
6、事故・ケガなど

朝からごはんをしっかり食べるだけでやる気や自信が回復した選手が何人もいます。
糖質ダイエットなどで無理をしていませんか?
ごはんは脳の活動を守るためにも決して欠かせません。

◆ごはん朝食・昼食型のススメ◆

朝食・昼食でごはんをしっかり食べた人は肝臓のグリコーゲン貯蔵量が食後ほどなくして満タンになります。

一方、同じ量のごはんを夕食で腹一杯食べた場合、肝臓のグリコーゲンはさほど満たされません。
何故なら体脂肪となってしまうからです。
これは肝臓での脂肪分解が朝にピークを迎え、脂肪合成が夜にピークを迎えることに原因があります。

朝食でごはんをしっかり食べると1日中活動的に過ごすことが出来ます。
昼食をしっかり食べると本練習のトレーニング効果が上がります。
ですから1日分のごはんは朝昼型がおススメです。

一方で夜多めの夕食型にしてしまうと、日中の活動が鈍くなり、脂肪がつきやすくなります。
このような理由からごはんは朝食・昼食でしっかり食べるようにしましょう。

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::: 山内のなんでだろう【夏の腹痛】 :::

先週、「走っているとお腹が痛くなります」というご相談を頂きました。

もしかしたら、という原因を2つ紹介します。

1,過敏性腸症候群

3月のセリア通信で紹介した症状です。
原因は自律神経の乱れ。
夏休みに入って生活のリズムが変わったのも関係しているかも知れません。
改めて早寝早起き、朝ごはんなど規則正しい生活が出来ているかどうかを見直しましょう。

春に多いトラブル ~過敏性腸症候群~ 【セリア通信vol.655】

2,夏バテ

夏バテで食欲が落ちて栄養不足になると、カラダの抵抗力が低下し、夏風邪に罹りやすくなります。
栄養をしっかり摂って抵抗体力を強化しましょう。
バランスの良い食事、特に糖質代謝に必要なビタミンB群が豊富な豚肉や豆類を食べましょう。
糖分の摂り過ぎは夏バテの原因になるので気をつけましょう。
(山内)

::: 今週のアクション【ランナーの熱中症予防】 :::

練習中に熱中症になったら大変です。
自分はもちろん、チームメートの様子にも気を配って下さいね。
明らかに様子が変だったら素早い対応をお願いします。
緊急を要するケースもありますので、予め想定しておきましょう。

大切なのは予防に努めることです。
ランナーの熱中症予防のポイントは次の通りです。

1、規則正しい生活を送る。
2、水分・塩分・養分をしっかり摂る。
3、発熱や下痢、嘔吐などがある場合は無理しない。
4、過度の緊張や精神的ストレスがある場合は指導者に申し出る。
5、練習中もこまめに水分・塩分補給をする。

ココロやカラダに異常があるとあっという間に熱中症になってしまいます。
異変を感じたらあらかじめ用心して下さいね。

油断せず、事故の無いように注意しましょう!

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覚悟はしていましたが、やはり暑いですね!
お互いに気をつけましょう。
  
では、また来週。


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