2011年5月24日
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皆さん、こんにちは。
新緑の美しい季節ですね。
田んぼの早苗もだいぶ成長して、もうすぐ緑のじゅうたんです。
近くの小学校では子ヤギが元気に育っています。
朝ジョグの途中でフェンス越しに声を掛けると、寄って来るんですヨ。
最近の楽しみの一つです。
◆◇本日のメニュー◇◆
1. 血液検査ここに注目その1 ヘマトクリット値
2. 山根氏のつぶやき
さて皆さん、調子はいかがですか?
やはり気になるのは貧血でしょうか。
定期的に血液検査をしている選手も多い事でしょう。
でも、検査結果を見て、自分の状態を判断できますか?
「今イチ、よく分からない・・・」という人、今週の記事は必見です。
ベテランスポーツアドバイザーの山さんに訊いてみましょう。
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│"ー"│ 血液検査ここに注目その1 ヘマトクリット値
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◇カラダが動かない・・・◇◆◇……・━━━…・┿
ウソのようにカラダが重く、走れなくなったことはありませんか。アップやフリージョグで
息が上がってしまったり・・・慣れない暑さからか、貧血なのか、見分けが難しい季節。
肝心の試合で走れなかったら大変です。監督から貧血検査を指示された人もいるのでは?
◇検査結果の見方◇◆◇……・━━━…・┿
検査結果の数値を見ても、何の事かサッパリ分かりませんよね。スポーツに詳しい専門医で
なければ詳しい説明もしてくれません。私もドクターの説明不足に困ったことがありました。
そこで、今回は山さんの見方を皆さんに教えます。数値に惑わされる事なく、自分の状態を
正しく読み取りましょう。
◇ヘマトクリット値を見よう◇◆◇……・━━━…・┿
選手やご家族は、まず食事が十分かどうかを血液検査の結果から読み取りましょう。
血液は今の栄養状態をはっきりと示します。そこで注目すべきはヘマトクリット値です。
血液1デシリットルあたり赤血球が何パーセントかを示しています。運動量や成長量に見合った
食事をしていれば、45〜50%近くを示します。皆さんはいかがでしょうか。
◇食事量に問題あり◇◆◇……・━━━…・┿
ヘマトクリット値が低いということはハッキリ言って栄養失調です。食事量に問題あり、
なのです。何らかの理由でタンパク質不足であることを示しています。このような状態の人は、
いくら貧血の治療を受けても、いずれ再発します。それどころか、ケガや故障も絶えません。
何しろカラダづくりに欠かせないタンパク質が足りないのですから、血液はもちろん、筋肉や
骨にも影響が出ているはずです。
◇貧血はカラダを守るシステム◇◆◇……・━━━…・┿
タンパク質不足がなぜ血液に表われるのでしょうか。カラダを成り立たせるタンパク質は
とても大事な栄養素です。その摂取量が少ないとしたら、カラダはどうするでしょうか。
健康を保つには内臓や筋肉、骨を維持することを優先させなければなりません。
これ以上運動が出来ないように、血液へのタンパク質供給を制限し、貧血状態にする事で、
カラダを守ります。貧血は「今の栄養状態では運動しちゃいけません」というカラダからの
大事なメッセージなのです。
◇食事量を見直そう◇◆◇……・━━━…・┿
貧血で動けなくなる、それは自分のカラダを守るための苦肉の策なのです。そのまま無理を
すれば健康を害します。検査結果をきちんと受け止め、食事改善に努めて下さい。
まずは朝食のボリュームアップとバランスアップです。成長期のカラダは常に新しい栄養を
欲しています。きちんと補給し続けないと維持出来ません。朝食をおろそかにすると、
せっかくの練習も台無しです。カラダを痛めつけるだけで、回復の為の栄養が不十分だと、
カラダは悲鳴を上げます。今、動けないのは、これまでの栄養が足りなかったツケなのです。
◇イワシの丸干しを食べよう◇◆◇……・━━━…・┿
タンパク質量を増やす為には、朝食の「めざし」と「丸干しイワシ」がおすすめです。
2〜3尾を食べ続けてみて下さい。高タンパク質な上に、血液をサラサラにしてくれる
DHA・EPA、肝臓の疲れを癒すタウリンも豊富です。タンパク質不足を補うばかりか、
貧血改善にも役立つ栄養が整っています。しかも、ご飯派の朝食にはぴったりですね。
高校生諸君や魚が苦手な人も、少しずつチャレンジしてみて下さい。あちこちのチームで
食事改善の決定打として、ヘマトクリット値改善の成果が出ています。
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私が血液検査で見ていたのは、赤血球やヘモグロビンばかりでした。
ヘマトクリット値って重要なんですね。
検査結果も、お医者さん任せでなく、自分で理解出来るようになれば、より安心ですし、
コンディショニングへの関心も高まりますね。一つずつ勉強していきましょう。
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
高校の先輩がウルトラマラソンにチャレンジしています。来月にはサロマ湖100キロに
出場予定。先日電話したら「ウルトラを走破するには食べること」と熱く語ってくれました。
これがなかなか難しいらしい。途中で嘔吐している選手も多いそうです。
走りながら飲食も「慣れるしかない」というのがウルトラランナーの常識。
中高生たちの「朝ご飯食べたら走れない」なんて、勝手な思い込みに過ぎないようです。
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アースマラソンを成し遂げた間寛平さんは、沢山の人に勇気と希望を与えましたね。
疲労困憊でも、しっかり食べられる丈夫な胃腸でありたいです。
胃腸を育てる事も大事なトレーニングの一つかもしれません。
五月病になっている人はいないかな?
何となく憂鬱でヤル気が起きない、という人は?
独りで悩んでいないで、出来るだけ人に話してみましょう。
話すだけで楽になれることが多いんです。
逆に、周りで暗い顔をしている友達がいたら、それとなく話を聞いてあげましょう。
ただ聞いてあげるだけでイイんです。
そんな小さなコミュニケーションを大切にしたいですね。
それでは来週まで、皆さんお元気で!
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