【 セリア通信 vol.155 】 夏の健康管理特別編《1》熱中症を防ごう

2010年8月17日

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皆さん、こんにちは。セリア通信です。

お盆休みはいかがでしたか?

「休んでなんかいないよっ」という声も聴こえてきそうですね〜。

夏のトレーニング真っ盛りかな?


この辺りは田舎なので、帰省して来る人が多くて、人口が倍に増えた感じがしました。

そして、週末からもう稲刈りが始まったんですよ。

国内でも一、二を争う早さではないでしょうか。いよいよ田んぼも賑やかになります。


さて、暑さ対策をシリーズでお送りしてきましたが、まだまだ猛暑が続く八月。

引き続き、この時期の健康管理に大切なこと、皆さんにお伝えしていきますよ〜。

知っているのと知らないのでは大きな差が出ます。

しっかり読んで、チームメイトにも教えてあげて下さいね。



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│"ー"│ 夏の健康管理特別編《1》熱中症を防ごう
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◇救急隊員の話◇◆◇……・━━━…・┿

今夏は酷暑となりました。メディアでも連日のように熱中症が採り上げられています。

本来なら、暑さにカラダが慣れてくる頃なのですが、今年はまだ油断出来ない状況です。

そこで、熱中症について今一度考えてみましょう。先日、知り合いの救急隊員に尋ねました。

なんと7〜8割が熱中症の通報なのだそうです。

◇室内で多い熱中症◇◆◇……・━━━…・┿

あまり知られていませんが、ほとんどが室内での発症です。カラダの弱いお年寄りの方が一番多いそうです。

寝る時に冷房も扇風機も使わない事が原因です。カラダの不自由な方やお年寄りにとって、夏の暑さはとてもこたえるのです。

◇家族への気遣いも◇◆◇……・━━━…・┿

カラダの不自由な方やお年寄りと一緒にお住まいの選手諸君、一声かけるように努めましょう。

自分は大丈夫でも家族の事を気にかける優しさも、スポーツマンには必要です。

グランドで気を付けていることを日常生活にも応用できたら素晴らしいですね。

窓の開閉、部屋の空調管理、水分・栄養補給など、様子を見ながら調整してあげて下さい。

◇音楽部も注意◇◆◇……・━━━…・┿

合唱部やブラスバンド部の皆さんもご注意下さい。特に後列は壇に乗って練習することも多いでしょう。

熱気は上昇しますから、高いところは熱風が漂っています。演奏中は夢中ですから、体調の変化になかなか気づかないかもしれません。鳥肌が立ったり、汗が出なくなったら要注意です。我慢しないで申し出ましょう。

私の所属している合唱団でも、後列の新人が倒れたことがあります。

エアコンの過信も禁物です。空気循環を考えて扇風機なども上手に利用すると良いですよ。

◇灼熱の太陽で◇◆◇……・━━━…・┿

日中、グランドの上は40℃にもなります。炎天下、全天候型トラックの約120cmの高さでは52℃でした。

山さんが若い頃、真夏のトラックレースに出場した時には、足の裏が熱くて危険を感じました。

高校野球部時代には、手押し車で掌(てのひら)を大やけどしたこともあります。

海水浴場の焼けた砂浜で、足の裏をやけどした人もいるでしょう。太陽の威力は凄いのです。

◇場所や時間を選ぼう◇◆◇……・━━━…・┿

市民ランナーの中には、真夏の炎天下をわざわざ選んで走っている人がいますが、これは間違っています。

危険なのはもちろん、もし大丈夫だったとしても無駄に体力を消耗するだけです。

決して真似しないようにして下さい。

学校や競技場での練習は朝夕の涼しい時間を選んで下さいね。

氷や氷のう、水、着替えなどを忘れずに持参し、事故の無いように注意して下さい。

◇熱の放散◇◆◇……・━━━…・┿

練習後にカラダに熱がこもり、帰りの電車やバスの中で、また、帰宅後に具合が悪くなる人もいます。

練習後は必ずクールダウンを行い、水分と栄養を補給してから帰るようにしましょう。

それでも熱が頭にこもっている場合は、氷のうで十分に後頭部やおでこを冷やしましょう。

市販の熱冷ましシートなども便利です。帰宅後は素早くシャワーを浴び、場合によっては水風呂などに浸かるのも良いですね。カラダにこもった熱を取って十分涼んでから、しっかりご飯を食べて下さい。

◇ホース持参の先生◇◆◇……・━━━…・┿

学校や競技場の暑さを避け、自然公園や森林公園など木陰の多いところで練習するチームも増えました。

これなら熱中症の危険も少なくなりますね。先日、ある監督さんがゴムホースを持参していました。

公園の許可を得て、走り終わった選手に水をかけていました。首筋や腋(わき)、脚の付け根を冷やすと体温が下がりやすくなります。

カラダを追い込むのと危険に晒すのでは大違いです。

安全を確保して行なうのがトレーニングだということを忘れないで下さい。


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厳しい炎天下で汗だくになってするのが夏のトレーニング・・・

そんなスポ根イメージは、漫画の世界だけです。

暑さを根性で我慢したら、カラダにダメージを与えるばかりです。

カラダが快適な状態でトレーニングするのがやはりベストです。

正しい知識を身につけて、安全で効率のよい方法を見つけましょう。


★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

もう、何年前になるだろうか。初めて某実業団チームの駅伝に同行したのは、真夏の炎天下に行われる十和田八幡平駅伝大会だった。とにかく起伏の激しい厳しいコース。

延々と続く上り坂をひた走る選手にサポート車からシャワーをかけながらのレースだった。

フラフラになってしまった超有名選手の姿が忘れられない。記録や名誉とは無縁だが、あえて厳しい駅伝に臨む皆さんの意気込みに圧倒されたレースだった。

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シリアスランナーの大会や合宿練習を目の当たりにすると、ビックリしますよね。

世界が違う・・・と思いますもん。

カラダを限界まで追い込むその激しさは、想像を絶します。

やはりプロフェッショナルの世界に触れることは大切かもしれませんね。


八月も後半戦。今の頑張りが秋冬のシーズンに成果として出て来ます。

正しい食生活でコンディションを整えて、いいトレーニングをして下さい。

中高生の皆さんは宿題も忘れずにね。(笑)


それでは、また来週までお元気で。


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