2010年5月4日
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皆さん、お元気ですか〜?
ゴールデン・ウィーク真最中ですね。いかがお過ごしですか?
どこかに出掛けていますか?それとも、トレーニングに明け暮れている?
お家でまったり過ごしている人もいるかもしれません。
陸上競技では、トラックシーズンが幕開けし、試合や記録会が目白押しですね。
毎週のように緊張する場に立たされると、心身共にすり減ってきませんか?
それはストレスが掛かるからなんです。
競技を続ける以上、ストレスとは上手につき合いたいもの。
今日は、ストレスが心やカラダに与える影響について考えてみましょう。
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│"ー"│ 故障しないカラダ《2》緊張やストレスが故障の原因に?
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◇緊張する?しない?◇◆◇……・━━━…・┿
あなたは緊張しやすいですか?それとも、まったく緊張しませんか?今日は「緊張しやすい人は怪我や故障に注意」という話です。レースや試合の直前にトイレが気になって仕方ない人。そうです、あなたは間違いなく緊張するタイプと言えるでしょう。
自分は緊張しないと思っているあなたも、よ〜く思い出してみて下さい。気になって落ち着かなかったことがありませんでしたか?そんなあなたも実は緊張しやすいタイプ。緊張するとカラダも正直に反応するのです。
◇嫌(いや)=ストレス◇◆◇……・━━━…・┿
またまた質問です。あなたはストレスを感じやすいですか?それとも、全く感じませんか?ストレスは非常に奥の深いもので、精神的、肉体的、また物理的なものなど色々なパターンがあります。
そこで「気持ち」について考えてみましょう。学校もチームも競技も監督もキャプテンもチームメートも厳しい練習さえも大好きで毎日が幸せ、という人は何の心配も問題もありません。
問題なのは「嫌なこと」がある人です。この「嫌」という気持ちこそがストレスなのです。
◇ストレスとは
寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や生体内の非特異的な防衛反応。
また、その要因となる刺激や状況。
◇緊張やストレスの影響◇◆◇……・━━━…・┿
ストレスを抱えたり、緊張すると、カラダは身を守ろうとして防衛体制に入ります。すぐに興奮状態になり、心拍数や血圧などが上昇します。この状態では、多少の痛みは感じません。試合中に怪我をしても気付かないことさえありますね。後になって、痛くてユニフォームが脱げないこともあるはずです。また、しなきゃいけない事が分かっているのに「勉強しなさい」と言われるとカッとしませんか。
「嫌だなぁ」と思っていることを指摘されたために興奮が抑えられなくなった訳です。
何かを嫌がる気持ちは、常に興奮状態を作ってしまうのです。
◇アドレナリンの分泌◇◆◇……・━━━…・┿
ストレスや緊張にさらされると、副腎髄質からアドレナリンというホルモンが分泌され、カラダを守ろうとします。もし、試合と同じような精神状態で日常生活を送っていたり、嫌なことを抱えながら過ごしていたら、常にアドレナリンが分泌され、興奮状態が延々と続き、次第にカラダ自体がまいってしまいます。
ひどくなると慢性的な食欲不振や不眠、腹痛や下痢、疲れや頭痛、ひいては無気力などが引き起こされます。
◇ビタミンCが不足すると◇◆◇……・━━━…・┿
アドレナリンを分泌するには大量のビタミンCの助けが必要です。ストレスや緊張が続くといつの間にかビタミンCが消費され、アドレナリンを分泌する力も減ってきます。その結果、抵抗体力が低下して病気にかかりやすくなります。また、骨や筋肉、腱や関節などの組織を強力に繋ぎ合わせているコラーゲンをつくることも出来なくなり、骨や筋肉が弱くなります。その上、嫌々練習していると、カラダにかかる衝撃も、トレーニング効果どころか大きなダメージとなります。このように、ストレスや緊張はビタミンCを消費し、怪我や故障の原因となるのです。
◇ビタミンCとコラーゲンの働き◇◆◇……・━━━…・┿
コラーゲンはタンパク質の一種で、体内でも盛んに造られています。ビタミンCとコラーゲンのコンビは、細胞をつなぎ合わせる接着剤として丈夫なカラダづくりに欠かせないのです。ストレスや緊張を強いられる競技選手にとっては、重要な栄養素の一つです。食事メニューには、緑黄色野菜、果物、芋類、煮魚などをしっかり加えましょう。*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
私は、かなり緊張するタイプです。本番前は必ず、トイレに駆け込みます。(笑)
仕方ないので「緊張するのは当たり前」と受け入れるようにしています。
緊張を嫌がったら、余計に緊張しちゃいますもんね。
ストレスや緊張でビタミンCを消費してしまうとは驚きでした。
コラーゲンが生成できなくなったら一大事。これからはビタミンCの摂取にも気をつけなきゃ・・・
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
英国の作家アラン・シリトー氏の訃報を知った。ランニングに明け暮れた学生時代に読んだ
『長距離走者の孤独』を懐かしく思い出した。作者の伝えたい事を理解していたとは思わないが、走っている人にしか分からない心理描写は、私をあっという間に引き込んだ。
そう言えばトム・マクナブ著『遥かなるセントラルパーク』は上下2巻の大作だ。
アメリカを横断走破するというスケールの大きさもさることながら、やはりランナー特有の心理描写に共感を覚えたものだった。ランナーにはお勧めの2冊である。
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ランニングを始めた頃、もう20年ほど前ですけど『遥かなる・・・』を勧められて読みました。
ランナー達と一緒に走りながら旅をしているようで、とてもワクワクしながら読んだことを憶えています。
そして、走る事への憧れが更に強まったのでした・・・
本を読んだり、栄養について勉強したり、はたまた、人生について考えたり、色んな知識を得ることで、自分が取り組んでいる競技を、柔軟な考え方でとらえられるとイイですね。
そうすれば、行き詰まった時にも解決策が見つかりそうです。
どんな事を知ればいいの?と思うアナタは、ぜひ山根さんに相談してみて下さい。
きっと「なるほどガッテン」な答えを出してくれますヨ。(笑)
それでは、今週も元気にいきましょう!
また来週。
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