2010年4月27日
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皆さん、お元気ですか?やっと春らしい陽気になって来ましたね。
もうすぐ五月だというのに、寒い日の多かったこと!
先の週末、房総半島のこの辺りでは、田植えの最盛期でした。
どこの田んぼも活気にあふれ、これぞ春、という光景が見られました。
皆さんの周りでは、どんな春の風景があるのでしょうか?
さて、新しい環境でトレーニングを始めた皆さんも、そろそろ慣れてきた頃でしょうか。
これから、という時に絶対避けたいのが故障です。
スポーツに故障はつきもの、と言えますが、実際には大変辛いことです。
果たして、予防すれば避けられるものなのでしょうか?皆さんも知りたいですよね?
そこで今週から『故障しないカラダ』という特集をお送りします。
第一回目の今日はどんな話でしょう?早速読んでみましょうか・・・
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│"ー"│ 故障しないカラダ《1》成長期は骨に注意
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◇子供のカラダ?大人のカラダ?◇◆◇……・━━━…・┿
質問です。中高生の皆さんのカラダは大人?それとも子供でしょうか? 個人差があるから決められない?確かにそうかもしれませんね。でも、骨を基準に考えてみると、やっぱり子供なのです。
中には身長が高くてガッシリした中高生もいますが、後ろ姿をよ〜く観察してみて下さい。
大人と大きく違うのは『腰つき』です。骨盤の発達を見ればその違いは一目で分かるのです。
◇大人の骨は丈夫◇◆◇……・━━━…・┿
周りの大人を観察してみましょう。家族はもちろん、監督やコーチでもイイです。実際にメジャーで測ってみると、その違いを実感出来ますヨ。明らかに大人の骨は丈夫です。
骨が頑丈になると、骨を支える周辺器官に怪我や故障が多く見られるようになります。
プロスポーツ選手の故障のほとんどが、靱帯損傷や肉離れ、関節痛や神経痛などです。
◇子供の骨折◇◆◇……・━━━…・┿
一方、子供の怪我は圧倒的に骨折が多いんです。骨が未発達だからです。中でも特に弱い箇所、それは骨の付け根の部分です。マンガで犬がくわえている骨、あの形を思い浮かべて下さい。
先端がげんこつのようになっていますね。その根本周辺が最も弱いポイントです。
ここが成長点となって骨は伸びていきます。細胞分裂が活発に行われているので、衝撃にも弱いのです。
◇骨を丈夫にしよう◇◆◇……・━━━…・┿
幸い、子供は骨の成長期にあります。骨はもろくても回復が早い、それが子供のカラダにおける最大の特長とも言えるでしょう。でも、選手の皆さんはトレーニングを休んだり、仲間に遅れをとるのは何よりも辛いはずです。人一倍練習した結果が骨折だったらやりきれませんね。
競技を支える大事な土台である骨を、少しでも丈夫な状態に保つよう工夫して下さい。
そのために必要なのは次の通りです。
1 カルシウム(骨の主原料)
2 ビタミンC(カルシウムの吸収やコラーゲンの生成を助ける)
3 コラーゲン(骨を丈夫にする接着剤の働き)
4 運動(適度な負荷が骨を丈夫にする)
5 日光浴(カルシウムの吸着を促すビタミンDを活性化する)
6 血行を良くする(代謝を活発にする)
7 休養(骨の成長を促す)
◇骨づくりには◇◆◇……・━━━…・┿
カルシウムは不足によるトラブルはあっても、摂り過ぎの心配はありません。乳製品、小魚、野菜をバランス良く食べ、セリアCaで補給することをお勧めします。人一倍練習したい人、また、人一倍練習が出来てしまう人は継続的に補給して下さい。骨を酷使すると疲労骨折になってしまうからです。また、春生まれの人や日照時間の短い地域に住む人、それから納豆を食べない地域の人は注意が必要です。
統計的に、骨がもろいことが明らかになっています。
◇環境との関係◇◆◇……・━━━…・┿
このように骨の成長は、生まれ育った環境や食生活習慣、運動習慣に大きく影響を受けています。春生まれの人は母胎の日光浴との関係が明らかになり、生まれた時点で骨がもろいことが分かっています。
日照時間が短い地域の人はビタミンDが生成されにくいですし、カルシウムの吸着を助けるビタミンKが豊富な納豆を食べるかどうかで、骨粗鬆症の発症率が明らかに違います。
こうした日常生活のわずかな差が大きな違いを生むのは事実です。骨の強化は「継続的に行うこと」が大切です。
◇立派な骨盤◇◆◇……・━━━…・┿
往年の名ランナー、世界的アスリートに共通しているのは、骨盤の大きさです。細いと思っていても、実は骨盤が発達して立派な腰回りをしていることに驚かされます。並はずれた強さや丈夫さは、その骨盤に秘密があるように思えます。
しっかりしたカラダ造りは「骨」から、と覚えておいて下さいね。
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マラソンの中継などを観て、外国人選手の腰回りが大きいのには驚きます。
それに比べると、日本人選手はスマートですよね。
民族による骨格の違いは仕方ありませんが、骨太は強い、という事を感じます。
骨の太さによって、その周りの筋肉量も変わってくるといいます。
骨が丈夫なら、それだけ多くの筋肉を支えられるのですね。
ということは・・・筋肉の前に骨を造らなきゃ。(笑)
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
山崎直子さんが無事生還した。上も下もない無重力空間での生活はどんなものだろう。
若い頃、NASAが開発したというアポロ・エキササイザーというトレーニング器具を買った。
無重力空間では筋肉や骨を鍛え続けないと退化するというふれこみに踊らされたのだ。
宇宙飛行士で医師の向井千秋さんのミッションには、無重力空間での筋肉や骨の代謝に関する研究も含まれていた。トップスイマーは骨粗鬆症が多く、骨折の心配を抱えているという。
水に浮いている時間が長いことが骨の成長を妨げているというのだ。
人間は空や宇宙に憧れるが、やはり重力なしには生きられないのだろうか。
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向井さんは、帰還後の記者会見場に自力で歩いて行けたのは奇跡だったとエッセイで読んだことがあります。
それだけ、筋力が衰え、地上での重力に耐えられなかったのだそうです。
人間のカラダは環境によってどんどん変化していくのですね。
良い環境を作ることも大切ですし、今の環境に耐え得るカラダを造ることも必要なんですね。
ま、無重力空間に行く事はまず無いでしょう・・・(笑)
皆さんの環境はいかがですか?
学校、職場、クラブ、家庭、友人関係・・・色んな環境がありますが、その善し悪しは、すべてアナタ自身に掛かっています。
誰かのせいにしても始まりません。自分が努力して変えていきましょう。
今日はちょっと説教くさくなってしまいました。ゴメンナサイ。
これでも励まそうと思ってるんです。ホントですヨ・・・(笑)
せっかくの春ですから、皆さん、元気にいきましょうねっ。
それではまた。来週までお元気で・・・
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