【 セリア通信 vol.96 】夏を前に、知っておいて欲しいこと

2009年6月29日

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明日から七月です。

まだまだ梅雨は明けませんから、気温が高く、蒸し暑い日が続きます。

いつもより疲労を感じたり、体調を崩したり、そんな声も聞かれます。


水分を上手に補給する事はもちろん、食べる事にも十分に注意したい季節です。

高温多湿で繁殖しやすい菌やウイルスなど、目に見えないところに敵が潜んでいます。

今週は、この季節に知っておくべき情報を、山根さんが教えてくれますヨ。

せっかく頑張ってトレーニングしているのですから、正しい知識を身につけて、自己防衛しましょう。


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│"ー"│ 夏を前に、知っておいて欲しいこと
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◇食中毒に注意!◇◆◇……・━━━…・┿

まだまだ蒸し暑さに慣れていない人も多いことでしょう。何だか妙に疲れを感じる季節ですね。

疲れを癒したい、貧血だけは防ぎたい、そんな一心で「レバ刺し」や「鶏刺し」などを食べるアスリートが多いのですが、これは大変危険ですので避けて下さい。

鶏肉や豚肉にはとても厄介な「カンピロバクター菌」が常在しているからなのです。

低温でも増殖し、十分な加熱調理をしないと死滅しません。他の菌に比べて僅かな菌でも発症するほどの毒牙を持っています。今まであまり知られていませんでしたが、梅雨時に最も多い食中毒の一つです。

◇素早い回復には◇◆◇……・━━━…・┿

このような感染症は、症状が治まっても体力の回復には時間がかかります。大事な試合を控えている選手はもちろん、夏の練習で力をつけたいのならば、生肉料理は絶対に避けましょう。

また、病中病後は体力を消耗します。消化吸収の良い煮物や温野菜、みそ汁やスープなどで滋養に努めましょう。

◇難病の引き金に◇◆◇……・━━━…・┿

カンピロバクター感染が引き金になって「ギラン・バレー症候群」という難病を発症することも知られています。

平衡感覚が無くなり、四肢の筋肉に力が入らなくなり、命を落とす危険もある病気です。

過去に二人の友人が罹患しましたが、どちらも都内の大病院に搬送され適切な処置を受けたことが幸いし、大事には至りませんでした。未だに国内での認知度が低く、あまり関心が持たれていませんが、本人の混乱ぶりからもその病魔の恐ろしさを感じました。

◇カラダに優しい調理法で◇◆◇……・━━━…・┿

カラダを極限まで研ぎ澄ますアスリートは、細菌やウイルスと闘う抵抗体力が低下しています。

調理に際しては衛生環境を整え、きちんとした下ごしらえを行い、加熱調理を徹底して下さい。

カラダに優しい料理こそ、夏の疲労を癒す確実な方法です。

◇腋(ワキ)を冷やせ!◇◆◇……・━━━…・┿

梅雨の晴れ間に急激に暑くなる事があります。そんな時にクラッときたら、まず水分と塩分補給を行って下さい。

次に頭や首、腋の下や脚の付け根を冷やしましょう。この部位では表皮に近いところに動脈が流れています。

冷やされた血液が体内を循環し、こもった熱を放散してくれます。頭だけを冷やすより素早く回復します。

運動中には感じなくても、しばらくして激しい頭痛や吐き気に襲われることもあります。

バスや電車の人混みの中で悪寒を感じて気分が悪くなるケースもあります。

トレーニング後のクーリングダウン(整理運動)、水分・塩分補給とアイシングを十分に行って下さい。

もし、頭の熱が引かなかったら腋の下を冷やしてから帰宅しましょう。競技場や公園など学校外での練習時には各自の責任の元にいつも氷や氷のうを持参しておくことをお勧めします。

◇夏こそ雑穀米を◇◆◇……・━━━…・┿

夏場の運動後はなかなか食欲が沸きません。食事もソーメンや冷や麦などのあっさりメニューになりがちですね。

スポーツドリンク、ジュース、果物、そして麺類などに偏ると、エネルギーを作り出す際に必要なビタミンB群が不足します。一日中だるさを感じるようになり、元気がなくなってきます。

動き出せば頑張れるのに日常活動が重く感じる。元気な時と疲れた時の差が激しい。帰宅して靴下を脱ぐ時、足首に浮腫みを感じる。こうした日が続くと、カラダの調節が利かなくなり、暑さにも弱くなってしまいます。

貧血でもなく、ヤル気も十分なのにカラダがついてこないような状態が続く、そんな時はビタミンB群不足かもしれません。玄米や雑穀米などを利用してビタミンB群を補うと、確かな手応えを感じられることでしょう。

◇苦手を克服しよう◇◆◇……・━━━…・┿

先日、競技場のゴール付近でインターハイ予選を勝ち抜いた選手から呼び止められました。

「暑さ対策で塩を試してみました」今まで夏のレースに弱く、監督も突破は難しいのではと思っていたそうです。

塩が効いたか否かは分かりませんが、苦手を克服しようとした気持ちが結果に繋がったのではないでしょうか。

今夏のインターハイも暑い奈良。更なる活躍を楽しみにしています。

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ギラン・バレー症候群と言えば、2008年のミス・ユニバース日本代表の美馬寛子(みまひろこ)さんは中学一年の時にこの病気を発症した経験があるそうです。三ヶ月の療養の後、リハビリを兼ねて、走り高跳びを始め、インターハイや国体にも出場されたんです。

自分が活躍する事で、この病気と闘っている人達を応援したい、という夢を持っていらっしゃいます。


やはり経験者の話は説得力があります。自分の経験も人の為に役立つようにしたいものですね。

とにかく、病気を自ら引き起こす事のないようにしましょう!


★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

長引く不況の中、中食(なかしょく)が売り上げを伸ばしているという。

中食とは外食するほどの余裕も、自宅で調理する時間もない人達が、スーパーやコンビニで惣菜を買って食卓に並べる食事を意味する。好景気に湧く弁当会社やデパ地下など中食産業各社も新商品開発や販売に躍起になっているらしい。ちょっと気になって総務省の「家計調査」を覗いてみた。

家計に占める中食の割合がここ数年で倍増している。

どうりでスーパーにも、お惣菜や弁当類は山のように積み上げられている。こんな田舎でさえ・・・。

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「中食」という言葉、初めて聞きました。

スーパーには行きますが、弁当や惣菜の前はいつも素通りです。(笑)

添加物や保存料を避けたい、味付けが濃い・・・買わない理由は色々あります。

同じお金を使うなら、素材を買って自分で料理した方が、口に合うし、安心です。

カラダの事を考えたら、何がベストか、すぐに分かります。

手間暇を省く代償が不健康では、元も子もありません・・・


話は変わりますが、ゴルフの石川遼選手、優勝しましたね〜。

あの集中力と度胸の良さ、そしてベテラン顔負けのコメント、

一体、頭の中がどうなっているんでしょう?覗いてみたいものです。

私達も負けずに頑張りましょう!


それではまた、来週まで御元気で・・・


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