2008年9月29日
Tweet
前ページ:アスリートにはビタミンC
後ページ:試合期のシェイプアップ
今日で九月も終わりですね。
地球温暖化が原因なのか、相変わらず不安定な天気が続いています。
ゲリラ豪雨が今度はどこを襲うのか、心配は絶えません。
皆さんも距離の長いロード練習などでは、十分に気をつけて下さいね。
さてさて、山根さんが帰ってらっしゃいました。
演奏旅行ということで、さぞかし充実されていた事でしょう。
またお土産話など、聞かせてもらいましょう!
今週のテーマは「勝負食」です。
勝負服というのは聞いたことがありますけど、アスリートの間では勝負食が大事なんですね・・・
一体どういうお話なんでしょうか、早速読んでみましょう。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
┌──┐
│・・│
│"ー"│ 勝負食を考えよう
└──┘
鳥取県在住の先輩が丹誠込めて育てた二十世紀梨を送って下さいました。
大学卒業後、20年以上にもなります。当時、学生の引っ越しはチッキと呼ばれる鉄道小荷物を利用していました。世田谷の下宿に山積みされた段ボールを縄ひもで縛り、恵比寿駅までバスで運び、深夜の東京駅で大垣行きの各駅列車に乗り込んだ先輩を皆でバンザイをしながら見送りました。
寂しく切ないあまりに「新幹線で帰れ、貧乏野郎!」と叫んだら、車内の人達が一瞬私を睨みつけながらも大笑い。瑞々しく甘酸っぱい梨を一口頬張るだけで、学生時代のそんな思い出が蘇るから不思議です。
◇先ずは主食、エネルギー源は何にするか◇◆◇……・━━━…・┿
さて、みなさんにとっては勝負の時が近づいていますね。カーボローディングや試合前後の水分補給については、これまでにも詳しく紹介してきました。
確認のためにもバックナンバー(14、14、48号)を読んでみて下さい。
それらを理解し、原則を守った上で、自分の勝負食を考えましょう。
先ずは主食。ごはん派の人もいれば、うどんやパスタ、いやいや私はパン、など好みは様々です。
絶対にこれ、と決められるものではありません。最も自分に合うエネルギー源を探しましょう。
その主食に対して主菜や副菜はどの組み合わせが良いかを考えれば良いのです。
炭水化物がどうも主食だけでは摂り切れない、という人はバナナや餅・カステラなどのプラスαを考えて下さい。試合時間までの腹持ちが気になるのなら、ビタミンB群の豊富な雑穀や玄米を混ぜたり、五分づきごはんにするなどの方法もあります。
以前の私はパスタ派でしたが、最近は雑穀米にしています。
◇五分づきごはん◇
稲穂から外した米は籾(もみ)と呼ばれ、これを乾燥させ、硬い籾殻を取り除いたのが玄米。
これをさらに精米し、糠(ぬか)層を取り除いていくにしたがって、
玄米→三分づき米→五分づき米→七分づき米→胚芽米→白米となっていく。
◇タンパク質でウォームアップ効果◇◆◇……・━━━…・┿
自分に合う主食が決まったら、それをベースに主菜や副菜を考えましょう。タンパク質を食べると熱が発生してカラダが温まることが知られています。
食事を摂るだけでもかなりの熱を発生していることを皆さんはご存じでしょうか。
朝食を抜いたために午前中、手足が冷たくなっている人でも、昼食後には温まっていることに気付くことでしょう。食事に少量でもタンパク質が含まれていると更に発熱率が高まります。
脂肪分の少ない白身魚や鮭の切り身、かまぼこなどでしたら胃にもたれることもありませんね。
パスタやパン食ならツナやハム。うどんなら鶏肉やかまぼこなどが良いでしょう。
消化が気になる人はデザートにキウイフルーツやパイナップルを試してみて下さい。
これらにはタンパク質を分解する酵素が含まれています。
◇クエン酸やミネラルの補給は果物から◇◆◇……・━━━…・┿
主食が効率よくエネルギーになる為には、酸っぱいクエン酸の助けが必要です。ごはんなら梅干し、パンなら柑橘系の100%ジュースが良いでしょう。
また、発汗で失われるミネラルの補給や、緊張やストレスで消耗するビタミンCの補給にも果物が最適です。ちなみに先日まで訪問していたオーストラリアやニュージーランド人のお弁当定番メニューはハムとチーズのサンドイッチ(小さめのブラウンブレッド2枚分)、ビスケット1〜2枚、フルーツケーキひと切れ、リンゴ小1個、バナナ1本、オレンジジュースです。
意外と量は少ないように思えますが、果物を上手に利用することで腹持ちが良くエネルギー効率が高いようです。また、殆どのパンがブラウンブレッドと呼ばれ、小麦全粒粉やオーツ麦などが混ざっています。
◇状況に合わせて◇◆◇……・━━━…・┿
試合前日は宿舎なのか、自宅なのか、でも食事の内容は違ってきますね。競技開始時間や競技時間を計算して何をどの位食べたら良いか考えて用意しておく必要があります。
例えば駅伝なら競技時間は区間によって、スタート時間も走る距離も随分差があります。
チーム競技であれば勝手な行動は許されませんが、自分の力が十分に発揮できるよう状況に合わせて自分なりの補食も考えましょう。宿舎では揚げ物や生ものが食卓に並ぶこともあります。
普段食べ慣れないものを無理に食べると体調を崩すこともありますから、胃腸の弱い人や緊張しやすい人は注意して下さい。大事な試合の前ですから口に合わない物、消化吸収の悪そうなものは残す勇気も必要です。代わりに日頃から食べ慣れた勝負用の捕食を摂れば安心感も得られます。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
勝負食は人それぞれ、違っていてイイんですね。ホッとしました。(笑)
日頃から自分のカラダに合う食べ物を探しておくって事ですね。
本番直前に考えても間に合わないんだ・・・。
やっぱり本番の時はベストの状態で臨みたいですもんね。
その為にも、普段から色々と試して、この場合は調子がよかった、この場合は悪かった、
というデータをとっておくのも大事ですね。
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
今月23日まで海外8都市で歌ってきました。演奏前の食事はスポーツ同様にとても神経を使います。
ましてや滞在はすべてホームステイ。演奏に集中する必要があることを理解して頂き、演奏会当日の食事についても事前にホストファミリーと打ち合わせします。リハーサル後に軽くエネルギー補給する程度なので「ライトミール、プリーズ」と伝えた後に、サンドイッチやバナナ、リンゴ、オレンジジュースなどを用意して頂いたり、自分で準備したりしました。
また、日本より空気が乾燥していますので水筒を持参し、ノドを潤すために白湯を入れて持ち歩くよう工夫しました。最高の状態でステージに立つ努力はしましたが、果たして演奏は如何なものだったのでしょうか。
☆────────────────────────────────────────────☆
歌うこともカラダが資本ですもんね。
さすが山根さん、コンディショニングはバッチリだったんですね?
演奏の善し悪しは・・・神のみぞ知る?!
朝夕はだいぶ冷え込むようになってきました。
皆さん、どうか風邪などひかれませんように。
それではまた来週。
Tweet
前ページ:アスリートにはビタミンC
後ページ:試合期のシェイプアップ
セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
今までのセリア通信はこちらから
セリア通信の登録(無料)はこちらから
御注文はホームページから