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No.18


Club Voice
陸上競技・ランニングを愛する人たちの集まったクラブを紹介します

東中学校陸上競技部
強い絆が原動力
強い陸上選手である前に、立派な中学生であれ
群馬県吾妻郡東村立東中学校陸上競技部
・全校生徒八八名の山間の小さな中学校。しかしその活躍は凄まじい。昨年、総合体育大会で男女共に総合優勝、県内では一〇年ぶり二校目という快挙。そして、関東大会七名、全国大会四名の出場を果たした。駅伝に於いても、同郡内の全国大会一位の中之条中学校についで二位。全国でも上位入賞が十分可能なチームだ。訪問してその強さを肌で感じた。クラブのモットーは「強い陸上選手である前に、立派な中学生であれ」顧問の田中真浩先生が語る。一週間分の練習メニューは与えるが、それ以上の指示は無く、生徒達は自主的に練習を消化していく。全員が大きな声で練習を盛り上げる。「強化練習会に参加したら、必ず後輩にも伝えます。上下関係が無く仲が良いんです」皆陸上が大好きだ。「周りに目を配り、常に皆のことを考えています」とキャプテンの奥木君も言う。中学生とは思えない頼もしい言葉が返ってきた。強い絆がこのチームの原動力のようだ。(伊)

神奈川県立秦野高校
力の差は心で埋めた
さながら大家族のようなチームワークだ
神奈川県立秦野高校 陸上競技部長距離ブロック
・県立の進学校であり、文武両道を目指す。合宿は大部屋で寝起きを共にし、自炊をする。さながら大家族のようなチームワークだ。自主的にミーティングをし行動する姿は「縦の関係ができて、自分達で考えてできるようになりました」と顧問の内藤先生も認めるほど。実力のある一年生が入部し、先輩達は自覚が一層高まった。「勉強も競技も時間の使い方が大切、メリハリをつけて行なえば、すべてがプラスに働くことが解りました」とキャプテンの小澤君は皆を引っ張る。力の差は心を鍛えることで埋めてきた。頭を使い、身体を磨き、総合力で勝負する。男子、関東大会二二回出場、女子、全国大会一回、関東大会八回出場の伝統を受け継ぐに値するチームに成長してきた。(伊)