自律神経を整えよう その2【セリア通信 vol.947】

2025年10月21日

前ページ:自律神経を整えよう その1
後ページ:栄養バランスの傾向と対策 その1ビタミンC

皆さん、お元気ですか。

18日(土)第77回東葛飾地方中学校駅伝競走大会、通称「東葛駅伝(とうかつえきでん)」が今年も無事、開催されました。
東葛飾地方(千葉県松戸市、柏市、鎌ヶ谷市、我孫子市、流山市、野田市)の中学校74校が10名のタスキリレーで競い合う総力戦です。

各学校共に、夏休み明けから陸上部員を中心に長距離に自信のある他競技の選手も加わって、「駅伝部」を編成して、放課後の掃除の時間を免除するなどの工夫をしながら強化をおこなっています。
教室の窓ガラスにはクラスから選出された駅伝部員の活躍を応援する張り紙がなされ、学校を挙げて東葛駅伝を応援するのが伝統となっています。

山さんが松戸市の中学生だった50年前、東葛駅伝は全校応援でした。
野田市清水公園から松戸市中部小学校前までの全長約25キロほどの沿道には中学生の応援が切れ目なく並んでいたのを思い出します。
あの頃は、先生もタスキを背にして自転車で伴走していたんです…。

東葛駅伝から箱根やNY駅伝で活躍するトップランナーがたくさん育っています。
セリアはそんな東葛の中学生のカラダを守るために開発したと言っても過言ではありません。
交通事情が厳しくなる一方で開催の継続も危ぶまれる昨今ですが、なんとか続けてほしいと願っています。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 自律神経を整えよう その2
2 セリアスタッフの舞台裏【外さない秘訣】
3 陸上雑感【原点回帰】

箱根駅伝予選会では、今年もゴール直後に倒れ込んでしまう選手がみられました。
これだけ練習を積んできた選手が、たいして暑くもないのに倒れてしまうなんて普通は考えられません。
その背景には「自律神経の不調」が潜んでいる可能性が高いんです。

自律神経を整えよう その2

◆①自律神経が乱れると・・・◆

自律神経が乱れると、特有の症状に見舞われます。
なかでもランナーに多くみられるのが「嘔吐(おうと)」です。
ペースアップして苦しくなると、こらえられずに嘔吐してしまうケースや、レースの直前・直後などの走っていない時に激しい嘔吐に悩まされることもあるようです。
そのため胃が荒れてしまい、食欲不振にもなりやすく、消化吸収力も低下するので貧血になることもあります。

【自律神経の乱れによる症状例】

◆②呼吸が浅くなる・・・◆

緊張や不安が高まると、交感神経が優位となり過ぎて、自律神経に乱れが生じます。
このような場合には「呼吸が浅くなる」という特有の症状に見舞われています。
呼吸筋が緊張し、横隔膜の動きも不安定となるため息苦しくなるのです。
たいして速く走っていないのに呼吸が異常に上がってしまい、それでも何とかしようともがくため呼吸困難になるのです。

【交感神経が優位となり呼吸が浅くなると・・・】

◆③代謝が悪くなる・・・◆

自律神経の働きが乱れると、代謝が悪くなります。
ウォーミングアップに出かけても、なかなか手足が温まらなくなります。
また、汗が出にくく、しかも脇汗などのイヤな汗がたくさん出るようになります。
その一方で、暑くもないのに額の汗が止まらなかったり、それでいて寒気を感じるようになったりします。

【代謝が悪くなると・・・】

◆④自律神経の働きを整えるには◆

箱根駅伝や高校駅伝など、大舞台を前にしたランナーの皆さんはもちろん、常勝チームや伝統校のタスキを背負う選手の皆さんには計り知れないプレッシャーがかかっています。
そのプレッシャーが、ときにはストレスとなって選手の心身に負担となるのです。
そうしたストレスが慢性化すると自律神経はまいってしまいます。
純粋無垢なジュニアランナーの場合、自律神経の乱れは誰にでも起こり得ることだということを知っておいてください。

では、厳しいプレッシャーや激しいストレスに負けないためにはどうすれば良いのでしょうか?
じつはプレッシャーやストレスがかかっているときこそ「規則正しい生活を徹底する」ことが大切なんです。
毎日の活動や行動を習慣化し、やるべきことを決めてしまうことで不安や悩みが解消されるのです。
ルーティーンを決めてしまうことで、やるべきことが限定され余計なことを考えなくなり、かえって競技活動や日常活動の効率がアップするとも言われています。

進学や就職などで生活環境が変わった皆さんも一緒です。
戸惑いや不安があるだけで自律神経の働きに乱れが生じます。
思うように走れていなかったり、食べているのに貧血や故障をしてしまう方も、一度、自律神経の乱れを疑ってみてはいかがでしょうか?
やらなきゃいけないのにあれこれ悩んでも仕方ありません。
やるべきことはやってしまうという考え方も必要です。

【自律神経を整えるには・・・】


::: セリアスタッフの舞台裏【外さない秘訣】 :::

とある駅伝強豪チーム。
県高校駅伝で外した(力を発揮できなかった)ところを見たことがありません。
顧問の先生に、その理由を伺ったところ、
「レース前に余計なことをしない」
と教えてくださいました。

失敗する選手は、レース前に余計なことをしているそうです。
たとえば、
といったところです。

余計なことをせず、普段通りを心がけること。
それが、持っている力を最大限に発揮する秘訣なのでしょう。
私自身の失敗レースを振り返っても、思い当たる節が…。

もちろん、これが絶対に正しいとは限りませんが、私のように心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。
少しでもそういう方の参考になれば幸いです。
(山内)

::: 陸上雑感【原点回帰】 :::

貧血や故障を繰り返しているランナーの皆さんからの深刻なご相談が増えています。
そのほとんどが治療や施術を繰り返していて、さらに補強トレーニングを重ねているのに改善しないというものです。

なかには先進治療を受けていたり、スポーツドクターに診断を仰いでいるケースも増えています。
それでも思うように改善しない毎日が続くなかでは、精神的にも相当きついだろうと想像するばかりです。

そんなときは一度、立ち止まってみてはいかがでしょうか?
一旦、すべてを原点0(ゼロ)に戻してみるのです。
これまでの経験や先入観を捨てて、新たな一歩から始めてみる。
例えば、食事でも「バランスが良い」とか「十分食べている」という考え方を捨ててみるんです。
そうしたら本当に「足りなかったもの」、「足りなかったこと」が見えてくるかもしれません。
積み重ねてきたものが大きければ大きいほど、原点に立ち返って考えるのは難しいことだと思います。
それでも、すべてを白紙に戻してから組み立て直す勇気も、ときには必要です。

* * * * * * * * * * * * * * * *

23日(木)には福島県、そして52日(土)には各地で高校駅伝が開催されます。
優勝校はもちろんですが、11/23(日)の東海大会まで地区代表争いからも目が離せませんね。

では、また来週。


前ページ:自律神経を整えよう その1
後ページ:栄養バランスの傾向と対策 その1ビタミンC


セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
友だち追加


 今までのセリア通信はこちらから


 セリア通信の登録(無料)はこちらから


 御注文はホームページから