2025年10月14日
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皆さん、お元気ですか。
地元千葉県の高校駅伝大会が10月25日(土)に開催されます。
先日、試走のサポートを頼まれ、現地に行ってきました。
競技場を出発した選手たちは、一般道を通って工業団地へと向かいます。
その沿道では草刈り作業が行われていました。
会場となる千葉県東総運動場はこの時期、全日本高校女子サッカー選手権千葉県大会決勝や高校サッカー3回戦なども開催予定となっていて競技場内の芝生もすべてきれいに刈られています。
さらに、応援する皆さんにとっても過ごしやすいように運動公園内が隅々まで整えられていたのです。
選手の皆さん、きれいな会場に足を踏み入れる際に、どうぞそんなことも思い出してみてください。
きっと力の入り方が違うはずです!
◆◇本日のメニュー◇◆
1 自律神経を整えよう その1
2 セリアスタッフの舞台裏【迷いがなくなると】
3 陸上雑感【他競技での栄養指導を経て】
カラダがだるい、気持ちが入らない、思うように走れない…。
貧血でもないし、病気でもないのに、そんな原因不明の不調に悩まされてはいませんか?
もしかしたら、それ「自律神経」の不調かもしれません。
自律神経を整えよう その1
◆①自律神経とは・・・◆
自律神経とは、体調を整えるために働く器官です。私たちの意思とは関係なしに、今置かれている状況下において最高の状態をつくるために、脳からの指令を絶えず臓器や筋肉に伝え続ける役割を担っています。
例えば、走る際には心拍数や呼吸数が増えるのも、自律神経の働きのおかげなのです。
【自律神経の主な働き】
- 脳血管の収縮
- 胃腸の働き
- 心拍数の増減
- 唾液の分泌
- 体血管の収縮
◆②交感神経と副交感神経◆
体調を整えるために働く自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの系統に分かれています。これらは自動車で言うと、アクセルとブレーキの関係になって体調を調整しています。
交感神経=アクセル:活動を活発にするように指示
副交感神経=ブレーキ:活動を落ち着かせるように指示
◆③アクセルとブレーキの実際◆
【アクセルを踏んだら・・・】運動時にはアクセルを踏んで、心拍数を増やし、血管を収縮させ、瞳孔が開きます。
その指令をカラダ中の各器官に出しているのが交感神経なのです。
アスリートなら、アクセルを踏み込めば踏み込むほど、カラダ全体の出力が高い状態が理想ですね。
【ブレーキを踏んだら・・・】
一方、休息時には、栄養を補給して睡眠をとりますね。
血管が拡張され、心拍数が下がり、リラックスが出来て、食欲が湧き、眠くなる・・・。
自然とそうなっているようなら、副交感神経のブレーキの効きが良いということになります。
よくトレーニングするアスリートなら、ブレーキも十分に効かせたいところです。
◆④もし、アクセルとブレーキが踏み込めなくなったら・・・◆
自律神経の働きに支障をきたすとまず、アクセルの効きが悪くなります。つまり、活動しようと思っているのにカラダが言うことをきかなくなってしまいます。
より速く、より遠くへ走ろうと思っても、カラダが対応できないため思うような走りができません。
その症状は、貧血ととてもよく似ているんです。
例えば、ある大学生選手はまじめで、とてもよく練習するタイプでしたが、ある時を境にしてカラダがいうことをきかなくなりました。
走っても、ほどなく失速するようになり、呼吸が上がって(過呼吸)、呼吸困難になったこともありました。
「おかしいなぁ・・・」
と思いつつ、スピード練習をしていたら倒れ込んでしまい、意識を失って救急搬送されてしまったのです。
それを機に、カラダに変調をきたすようになりました。
ビルドアップ走をしている最中に「嘔吐(おうと)」したこともありましたし、たいした練習でもないのに突然、呼吸困難に見舞われたり・・・。
医師の診断のもとで血液検査やカウンセリングも受けましたが異常はみつかりませんでした。
何かが原因で、自律神経に異常をきたしてしまった(自律神経失調)のではないか?
そうやって考えてみると、原因を推察することができたのです。
次週はなぜ、彼が自律神経失調となったのか。
その原因と対策を考えます。
では、次週もよろしくお願いします。
::: セリアスタッフの舞台裏【迷いがなくなると】 :::
セリアユーザーの保護者の方から、嬉しいご報告をいただきました。なかなか本来の力を発揮できなかった高校3年生の息子さんが、先日自己ベストを更新されたというのです。
彼は長い間、高校卒業後の進路に悩んでいました。
大学で競技を続けるのか、それとも別の道に進むのか。
しかし、進路を決めて迷いがなくなった途端、自己ベストを更新できたのです。
「心身相関」という言葉があります。
心と身体は互いに影響し合っているという意味です。
迷いやモヤモヤなど、心が負の状態にあると、身体も思うように動いてくれません。
逆に、心をポジティブで迷いのない状態に整えることで、身体も自然と力を発揮してくれるはずです。
なかなか力を出し切れないと感じている方に、少しでも参考になれば幸いです。
(山内)
::: 陸上雑感【他競技での栄養指導を経て】 :::
これまで主に陸上長距離選手や保護者を対象とした栄養指導をおこなってきた。その傍らで他競技のチーム担当となり選手や保護者と「食」に関する交流を重ねてもきた。
野球、サッカー、バスケ、ラグビー、そして柔道、剣道・・・。
ときには3年生を対象とした受験生のコンディショニングについてお話する機会もあった。
筋力やスピードに磨きをかけることに重点が置かれる競技であっても、持久力や粘り強さを身につける競技や受験生の体調管理においても成長期の大事な一時期を過ごしながら、心身ともに健康で逞しい選手の育成のために必要な心得は同じであり、目標を達成しようとする気持ちや方法に変わりはない。
最終的には何を、どのように食べるかよりも、目標を達成させるために必要な食生活習慣を身につけることが大切なのだとつくづく思っている。
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学生三大駅伝の1つ「出雲駅伝2025」終わりましたね。
今週末には「箱根駅伝予選会」があり、その翌週は「プリンセス駅伝」、そして「全日本大学女子駅伝」と続き、そして「全日本大学駅伝」がもうすぐやってきます。
ああ忙しい!
では、また来週。
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