ジュニアランナーの睡眠を考えよう その1【セリア通信vol.912】

2025年2月18日

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皆さん、おはようございます。
お元気ですか?

早くも新年度に開催される食事栄養講座のご依頼をたくさん承っております。

皆さんには毎日を元気に過ごすために必要な知識や教養を身につけて頂き、実り多い学校・競技生活を送って欲しい。
私たちはいつもそう願っています。
そんな私たちが30年かけて会得したノウハウを選手はもちろん、指導者やご家族の皆さまとも共有できたら嬉しいです。

競技力の向上はもちろん、学業をも充実させる確実な手段の1つが食生活改善と言えるでしょう。
多くのジュニアアスリートを育み育て、見守ってきたセリアスタッフの食事栄養講座。
チームで、学校で、ぜひぜひご利用ください。
ご連絡、お問合せ、お待ちしております。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 ジュニアランナーの睡眠を考えよう その1
2 セリアスタッフの舞台裏【さりげない気遣い】
3 陸上雑感【日光浴のススメ】

令和元年の国民健康・栄養調査結果によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性37.5%、女性40.6%となっているというのです。
その結果、経済協力開発機構(OECD)加盟国33カ国中で、もっとも睡眠時間が少なかったということが明らかになったのです。

この結果、皆さんはどう思いましたか?

ジュニアランナーの睡眠を考えよう その1

◆①良質な睡眠→飛躍と成長には欠かせない◆

そう願うジュニアランナー(小中高生)の皆さんは多いことでしょう。
そのために毎日、努力を惜しまずに走っている姿を見るたびに、山さんは胸が熱くなります。
そんな皆さんにとって、走ること(練習)以上に大切なことがいくつかあるんです。
その1つが寝ること、睡眠です。

皆さんが今後将来、目標に向かって着実に飛躍と成長を続けるためには「良質な睡眠」が欠かせません。
きっとわかっていることとは思いますが、意外とぞんざいにしてしまっているのも事実ですね。

◆②推奨されている睡眠時間◆

「良質な睡眠」は、睡眠の”量(時間)と質”が十分に確保されている状態を指します。
今週は、まず睡眠の量(時間)について考えてみましょう。

ちなみに厚労省の推し進める 「健康日本21(第三次)」 によると、「小学生は9~12時間、中高生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保する」とされているんです。
例えば、朝6時に起床するのならば、小学生の就寝時間は遅くても9時、中高生は10時となりますね。
おそらく、「そんなに早く寝るのは無理!」と思われた方が多いのではないでしょうか?
実際には部活やクラブの練習があり、塾に通っている方もいるでしょうから、これだけ睡眠時間を確保するのは難しいことかもしれません。

ただ、これは数多くの科学的根拠をもとに策定された推奨時間だということをどうか覚えておいてください。
また、諸外国の子供たちは、これよりもっと睡眠時間が確保されているのです。
これだけの時間が確保できるように対策を考えて実行することを、これを機会にぜひ、皆さんに考えて欲しいのです。

◆③睡眠時間が確保されると・・・◆

睡眠は、日中の活動で生じた心身の疲労を回復させてくれます。
その上、成長を促し、記憶を定着・強化させ、置かれた環境へ適応させるという機能を有しています。
この「置かれた環境への適応」こそが、トレーニング効果を高めることを指しています。
これが睡眠が競技力を育むためには欠かせないプロセスだと言われる理由です。

『睡眠時間の確保』→「置かれた環境へ適応する」⇨「トレーニング効果が増大する」

皆さんのように、せっかく毎日欠かさず真面目に走っていても、睡眠時間を削ってしまっているようではなかなか力が身につきません。
それどころか睡眠時間が削られれば削られるほど環境への適応力が低下し、トレーニング効果も上がらないばかりか、疲労やダメージを溜め込んでしまう危険があるんです。
つまり、怪我や故障、貧血などのトラブルの要因の一つには「睡眠不足」も考えられるということです。

どうか「そんな時間に寝られない」と決めつけてしまわずに、「いかにして睡眠時間を確保するのか?」を考えてみてください。
それがきっとあなたの将来の飛躍の土台となってくれるはずだから...。

◆④睡眠のアレコレ◆

①寝溜めは出来ない
週末などの休みの日に寝溜めする大人が多いようです。
ところが、ヒトはこの寝溜めはできないと言われています。
1日のうちにきちんと眠ることができる時間には限りがあるからです。

②睡眠時間は年齢によっても変化する
ご存知の通り、睡眠時間は加齢と共に少なくなります。
25歳で約7.0時間、45歳で6.5時間、60歳で6.0時間と、
20年ごとにおよそ30分ほど短くなると言われています。

③季節によって変化する睡眠時間
季節(外気温の変化)によって睡眠時間は変わります。
秋から冬・春にかけては10~40分程度長くなるようです。
代謝や日照時間など様々な要因によっても睡眠時間は変化します。

④夜ふかしが及ぼす影響
睡眠時間が確保されていない子供たちは「夜ふかし」していることがわかっています。
部活動、クラブ活動、塾だけならまだしも、スマホやタブレットなどのデジタル機器の使用による夜ふかしが増加の一途をたどっています。
どうやら睡眠時間の確保するためには寝室や寝床に「デジタル機器を持ち込まない」ようにするのも一案ですね。

就寝時間になったら、スマホやタブレットを寝室・寝床に持ち込まない!
まずは、このあたりから実践してみてはいかがでしょうか…!?

::: セリアスタッフの舞台裏【さりげない気遣い】 :::

年始の箱根駅伝でご活躍された大学駅伝チームの練習を見学しました。
この日のメニューは30km走。
設定ペースは1kmあたり3分40秒で、選手たちにとってはなんてことない楽なペースだそうです。
すごいですね。

練習前、選手たちは入念なウォーミングアップを行い、トイレも済ませます。
スタート地点にあるトイレは、本来鍵がかかっていないため自由に使えますが、チームのコーチが毎回事前に区長さんに連絡を入れ、許可を得てから使用しているそうです。
「ここで練習させてもらっているので・・・。」
という思いからの配慮とのこと。

もし私が区長だったら、思わず応援したくなるでしょう。
こうした気遣いこそが、トップチームであり続ける理由なのだと感じました。
(山内)

::: 陸上雑感【日光浴のススメ】 :::

新生児の骨密度を調べると、春生まれに低い傾向がみられます。
胎内でいよいよ骨格が発達し始める頃に秋から冬に向かうため、母体が陽の光を浴びないことが影響しているらしいのです。

寒くて厚着になり、戸外に出ることも減り、さらには日照時間も短くなったことが胎児の骨の成長にも影響してしまうんですね。

アスリートの皆さんも秋から冬にかけては防寒着に身を包んでいるため陽の光を浴びる機会はほとんどありませんね。
そのためにビタミンDが不足して骨が脆くなっていることも考えられます。

まだまだ変化の激しい季節ではありますが、晴れて暖かくなったら少し薄着して、陽の光を浴びる時間も作ってください。
10~20分程度で十分だと言われています。

* * * * * * * * * * * * * * * *

先週、転んで顔面を打った影響で、いまだに傷口が塞がらず髭が剃れずにいます。
しばらくチョビひげ状態ですが悪しからずご了承ください。

では、また来週。


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