2024年8月20日
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皆さん、お元気ですか。
今日、8月20日(火)は全日本中学陸上選手権最終日です。
中学記録の更新の期待がかかる男女100m決勝や、男女1500m決勝、そして4x100mなど、注目種目が続き、目が離せません!
ところで今、学校スポーツは変革期の真っ只中です。
スタートリストにはクラブチーム所属の選手もちらほら見られました。
今後の変化も、見守ろうと思っています。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 夏こそ、タンパク質を摂ろう #4
2 セリアスタッフの舞台裏【具沢山お味噌汁】
3 陸上雑感【きっかけ】
今日はちょっと違った角度から「ヒトとタンパク質」の関係について考察してみましょう。
夏こそ、タンパク質を摂ろう #4
◆タンパク質と、その消化◆
タンパク質は、3つの段階、3つの消化酵素によって速やかに分解されます。まず、胃で消化にあたるのが「ペプシン」という消化酵素です。
次に、十二指腸では「トリプシン」、そして小腸から分泌される「エレプシン」によってアミノ酸にまで分解され、腸管から吸収されます。
このようにタンパク質自体は消化の良い、とても吸収性に優れた栄養です。
◆消化酵素によって消化される3大栄養素◆
糖質は、アミラーゼ、マルターゼ、ラクターゼなどの消化酵素によってブドウ糖にまで分解され、小腸から吸収されます。ちなみに、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする方(乳糖不耐症の方)などは、乳糖を分解するラクターゼの分泌量が少ないことが知られています。
また、脂質は胆汁によって乳化された後、リパーゼという消化酵素によってグリセリンと脂肪酸に分解され小腸から吸収されます。
このように3大栄養素、「タンパク質」「糖質」「脂質」はそれぞれ消化酵素の働きによって消化・吸収されています。
◆食物繊維と腸内細菌◆
野菜類や海藻類などに多く含まれる食物繊維や一部の難消化性デンプンなどは消化酵素では分解されません。これらの消化には「腸内細菌」の手助けが必要です。
そのため草食動物や雑食動物の消化管には、何兆、何千種類もの「腸内細菌」が群生しているのです。
このように私たちヒトのカラダも、腸内細菌の手助けによって食物繊維を消化しているのです。
また、食物繊維は、それ自体が数多の腸内細菌の栄養でもあります。
小腸や大腸の健康や働きを保つためには食物繊維が欠かせません。
◆ヒトは肉食寄り?、草食寄り?◆
哺乳類を、その食性によって分けてみましょう。牛や羊など草を食む「草食動物」、ライオンやネコなどの「肉食動物」、そしてヒトなどの「雑食動物」に分けられますね。
草食動物は食物繊維を消化・吸収するために「腸内細菌」の手助けと時間が必要となるので、小腸などの消化管がとても長く、体長のおよそ10倍以上にも達します。
一方、肉食動物は食餌のほとんどを「腸内細菌」に頼らないで消化・吸収できるので消化管は短く、体長のおよそ3~5倍程度なのです。
ちなみに「雑食動物」、ヒトの腸管は体長の7倍ほど。
一部の研究者には「ヒトは肉食寄りの雑食」とも言われているほどです。
◆じつは消化の良い栄養「タンパク質」◆
少々、回りくどい話になってしまいましたね(笑)皆さんにお伝えしたかったのは、「肉類・魚類・豆類」などのタンパク質食品は私たちヒトにとっては消化・吸収性に優れた食品だということなんです。
「タンパク質って、消化が悪いんじゃないか!?」
そんな声を伝え聞いたことがありますがそれは根拠のない間違いなんです!
何より、皆さんのように消耗の激しいランナーのカラダにはタンパク質が欠かせない栄養であることは間違いありませんね。
厳しい走り込みやトレーニングに明け暮れる夏休みの合宿や強化練習時にこそ、「良質のタンパク質」をしっかり、たっぷり食べてほしいのです。
暑熱環境下での練習後のカラダは疲労困憊となります。
肉体疲労時には胃腸の働きも鈍ります。
だからこそ、上手に休養を取り、ケアを行い、何とかしてお肉やお魚が食べられる状態をつくりましょう。
食欲さえ掻き立てることができれば、きっとあなたの消化管が上手に消化・吸収してくれるはずです。
夏バテ予防、貧血・故障予防のためにも「夏こそ、タンパク質の摂取」を心がけてください。
【今週のまとめ】
①タンパク質を多く含む食品は、じつは消化吸収性に優れた栄養です。
②肉体疲労時にこそ「食欲を掻き立てる」コンディショニングを行い、「肉・魚・豆類」をしっかり食べましょう。
::: セリアスタッフの舞台裏【具沢山お味噌汁】 :::
毎日とってほしいけど、夏に特におすすめの料理。それは”お味噌汁”。
発汗が多いと水分やミネラルが失われます。
これらを効率よく摂れるのがお味噌汁というわけです。
加えて、お味噌のアミノ酸は疲労回復にバッチリ。
自律神経や腸内環境を整える働きまであるのです。
これだけでも凄いですが、もう一工夫加えてみましょう。
お味噌汁を具沢山にする。これで栄養価はさらに高まります。
野菜、豆腐、キノコ類、海藻類など。
いずれも身体の調子を整えるミネラル・ビタミンが豊富に含まれています。
最近元気ないな、
夏バテ気味だな、
調子が上がってこないな・・・。
そんな方はぜひ”具沢山お味噌汁”を毎日の食事に取り入れてみてください。
(山内)
::: 陸上雑感【きっかけ】 :::
高校生で反抗期を迎えた私は野球部の顧問にも激しく反発した。先生が東大卒であることも、突如グランドにやってきては嫌味を吐くことも何もかもが許せなかった。
そんな先生の口癖が「みんな同じ練習で意味があるの?」だった。
腹筋も、腕立て伏せも、素振りも・・・。
ただただ言われるがままに回数をこなすことだけが目的となっていた練習には、さほどの意味はなかった。
すべてを見透かされた悔しさが私に、あの嫌味な口癖を反芻させたのである。
それが練習の目的や意味を考えるきっかけだった。
その冬、私たちはウエイトトレーニングの専門家の門を叩くこととなったのである。
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朝食からしっかりお肉やお魚を食べましょうね!
では、また来週。
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