2024年8月6日
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皆さん、お元気ですか。
今、まさに合宿中という方も多いことでしょう。
走っている最中はもちろんですが、入浴・食事・就寝・ミーティングなどではお互いに仲間の健康状態をよく観察しましょう。
「おかしいなぁ?」と思ったら、すぐに様子をたずねてあげましょう。
もし、ぞくぞくとした寒気を感じていたり、冷房の効いた部屋にいるのに額や首筋から汗が噴き出していたり、激しい頭痛を感じているようなら、すぐに先生(監督・コーチ)に報告しましょう。
脳や内臓の深部体温が40℃を超え、危険な状態となっている可能性があるからです。
合宿での走行量は、いつものとは比較になりませんね。
そのため皆さんは筋肉や内臓を酷使しています。
そこに酷暑が加わると、深部体温が40℃に至ったまま下がらず、筋肉がどんどん溶け出してしまう「横紋筋溶解症」となってしまうケースもあるんです。
「横紋筋溶解症」に至っていると、
- 今まで感じたことのない激しい筋肉痛
- 筋力の低下
- 脱力
- しびれ・麻痺
- 震えるほどの寒気
- ミオグロビン尿(赤褐色尿)
すぐに点滴などの処置が必要ですから、医師の診断を仰ぎましょう。
練習直後はまだ、気が張っているから気がつかないようですが、しばらくしてから異変を感じて身動きできなくなってしまうケースが多いんです。
ご注意いただきたいのは競技場やクロカンなど校外練習後の帰宅途中です。
電車の中で堪えきれない症状に見舞われて倒れてしまったというケースもありました。
駅の構内や電車の中で①~④のような異変を感じたら、我慢せずに周囲に助けを求めましょう。
このように、練習後に激しい症状に見舞われる熱中症はとても危険です。
くれぐれも練習後のクーリングダウンを入念にお願いします。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 夏こそ、タンパク質を摂ろう #2
2 セリアスタッフの舞台裏【東葛駅伝】
3 陸上雑感【進化】
「焼き肉好き」の皆さん。
もしかしたらあなたのカラダは日頃から、タンパク質を欲しているのではないでしょうか?
夏こそ、タンパク質を摂ろう #2
◆故障や貧血の誘因◆
私たちはこれまで30年以上にわたってランナーの食事情を調べてきました。とりわけ貧血や故障に苦しんでいるジュニアランナーの食事調査には力を入れてきました。
そのなかで明らかとなったのが
- 必要エネルギー量不足
- タンパク質不足
毎日の運動量を支えるエネルギー量が足りない上に、カラダをつくるもととなる栄養(タンパク質)が足りていないことが貧血や故障を招いていることが明らかとなってきたのです。
◆治すのは”あなた”です!◆
このように貧血も故障も、その大きな原因のひとつが栄養不足であり、食生活にあったのです。つまり、それらの根本治療と、再発予防のためには食生活の改善をしっかり行い、栄養バランスを整えねばなりません。
根本治療はもちろん、再発予防も、あなた次第です!
医者や治療家はもちろん、薬だけでは治せないのです。
◆カラダづくりの栄養素「タンパク質」◆
貧血や故障になったり、なかなか改善されずに苦しんでいるみなさんにこそ、私たちは食生活をお勧めしています。そのポイントは、
- 規則正しい食生活を送ること!
- 「タンパク質」のバランスアップをはかること!
- 間食をしないこと!
思い出してください。
今、みなさんが食べている「タンパク質」の摂取量は戦後間もない”食糧難”時代より少ないということを。
朝・昼・晩の食事の充実をはかり、タンパク質量を増やしましょう。
◆2倍増が目安です◆
では、タンパク質をどれくらい食べればいいのでしょう?答えはとてもシンプルです。
いつも食べている量の「2倍」ほど。
タンパク質を多く含む料理は主菜=メインディッシュです。
焼き魚、豚の生姜焼き、唐揚げ、お刺身等・・・。
これらの主菜を2倍を目安に食べ進めてみてください。
主菜を中心に、よく噛んで味わいながら食べ進めれば、いつもの倍くらいの量でカラダもココロも満たされることでしょう。
そのタイミングでご飯を少量のおかずで食べるとタンパク質量もエネルギー量も十分に適量となるはずです。
◆お弁当もタンパク質アップ!◆
貧血や故障を繰り返している方はお弁当にも工夫が必要です。エネルギー量を減らさずに、タンパク質量を2倍にするには主菜の量を見直す必要があります。
お弁当の容器は変えずに、主菜の量を2倍にして、その分だけ主食を減らしてみましょう。
ただし、高校生男子のお弁当容器は1,000ml以上の大きさが必要です。
女子は800mlです。
先週も紹介したとおり、糖質もタンパク質も1gあたりのエネルギー量は一緒です。
主菜を増やした分だけ、ご飯を減らしてもエネルギー量にはさほど変わりはありません。
【今週のまとめ】
- 貧血や故障の誘因はタンパク質不足と必要エネルギー量不足
- だから、タンパク質食品の量を2倍にしよう
::: セリアスタッフの舞台裏【東葛駅伝】 :::
千葉県北西部に位置する我孫子市、柏市、鎌ヶ谷市、野田市、松戸市。この6市を総称して「東葛飾地域」と呼びます。
東葛飾地域では毎年10月中旬に東葛駅伝という、この地区の中学校だけが参加できる、10区間32kmにおよぶ駅伝大会が開催されます。
今年で76回目となる歴史ある大会です。
人気が高く「総体駅伝より東葛駅伝」という方もいるくらいで、毎年夏休みになると特設駅伝部(陸上部に加えて他部活の走るのが得意な選手も集めたチーム)が結成され、猛練習が始まるのです。
この2週間は東葛飾地区の学校への練習訪問やセリアの納品が続きました。
どこのチームの練習も気合が入っていました。
まだまだ先の話にはなりますが、10月の東葛駅伝が楽しみです。
(山内)
::: 陸上雑感【進化】 :::
パリ五輪陸上男子100m決勝。出場選手全員が9秒台でフィニッシュした。
一方、サニブラウン選手は準決勝で9秒台をマークしながら準決勝で敗退。
決勝に残ることは叶わなかった。
9秒台で決勝に進めなかったのは五輪史上、初の出来事だ。
果たして世界の進化に日本選手が追いつける日が来るのだろうか?
私は来ると信じて応援したい。
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お肉やお魚にはタンパク質以外にもたくさんの栄養が豊富に含まれています。
総合栄養食とも言える食材なので毎日毎食欠かさず食べましょう。
では、また来週。
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