2024年7月30日
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皆さん、お元気ですか。
あれは一昨年の秋のことでした。
ラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」が来日。
ともにW杯を翌年に控えた日本代表との一戦をひと目観ようと、新国立競技場へ詰めかけた観衆は歴代最多となる65,188人にものぼったのです。
栄えある両国国歌演奏を務めた男声合唱団コール・ファーマーの一員としてピッチに立った山さんはスタジアムを仰ぎみながら身震いを覚えました。
期待にそぐわぬ演奏をしようと練習に練習を重ねて臨みましたが、その場に立てたことの感動や感謝はもちろん、やり抜くための覚悟などが相まったのだと思っています。
そして、常にこのような舞台で活躍するアスリートを心から尊敬しました。
パリ五輪の舞台に立っている代表選手のみなさんは、それを遙かに凌ぐ感動と興奮を覚えていらっしゃることでしょう。
とにかく集中して思う存分のパフォーマンスが発揮されることを心から祈っています。
皆さんの心のうちが見てとれたらいいなぁ・・・。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 夏こそ、タンパク質を摂ろう#1
2 セリアスタッフの舞台裏【怪我しにくい身体】
3 陸上雑感【更新講習】
皆さん、食欲はありますか?
この暑さを言い訳にしていたら、あっという間にカラダが参ってしまいますよ!
夏こそ、タンパク質を摂ろう #1
◆減り続けるタンパク質摂取量◆
厚労省の発表によると、日本人のタンパク質摂取量は1990年代をピークに年々減少しています。現在、私たちのタンパク質摂取量は1950年代とほぼ同じ。
それは戦後間もない「食糧難」と言われた時代です。
それほどまでに減っていることを皆さんに、どうか知っておいて欲しいんです。
私たちは今、タンパク質不足の時代に生きている。
そう言っても過言ではありません。
◆アスリートにも影響◆
そうは言ってもアスリートの皆さんは「十分に食べている」と思っていらっしゃるでしょう。実際に、それで事足りているのでしょうか?
答えは、NOです!
ぜんぜん足りない人がほとんどです。
そのせいで貧血や故障、ケガが増加の一途をたどっているのです。
あなたの「足りている」はまったくの思い違いです。
これを機に改めましょう。
◆タンパク質食品は過食しない◆
ヒトの消化器官にはお肉・お魚・豆製品など、タンパク質食品の食べすぎを防ぐ優れた仕組みが備わっています。胃のなかで速やかに胃酸によって細かく分解され、小腸に必要十分量のタンパク質入り込むと、インクレチンというホルモンが分泌され、
「もう、これ以上食べる必要はない」
という信号を発するのです。
このインクレチンは「幸せホルモンの一種」とも言われるほどで、分泌されると満足感が得られ、口寂しさを感じなくなります。
だから、過食を防ぎ、甘いものも欲しくなくなるのです。
◆食べる量はタンパク質食品で調整する◆
過食を防ぎ、適量を教えてくれる。このタンパク質食品の消化の仕組みを利用すれば、あなたの運動量・成長量に見合った食事量を簡単に見極めることができます。
そのカギとなるのが「食べる順番」です。
次の順番でよく噛んで、よく味わって食べてみてください。
①副菜(サラダ・おひたし・付け合わせ等)
②主菜(肉料理・魚料理などのメインデュッシュ)
③主食(ごはん、パン、めん類等)
1番のポイントは主食を最後に食べることです。
主菜をたっぷり食べたら、15分ほどでインクレチンが分泌されます。
それから主食を口にすれば、満腹感とは違った満足感が得られるはずです。
だから、適量を見極められるのです。
◆カロリーは同じ◆
主食に含まれる主な栄養は糖質です。糖質はヒトにとって最高のごちそうです。
なぜなら、糖質は食べたら食べただけ脂肪として蓄えられるからです。
糖質に出会った脳は、飢餓に備えて食べられるだけ食べなさいという指示を出します。
これが過食のもとなのです。
一方、タンパク質は必要十分量に達したらインクレチンが分泌され食事量を制御してくれます。
食べて、味わうことによってカラダから適量のサインが出されるのです。
アスリートにこそ、この感覚を身につけて欲しい。
山さんは常々そう、考えています。
ちなみにタンパク質も糖質も、どちらも1グラムあたりのエネルギー量は4kcalです。
このエネルギー量を糖質だけで補おうとすると、食べ過ぎ、摂り過ぎの危険が生じますが、タンパク質で補えば過食の心配は要りません。
しかも、カラダづくりの素になる栄養が十分摂取されるのですから、貧血や故障などのトラブルに見舞われない丈夫なカラダが育まれるのです。
【今週のまとめ】
①今の私たちにはタンパク質がぜんぜん足りない
②主菜(タンパク質食品)を十分に食べてから、主食を食べよう
::: セリアスタッフの舞台裏【怪我しにくい身体】 :::
先週は駅伝強豪校さんの練習を訪問しました。その日はトレーナーの方を招聘して、怪我しにくい身体についての講座を行なっていました。
トレーナーさん曰く
「故障をするのは身体のミスアライメントが原因」
ということです。
”ミスアライメント” を”歪み”に置き換えるとイメージしやすいかもしれません。
講座では
立ったときに踵が内側に入っている→シンスプリントになりやすい
立位体前屈をしたときに背中が綺麗な弧を描けていない→腰痛になりやすい
などと紹介されていました。
同じ箇所を何回も怪我する方は身体のミスアライメントに着目してみてはいかがでしょうか?
身体のバランス矯正はもちろん、普段過ごしている時の姿勢(猫背やスマホ首等)にも注意しましょう。
(山内)
::: 陸上雑感【更新講習】 :::
陸上をはじめとするスポーツ関係の公認資格の更新には単位として認められる講習会の受講が必須となっている。最近、とても気になっているのは「テーマの偏り」だ。
現場で指導するために必要な資格なのに、スポーツ指導に関する講義が見当たらないのだ。
指導者に社会通念やモラルの徹底を求めるのはわからないではないし、そうしたトラブルや事故を防ぐことは必要だと私も思う。
ただ、指導者として実際に現場で活躍している人たちが抱えている悩みや課題に寄り添っているとは思えないのが残念だ。
とくにジュニア指導者の資格更新講習に限ってはもっと現場に即した内容にしても良いのではと考えている。
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お肉、食べてますか?
夏こそ、しっかり食べましょう。
では、また来週。
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