2024年4月9日
Tweet
前ページ:新生活を送る皆さんへ その2
後ページ:新生活を送る皆さんへ その4
皆さん、お元気ですか。
先週もご紹介しましたように、我が社の地元にある国際武道大学の陸上競技部ならびに先生方のご協力を得て、高校生ランナーのコンディションチェックを行いました。
参加者は全国高校駅伝に出場し続けているトップチームをはじめ、出場を目指している競技レベルの高いランナーばかりでしたので、そのような選手の特徴や傾向を知る好機となりました。
山さんが「なるほど!」とおもったことを、ココでご紹介しますネ!
- 思っていた以上に脚筋力が弱い(お尻やハムストリングスを十分に使えていない)
- 体幹と下肢の動きが連携していない(体幹が使えていない)
- 足の指が動かせない(地面のキャッチが不十分)
- 腰が落ちている(接地時間が長く、キックにロスが生じている)
- 最大酸素摂取量と持ちタイムには相関関係があまり見られない(記録向上には走りのコツをつかむことが大切)etc.
このような様々な測定結果や経験を学校に持ち帰っていただき、継続的に行えばきっと走りが改善され、本来の才能が開花することでしょう。
山さんは、そんな期待を持っています。
今後、夏休みなどを利用してジュニア選手の調査研究を行う予定です。
参加のご希望がありましたら、シーエフ社までご連絡ください。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 新生活を送る皆さんへ その3
2 セリアスタッフの舞台裏【ジョグのスピード】
3 陸上雑感【自由な時間の使い方次第】
ランナーのカラダは良質な睡眠と朝ランで整います。
それにもホルモンが関係しているのです。
新生活を送る皆さんへ その3
◆新生活のリズムを整えるコツ③朝練習(朝ラン)◆
陸上部長距離に入ったら、朝練は当たり前。皆さんならきっと、そう思っていることでしょう。
でも、山さんはそもそも疑問に思っていたのです。
「いったい何故、ランナーは朝から走るのだろう?」
いろいろ調べてみると、朝から走ること(朝ラン)には長距離ランナー必須の能力である持久力を高めるという役割があったのです。
◆朝のエネルギーを生むコルチゾール◆
代謝が活発な皆さんのカラダは眠っている間にもたくさんのエネルギーを燃やしています。そのため、どんなに夕飯で補充したとしても、朝目覚めた時には肝臓に貯えた糖質エネルギー(グリコーゲン)は使い果たされているんです。
もし、この状態のまま早朝のランニングにでかけたらどうなるでしょう?
エネルギー不足で脳や内臓の働きが不十分となり、倒れてしまう可能性があるんです。
でも、進化の過程で持久力を身に付けたヒトは簡単には倒れません。
そうならないように活躍する朝活ホルモン「コルチゾール」が分泌されるからなんです。
◆エネルギーをつくり出すコルチゾール◆
朝、目覚めると体内に「コルチゾール」が分泌されます。それによって不足しやすいエネルギーを補いはじめるのです。
糖質エネルギーの不足を補うために活性化するのが”糖新生”です。
筋肉中のタンパク質をアミノ酸に分解し、肝臓でブドウ糖をつくりだす仕組みが「糖新生」です。
この糖新生が始まると、脂質代謝も活発化します。
体脂肪をどんどん燃やすのです。
朝ランを習慣化すると、この脂質代謝の回路が活性化し、体脂肪が燃えやすくなるのです。
◆朝ラン~スロージョグのススメ~◆
起床後、朝食前に走れば、脂肪の燃焼が促進されます。ただ、筋肉の分解はできるだけ抑えたいですよね。
そこで大事なのが「スロージョグ」。
ゆっくり走れば、筋肉の破壊は最小限に抑えられますね。
また、ゆっくり長く走れることによって、体内の毛細血管がどんどん発達します。
カラダの隅々まで酸素や栄養を供給し、老廃物を取り除いてくれる毛細血管が発達することによって持久力はさらに高まります。
このように朝ランをスロージョグにすることによって筋肉の破壊を最小限に抑えられ、脂肪の燃焼のみを高まり、毛細血管が発達することによって持久力が向上するのです。
「ランナーが朝から走る理由」、それは持久力が向上するからだったのです。
◆新生活を整える朝ランは欠かさないこと◆
とは言っても皆さんはチーム所属の選手です。朝練習のメニューについてはチームの方針に従ってくださいますようお願いします。
ただ、フリーの日であったり、休み期間であっても朝ランだけは欠かさないようにしましょう。
なかでも新入生の皆さんは、朝ランの継続をお願いしますね。
朝ランは、新生活のリズムを整え、体調保持を保持するばかりではなく、持久系機能さえも開発してくれることをお忘れなく!
次週に続く。
::: セリアスタッフの舞台裏【ジョグのスピード】 :::
故障してしまった、レースで力を発揮できない、ポイント練習がこなせない。そういった選手たちの相談から1つの共通点がみえてきました。
ポイント練習とポイント練習の間の日のジョグが速すぎるのです。
練習とはメリハリをつけるものだと思っています。
ハリがポイント練習だとすれば、メリはジョグです。
ポイント練習ができるように、カラダを整えるためのジョグなのに、そのペースが速いばかりに疲労がさらに蓄積しポイント練習ができない。
さらには疲労が蓄積して故障もしてしまうのです。
心当たりがある方。
今一度、ポイント練習間のジョグペースを見直してみてはいかがでしょうか?
(山内)
::: 陸上雑感【自由な時間の使い方次第】 :::
「自由な時間の使い方が、その後のキャリアに影響する」これは海外で活躍するトップアスリートの言葉です。
世界を舞台に、長く活躍している選手は皆、自由な時間、独りの時間を余すことなくコンディショニングに費やしている。
そのことに惜しみなく、手間もお金も時間もかけているというのです。
その一方で、自由を履き違えた選手はどんどん消えていくとも・・・。
皆さんは自由な時間をどうしていますか?
(山根)
* * * * * * * * * * * * * * * *
山さんは雨の日も走っています!
決して無理しているのではありません。
雨の日こそ、ランニングを楽しんでいるのです。
では、また来週。
Tweet
前ページ:新生活を送る皆さんへ その2
後ページ:新生活を送る皆さんへ その4
セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
今までのセリア通信はこちらから
セリア通信の登録(無料)はこちらから
御注文はホームページから