【セリア通信vol.550】炎症とその対策#2【炎症の弊害】

2018年3月18日

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皆さん、お元気ですか。

菜の花畑をのぞいてみると、
ミツバチがせわしく働いていました。
ブーンという羽音を聴きながら
甘酸っぱい花の匂いを嗅いだら、
思わずクシャミが・・・。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 炎症とその対策#2【炎症の弊害】
2 山サンのつぶやき

炎症が長引くと弊害が起こります。
その一つが貧血です。

炎症とその対策#2【炎症の弊害】

◆慢性炎症の弊害◆

炎症状態が長引き、慢性化すると貧血になります。
一般には重篤な病気などで発症するのですが、
肉体ダメージの大きなアスリートにも起こることがあります。
夏合宿時や走り込みなどが続き、
オーバートレーニングになっている場合には
炎症による貧血への注意が必要です。

◆炎症と貧血◆

慢性炎症になると細胞内に
インターロイキン6という生理活性物質が増えます。
これが肝臓に作用し、ヘプシジンというタンパク質を放出します。
ヘプシジンには肝臓に貯えている鉄の放出を抑える働きがあります。
この状態では造血に必要な鉄が供給されなくなり、
次第に貧血に陥ります。

◆血液性状の変化◆

炎症による貧血時には
体内の鉄利用が減るため、
血液検査結果は次のようになります。
1、ヘモグロビン(低)
2、血清鉄Fe(低)
3、総鉄結合能(低)
4、フェリチン(高)
フェリチンだけが高い値を示しているのに
貧血と言われたらオーバートレーニングによる
慢性炎症も疑う必要があります。

◆鉄吸収も低下◆

ヘプシジンは鉄放出を抑えるだけでなく、
腸管からの鉄吸収や血液中の鉄分移動にも影響を及ぼします。
その結果、造血時の鉄分が不足します。
いくら鉄を摂っても吸収されず、
体内を移動することも出来ない状態では、
鉄を摂っても役に立ちません。
まずは炎症を抑え、鉄が利用出来る状態に戻す必要があります。

◆炎症を抑える栄養◆

今、アスリートの炎症を抑える栄養、
EPAに注目が集まっています。
魚の脂としてDHAと共にご存知の方も多いでしょう。
EPAの摂取には赤血球を柔らかく保ち、
血流を促す作用があることが以前から知られています。
最近、炎症物質の除去にも効果があることが
分かってきました。

このようにオーバートレーニングによる炎症の慢性化は
貧血などの弊害を引き起こす危険性があります。
そうならないように注意すると同時に、
EPAの摂取などの対策を取り、
貧血にならないように気をつけてください。
(山根)

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::: 山サンのつぶやき :::

冬季五輪メダリストの会見は
私の心を激しく感動させてくれた。
経済的にも恵まれない中、
人生を賭けた挑戦が報われたことが
観ている私にも伝わってきた。
日頃からもっと関心を持とう、
応援しようという気持ちになった。
今更ながら良い五輪だったと思う。

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こちらでは蛙も動き出しました。
もう、春ですよ。
朝は眠いけれど、元気に動きましょう

では、また来週。


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