2011年8月9日
Tweet
前ページ:腸のはなしその3
後ページ:夏の疲れを分析しようその1
皆さん、こんにちは。
蒸し暑い日が続いていますが、お元気ですか?
私は朝ジョグを習慣にしているのですが、午前6時には既にカンカン照り。
でも、これ以上早起きは出来ないし・・・と憂鬱になっていたのですが、
強い味方の存在を思い出しました。サングラスです。
友人がプレゼントしてくれたので、愛用しはじめたのですが、これが効果テキメン。
不思議なくらい涼しく感じるんです! 強い日差しで眼も疲れてしまうんですね。
皆さんもお試しあれ〜。
◆◇本日のメニュー◇◆
1. 腸のはなし その4
2. 山根氏のつぶやき
さて、アスリートに役立つ腸の話も今回が最終回です。
食べたものは必ず腸を通って、栄養が吸収されたり、
要らないものは排出されたりしますから、腸を健康に保ちたいものです。
今日はウ○チの色とかオ○ラの臭いとか、あんまり大きな声では言えないんですけど、
興味深い話なので、よ〜く読んで下さいね。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
┌──┐
│・・│
│"ー"│ 腸のはなし その4
└──┘
◇その色に隠されているのは?◇◆◇……・━━━…・┿
皆さんは便の色、気にしていますか? 今朝の色はどうだったでしょうか。
色によって、どんなものを食べたのかが分かります。
黒っぽい色をしていたら、油分が多い食事だったはず。
肉料理、油料理はもちろん、スナック菓子やファストフードが好きな人も黒っぽくなります。
脂肪を分解するために、十二指腸から茶褐色の胆汁(たんじゅう)が分泌されます。
便の色は、この胆汁に大きな影響を受けるんです。
食物中の油分は十二指腸で胆汁と混ざりあって栄養分が吸収される仕組みになっています。
黒っぽい便が続く人は「油の摂り過ぎに注意」ですね。
◇黄色はダメージの色◇◆◇……・━━━…・┿
一般に血液の寿命は120日です。役目を終えた赤血球は分解され、排泄されます。
ヘモグロビンの鉄分の一部は再利用され、残りはビリルビンという代謝物になって排泄されます。
長距離選手など、血液ダメージの大きいアスリートは、排泄されるビリルビン量も多いんです。
それらは尿に溶け出して排泄されるので、激しい運動の直後は尿は濃い黄色になります。
運動直後の尿の色をチェックすると、トレーニングの強度が分かります。
また、胆汁の中に溶け出すビリルビン量も増えるので、便の色も黄色っぽくなります。
夏合宿の最中など、追い込んだ練習メニューが続く時は、便の色が黄色くなるかもしれません。
黄色は注意の色。濃い黄色が続いている時は、疲れ過ぎに注意しましょう。
◇臭いオナラも危険信号◇◆◇……・━━━…・┿
「娘からオナラが臭いって言われて困っています」ある人からこんな悩み相談を受けました。
オナラが臭い人や便が黒っぽい人は、腸内フローラがピンチに追い込まれている怖れがあります。
腸内では悪玉菌が優位に立っているばかりか、日和見菌も悪さをしている状況だと思われます。
善玉菌が活躍できず、カラダには毒素が溜まっていき、臭いオナラになってしまうのです。
余談ですが、ライオンなどの肉食獣の排泄物は黒っぽくて、とても臭く、
一方、草食獣の排泄物は草色をしていて、臭いも殆どありません。話を元に戻しましょう。
油っぽい食事が続くと胆汁が過剰に分泌され、使われなかった胆汁が大腸に流れ込みます。
この胆汁が悪玉菌に加担することで、腸内環境が壊されてしまうのです。
腸内フローラを整え、お腹を健康に保つには、次の三つに気をつけましょう。
1 野菜や果物を食べ、食物繊維をしっかり摂る。
2 乳製品や発酵食品から乳酸菌を摂り、善玉菌を増やす。
3 規則正しい生活を送り、ストレスを減らす。
◇お腹に自信があるなら健康◇◆◇……・━━━…・┿
腸内フローラが整えられると免疫力が高まり、健康で丈夫なカラダになります。
そして腸内フローラは、母親から受け継いでいるものだということも覚えておいて下さい。
私たちが生まれ育った環境に大きな影響を受けているのと同じように
腸内の乳酸菌も、同じ土地で育まれた食品のほうが、より効率良く働いてくれます。
日本人にとっては、ヨーグルトやチーズなどの乳製品よりも、ぬか漬けや味噌の方がイイんですね。
「朝から和食に切り替えて、調子が良くなった」という話も早速耳にしていますヨ。
皆さんも、朝から美味い味噌汁で、腸の調子を整えてみたらいかがでしょうか。
ここで乳酸菌以外にも、注目したい栄養を紹介します。
タマネギやバナナに多く含まれる『オリゴ糖』です。
オリゴ糖は小腸では吸収されず、大腸に届いて善玉菌の栄養になります。
タマネギの味噌汁やバナナのヨーグルト和えなどは、朝の一品としてお勧めです。
以上、四回にわたって、専門家から聞いたアスリートに必要な腸の話をまとめてみました。
また、専門的で実生活にも役立つ情報をお届けしようと思います。
ご意見、ご要望などありましたら、どんどんお寄せ下さいね。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
色とか臭いとか、日によって違うなぁ・・・とは思っていましたが、
そんな原因があるとは全然知りませんでした。
これからはよく観察して、状態によって食生活を改善していこうと思います。
あと、オリゴ糖はタマネギやバナナに含まれているんですね。憶えておきま〜す。
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
「身長を伸ばしたいんですけど・・・」という相談をよく受けます。この気持ち、よく分かるんです。
僕も中学生の頃、雑誌の広告を見て「○○式伸長法」というのを購入したことがあるからです。
付録のメジャーと一緒に入っていたハンドブックには「 ちゃんと栄養を摂って運動しなさい。」と書いてありました。
本当にその通りですね。でも、当時はあまりに当たり前のことしか書いてなかったので、ひどく傷つきました。
先日、法事があり親戚が一同に会しました。頭髪、身長・・・親戚を見て、自分の将来像が分かりました。
やはり、遺伝が深く関わっているに違いありません。でも、成長期は何が起こるか分かりません。
規則正しい生活、適度な運動、そしてバランスの良い食事を摂って、可能性に賭けましょう。
☆────────────────────────────────────────────☆
ちなみに山さんは、親族の中では自分が一番背が高い、って言ってました。(笑)
でも、すべてが遺伝で決まるワケじゃないですもんね。
自分で育てられるところは、諦めずに努力していきましょう!
先日、サッカーの元日本代表、松田直樹選手が急性心筋梗塞で亡くなりました。
メディカルチェックでも特に異常は無く、原因ははっきり分からないようです。
推測で考えられる事としては、脱水症状や活性酸素による血管の老化、などが挙げられています。
アスリートは一般人より運動量が断然多いですから、
汗で失われる水分やミネラルも多いですし、活性酸素も沢山発生します。
その事をふまえて、水分や栄養の補給には十分に気を配る必要があるのだと、
今回の事で改めて感じました。
どんな道具もそうですが、使ったらそれだけ消耗し、傷んでいくのは当然の事です。
ヒトのカラダも全く同じで、運動したら、疲労するし、栄養も使われるし、痛みなども伴います。
そのダメージをいち早く回復させる為には、栄養補給と休養しか方法がありません。
それを怠ってしまうと、知らず知らず、カラダにダメージが積み重なり、
病気を引き起こす原因となってしまうのではないでしょうか。
松田選手の死を無駄にしないためにも、食生活はもちろん、疲労回復についても、
今一度、よく勉強して、実践していかなくてはならないと思います。
どうしたら、この蒸し暑さに負けないで元気に過ごせるか?
皆さんの秘策がありましたら、ぜひ、教えて下さい。
えっ? 教えられない?
そんなこと言わずに、ヨロシクお願いしますねっ。
それではまた来週まで、お元気で!!
Tweet
前ページ:腸のはなしその3
後ページ:夏の疲れを分析しようその1
セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
今までのセリア通信はこちらから
セリア通信の登録(無料)はこちらから
御注文はホームページから