【 セリア通信 vol.98 】夏こそ、日常生活に自信をつけよう

2009年7月14日

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学生さんは夏休み目前ですね。

運動部の皆さんは、合宿に試合に、充実した日々になる事でしょう。

ただ、誰もが暑さにはウンザリしますよね。

イヤだイヤだ、と気持ちが後ろ向きになってしまうと、暑さに負けてしまいます。

ここは一つ、先取りするつもりで暑さ対策を万全にしましょう。

暑さにヤラれてしまわないように事前に注意すること、そして、万が一、カラダに変調をきたした時の対処法を、今日は教えてもらいます。

自分だけでなく、チームメートの為にも、ぜひ憶えて下さいね。


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│"ー"│ 夏こそ、日常生活に自信をつけよう
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高校生の皆さん、期末は無事終わりましたか。3年生は進路にも関わる大事な試験。

夜遅くまで勉強した人も多いでしょう。

試験明けの練習はカラダにこたえます。ましてや今は天気も目まぐるしく変わります。

薄曇りで過ごしやすかったかと思うと、突然太陽が照りつけたり・・・。

こんな時こそ、慎重に臨みましょう。

◇練習前に確認すること◇◆◇……・━━━…・┿

その1 体調のチェック

集合時にキャプテンは必ずメンバーの体調をチェックし、持ち物にも過不足がないか、確認して下さい。

寝不足や下痢、欠食(朝食抜き)がないか一人一人の顔色を見ながら確かめましょう。

試験明けのこの時期、体調に不安がある人は練習をさせてはなりません。大きな事故につながる危険があります。

選手の体調を正確に監督・コーチに伝え、問題がある場合はきちんと指示を仰ぎましょう。

もし、監督が不在の場合は休ませるか、日陰の風通しの良いところで調整練習させるようにして下さい。

その2 暑さに対する服装・準備

今はまだ、カラダが処暑馴化(しょしょじゅんか;暑さに馴れること)出来ていません。

日差し対策として帽子は必ず被りましょう。

夏の晴れた日、全天候型競技場走路の表面温度は50℃以上にもなります。真夏日にはもっと上がっているはずです。

アップの段階から薄着にして下さい。

マネージャーにも配慮が必要です。炎天下で立っているのも危険ですし、熱のこもりやすい服装や、風通しの悪い部室内で作業でも熱中症は起こります。マネージャーの服装、キャップ、水分、睡眠、食事などもキャプテンがしっかり把握して安全を確保するようにしましょう。

◇異変を感じたら◇◆◇……・━━━…・┿

その1 カラダを冷やす

直ちに風通しの良い日陰で休ませましょう。衣服をゆるめ、水分と塩分を補給、そして氷のうで頭、腋(わき)の下、脚の付け根を冷やしましょう。頭部より、腋の下や脚の付け根を冷やす方が、全身の熱を放散させやすいのです。

団扇(うちわ)であおいであげると心も落ち着きます。この夏、バッグに忍ばせておきたい必須アイテムです。

スポーツドリンクは薄めで低浸透圧のハイポトニック飲料にして下さい。

頭痛や吐き気がひどい時は速やかに監督や保健養護教諭に報告し、指示を仰ぎましょう。

その2 脳のエネルギー切れを防ぐ

この時期はエネルギー切れで倒れる選手も多いんです。熱中症と違い、集合やミーティングの最中にめまいを感じ、スーッと顔面蒼白(がんめんそうはく;顔色が青白くなること)になって意識を失います。

白目を剥いて倒れたり、手や足先が冷たくなったりするので、周りは驚いて慌てますが、冷静に対処しましょう。

エネルギーになる甘いもの(スポーツドリンクやブドウ糖)を与えると次第に回復してきます。

私も経験があるのですが、本人は意識が戻ると、恥ずかしくて居たたまれない気持ちになります。

ですから上手に接してあげて下さい。

◇脳の疲れが危険◇◆◇……・━━━…・┿

試験勉強の為に、睡眠不足が続き、食事が不規則になってしまった人もいます。

その上、夏の厳しい気象条件で激しいトレーニングをする・・・そんな皆さんのカラダの中で、一番疲れるのは『脳』です。生活環境や活動状況の変化に合わせて体調を整えるために、脳は事細かに的確な指令を出し続けます。

たとえ、気温が50℃を超えるような炎天下でも、健康を損なわないよう体内の温度を保ち、血圧や血流、発汗量を調整します。考えたり、創造するのとはまったく違う、健康で快適に生きるための司令塔である視床下部が働き詰めなのです。もし、視床下部が処理しきれずに仕事を放棄すると、熱中症やエネルギー切れなど、カラダに変調をきたす結果になるのです。暑い夏を元気に過ごすには脳を危険から守ることが大事です。

◇夏に強くなる=規則正しい生活◇◆◇……・━━━…・┿

これは、行動療法のススメでも紹介しました。夏の危険を回避し、元気に過ごすには、生活のリズムを守ることが大事です。試験期間に生活を乱してしまった人は要注意!でも、焦らないで下さい。

多少のダメージならば、正しい生活に戻せば、回復します。

日々の地道な積み重ねが、心身を強くする一番の近道なのです。

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意識しなくても、カラダの為に脳は働き続けているんですね。

その脳を正しく機能させる為には、やはり脳のエネルギーである、ブドウ糖の補給が大切ですよね。

だから朝食は必須なんだ・・・

暑い暑いと言っていても始まりません。「よし!」と気持ちを入れ替えて、集中しましょう。

(自分に言ってる?私・・・)



★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

炎天下という文字に若き日を思い出した。暑い日差しで真っ白になったグランドでの手押し車。

頭の中ではトンネルしたボールが転がり続けていた。突然、手のひらに異常な暑さを感じたが止めることが出来なかった。途中から激しい痛み。それでも最後までやり終えて掌を見た。

両手が火傷で皮がだらりと落ちた。ボール磨き用の雑巾バケツに両手を突っ込みながら「やったぜ、休める!」悔しさや痛みより嬉しさが込み上げてきた。だから弱かったのか・・・

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うわっ、手のひらの皮が・・・?確かに夏の砂浜は裸足で歩けないですもんね。

でも、厳しい練習は、いつ終われるかばかり考えちゃうもんです。

モチベーションを正しく持てる人はエライです、はい。


皆さん、冷房による冷え過ぎにも気をつけて下さいね。

汗腺が閉じたままになって、熱がカラダにこもってしまったり、暑い屋外に出た時に汗が出にくくなったり、体温調節の機能がおかしくなってしまいますから・・・。時には薄い上着を持ち歩くことも必要です。


関東の梅雨明けも間近。

お互い頑張って、良い夏にしようではありませんか!


ではでは、来週まで御元気で。


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