【 セリア通信 vol.118 】アスリートにふさわしい食事を考えよう

2009年12月1日

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12月になりました。今年もあと一ヶ月です。

早いなぁ・・・と私は感じてしまうんですが、皆さんはいかがですか?

えっ? そんなノンキなこと言ってられない?

そうでした、いよいよこれから本番に挑む選手もいますもんね。

気を引き締めていきましょう。(笑)


クリスマスはもちろん、最近ではハロウィンを楽しむ人も多くなりました。

宗教心の有る無しはともかく、それだけグローバルになって来たのかもしれませんね。

山根さんも外国人のお友達が沢山いるようです。

英語で会話してるのかしら?? 一度聴いてみたいものです。

そんな友達づきあいの中で、食事の意味について考えさせられる事があったようですヨ。

では、読んでみましょうか・・・


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│"ー"│ アスリートにふさわしい食事を考えよう
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◇感謝祭(Thanksgiving Day)◇◆◇……・━━━…・┿

11月の第4木曜日はアメリカの感謝祭でした。日曜日までの4日間、家族や友人が集まってご馳走を頂く習慣があります。歴史は400年前に遡ります。希望の地を求めてイギリスから清教徒がメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸に渡りました。ところが厳しい自然環境に耐えられず、多くの方々が亡くなりました。

そこに先住民が手を差し伸べました。七面鳥の飼育や穀物の栽培を教え、翌年の秋には努力が実りました。

神に感謝の祈りを捧げ、先住民と共に収穫したご馳走を頂いたというのが始まりです。

◇七面鳥料理◇◆◇……・━━━…・┿

先週、アメリカ人の友人が感謝祭の晩餐に招いてくれました。食卓にずらりと並んだ料理がキャンドルの灯りに照らされ、彩り豊かでした。全員で神へ感謝の祈りを捧げ、七面鳥にナイフが入りました。

初めて見る七面鳥は想像以上に大きく、チキンとは比べ物にならない胸板の厚さでした。

ローストするのに3時間半もかかったそうです。

◇感謝の食卓◇◆◇……・━━━…・┿

肉やマッシュポテトには肉汁・刻んだ臓物・コーンスターチで作られたグレービーソースをたっぷりかけます。

肉の厚さからは想像もつかないほど柔らかく、ジューシーな肉は絶品でした。付け合わせはお手製のキッシュ。

デザートはスイートポテトパイ、パンプキンパイ、そしてクランベリーソース。どれもこの時期に収穫される旬の食材です。故郷から遠く離れて暮らす彼らはどんな思いで感謝祭を迎えたのでしょう。

この経験は私にとって貴重なものとなりました。

◇おせち料理◇◆◇……・━━━…・┿

日本には正月のおせち料理がありますね。田作り、伊達巻き、お煮しめ、きんとん、数の子、なます等々、どれも新年を迎えるに相応しい「いわれ」があります。その意味を知るのと知らないのでは箸の進みも違うことでしょう。是非、家庭でも話題にしてみて下さい。手作りにチャレンジするのも良いですね。

私も改めて食事と真摯に向かい合わねばと考えています。

◇ご馳走は高タンパク食◇◆◇……・━━━…・┿

洋の東西を問わず、ご馳走には旬の食材が上手に使われています。中でも興味深いのは、タンパク質の割合が非常に高いことです。カラダが喜ぶ食材がふんだんに盛り込まれているのですね。祭や祝い事に欠かせない太巻きやちらし寿司の具材も、昔の日本ではなかなか手に入らない高級食材を贅沢に使っています。

沿岸部では新鮮な魚介類を使った料理が数多く伝承され、内陸地域では乾物や発酵食品を利用していました。

◇カラダが喜ぶ食事とは◇◆◇……・━━━…・┿

農耕民族も牧畜民族も、肉体を酷使して労働に精を出していました。働くカラダを労(いたわ)る為には、カラダに美味しい食事が必要だったのでしょう。ですから祝い事には高タンパクの料理が沢山並んだのです。

これらは料理するのにも労力を使います。食べやすく消化が良い状態にするには、どうしても手間暇がかかるのですね。最近流行している、簡単便利な間に合わせ料理には、疑問が生じてきます。

◇タンパク質は食事から◇◆◇……・━━━…・┿

私はカラダ作りの根幹を成すタンパク質は、食事から摂るべきだと主張し続けています。バランスを考えて食事すれば、タンパク質は十分に摂取出来るからです。ゼリー飲料やバランス栄養食なるものを利用している人達は、少なからず心のどこかで反省しているのではないでしょうか。食品メーカーはそこにつけ込んでいるのです。たやすくプロテインに依存するのは危険です。食事で十分に摂れるタンパク質さえも、不足してしまう様な食生活では、他の栄養素も不足状態であると想定できます。

筋肉=タンパク質=プロテイン摂取この図式はとても愚かな考え方です。

年の瀬も押し迫って来ました。来年の明るい展望を抱くためには、この一年を振り返り、アスリートとしてふさわしい食事とは何か、もう一度考え直してみて下さい。

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日本にも、季節料理や行事にまつわる料理が沢山ありますね。

昔から、旬の食材を使って、人の生活パターンに合った料理を食べていたんですね。

そして、感謝や祈り、縁起かつぎなども、そこには含まれています。

そうした食生活の伝統が消えてしまうのは残念なことです。

私もこの年末はおせち料理にチャレンジしようかな・・・(誰か教えてくれる?)

せめて一品くらいはきちんと作らなきゃね。


タンパク質は食事から十分に摂れるという事ですから、肉、魚、卵、大豆製品などからバランス良く食べましょう。

長距離の選手は、見た目が草食系ですからねぇ。(笑) お肉もしっかり食べるんですよ〜。


★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

最年少賞金王獲得へひた走る石川遼選手。画面に大きく映し出された顔に、珍しく吹き出物が目立っていた。恐らく、あの年齢では誰も経験したことの無いプレッシャーと戦っているのだろう。

疲労が蓄積して、抗菌力がなくなっているのではないかと心配だ。インフルエンザの感染どころか、体調を大きく崩した話を聞いたことが無い。世界中の期待を背負い、国内外を転戦し続けた一年。

高校生の彼に襲いかかるストレスは計り知れない。イチローがWBCの後に胃潰瘍を発症したことを思い出す。どうか良いシーズンオフを過ごして欲しい。

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絶好調と故障は背中合わせ、とよく言われます。それだけギリギリまでカラダを追い込んでいるんですね。

人間、そんなに頑張り続けられる訳はないんです。

オンとオフの切り替えを上手にコントロール出来るよう、

日頃から、自分のカラダの状態をきちんと分析しておきましょう。

もちろん、心の状態も見てあげて下さいね。


では、寒さも本格的になって来ます。うがいや手洗いを忘れずに・・・ね。

来週までどうかお元気で!


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