【 セリア通信 vol.69 】ウイルス性食中毒の予防

2008年12月23日

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今年最後の祝日です。

学生の皆さんは、もう冬休みですね。

大きな試合を終え、ホッとされている選手の皆さんもいるでしょう。

社会人の方々はもうひと踏ん張り、といったところでしょうか。


慌ただしい時期ではありますが、一年をじっくり振り返る時間を持てるとイイですね。

そうすれば、やるべき事が見えて来て、来年がスムースに始められるはずです。

エラそうに言っている私が、全く今年の反省が出来ていないんですけどね。(汗)

ハイ、きちんとやるようにします。


さてこの季節、風邪やインフルエンザの予防は当然のことなのですが、ここ数年、ウイルス感染の怖い病気が流行ることが多いですよね。

目に見えないところで、すさまじい広がり方をするから怖いんです。

ウイルスには感染しない、感染させない、両方が大切です。

今日はその予防についての大事な話です。


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│"ー"│ ウイルス性食中毒の予防
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◇恐ろしい真冬の食中毒◇◆◇……・━━━…・┿

師走も押し迫り、いよいよ寒さも厳しくなってきました。皆さんはいかがお過ごしですか。

先日、全国高校駅伝は終わりましたが、サッカーもラグビーはこれからですね。

また、来シーズンに向けていち早く冬期合宿を行っているチームも多いことでしょう。

そこで今回は、集団生活で感染しやすいウイルス性食中毒、ノロウイルス対策の特集です。

「真冬に食中毒?」と思う人もいるかも知れません。そんな君こそ要注意!

ひとたびウイルスにやられると症状が治まっても、なかなか元通りには動けません。

何歩も出遅れてしまうどころか、今までの努力が台無しになってしまう危険もあります。

良〜く読んで、予防に努めて下さい。


◇人の体内でのみ増殖◇◆◇……・━━━…・┿

食中毒の多くは、細菌や細菌のはき出す毒が原因で起こります。

一方、ノロウイルスは名前の通り、ウイルスが引き起こす感染性胃腸炎を発症します。

また、自然界に広く分布しているので一年を通じて発生し、特に10月から3月にかけて多発しています。

その大きな特徴は次の3つです。

1 人の体内でのみ増殖する。

2 100程度のウイルスで発症する。

3 感染者のおう吐物や排泄物から二次感染する。


◇症状が回復しても◇◆◇……・━━━…・┿

ノロウイルスは、感染後、約24〜48時間の潜伏期間を経て発症します。

主な症状は激しい「吐き気」「おう吐」「下痢」「腹痛」です。

2〜3日で回復に向かいますが、便中へのウイルスの排出は7日から長いときには1ヶ月も続きます。これが感染を蔓延させる大きな原因です。

また、ウイルス感染の場合、症状が治ってもなかなか思うように動けません。

これはカラダが抵抗体力を消耗してしまって肝臓などが疲れ切っているからです。

本調子に回復するまで、思いのほか時間が掛かります。

大会出場はおろか、翌シーズンへの影響すらあるのです。

◇ほとんどが経口感染◇◆◇……・━━━…・┿

ノロウイルスはその殆どが経口感染(口から入って感染すること)です。

ウイルスが大量に含まれる吐瀉物から、人の手などを介して二次感染することが非常に多く報告されています。

また、家庭や共同生活施設における、感染者からの飛沫感染も多いのです。

幼稚園や保育園、学校関係者に広がるのはこうした理由からです。

また、感染した食品取扱者を介して汚染された食品を食べた場合や、汚染された二枚貝、水などを介して広がることもあります。

大会宿舎などでの感染はこうした理由が考えられますね。

※ 吐瀉物(としゃぶつ)おう吐と下痢で排泄したもの
※ 経口感染(けいこうかんせん)口から入り、感染すること
※ 飛沫感染(ひまつかんせん)咳やくしゃみで拡散し、感染すること

◇感染予防には◇◆◇……・━━━…・┿

生牡蠣(なまがき)などが美味しい季節ですが、大事な試合の前は控えた方が良いでしょう。

食べる場合は十分に加熱調理して下さい。細心の注意を払うなら、試合前は火を通したものだけ食べるのが正解です。また、トイレ後の手洗い、調理や食事前の手洗いを励行しましょう。

もし、吐瀉物の処理をする必要がある場合は使い捨てマスクや手袋を着用して下さい。

二次感染を防ぐことも大事なことです。使用した手袋などはビニール袋などに密閉して廃棄しましょう。もし自分が感染しているのに手を洗わなかったら、大変なことになります。

他のメンバーにまで迷惑を掛けることになります。男子諸君は特にトイレの後の手洗いを心掛けて下さいね。

◇一人の油断が◇◆◇……・━━━…・┿

一人倒れ、二人倒れ、あっという間に合宿や大会が破滅・・・それが一番怖いことです。

私の経験でも実際に宿舎が病室と化したこともあります。油断は禁物です。

キャプテンやマネージャーの皆さんは衛生管理を徹底して下さい。よろしくお願いします。

以上、シーエフ社の食品衛生管理責任者の山根がお伝え致しました。

※ノロウイルスについての詳細は、以下のサイトを参照して下さい。
厚生労働省ホームページより「ノロウイルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html


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私も友人家族がノロウイルスに感染した話を聞いたことがありますが、本当にちょっとした事ですぐに感染してしまうらしいのです。

同じ屋根の下に住んでいたら、どうにも避けられないことです。

ともかく、油断せずに細心の注意を払うしかないようです。

集団生活において責任ある立場の人は、しっかり衛生管理をお願いしますねっ。


★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

国内での試合ならまだしも、海外遠征となると大変です。ホテルと言ってもお湯が出ないこともありますし、ベッドにダニがいることも決して珍しいことではありません。海外でのグランプリ大会を転戦した選手が逞しく成長するのは、不測の事態まで想定して行動するようになるからだと思います。それに比べれば、言葉の障害なんて大したことではないんですね。以前「山根さんのようなデリケートなタイプには海外は絶対無理」と言われたことがあります。

う〜ん、鋭いご指摘有り難うございます。本当にそう思います。

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環境の悪さを恨んだところで、それが良くなる訳ではないので、それでも何とか改善方法を見出すしかありませんよね・・・

何事においても「準備のないところには成功はない」と言われますから、用意周到、準備万端に努めることかなぁ・・・

あとは、大らかに受け止められる広い心も必要ですよね、山根さん!


そうそう、あさってはクリスマスですね〜。

自分が楽しむのはもちろんですが、周りの人を楽しませる事が出来れば、もっともっと幸せになれるような気がします。

今年も独りかぁ・・・なんて嘆いてないで、人の幸せを願いましょう!(自分に言ってる?)

それでは皆さん、また来週。

そして、ちょっと早いですけど・・・Merry Christmas!!


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