【 セリア通信vol.53 】育てて強くなる

2008年9月2日

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九月になりました。皆さん、元気に新学期を迎えることができましたか?

夏の疲れが残っている?

そんな時は栄養と休養が必要です。出来るだけ早く疲労をとりましょう。


さてさて、早いものでセリア通信は一周年を迎えました。

毎週毎週、朝早くに配信するので、目覚まし代わりにして下さっている方もいるとか・・・(笑)

皆さんの心に、ひと言でも一行でも残して頂ければ、万々歳です。


山根さんもこの一年で随分沢山書いてくれました。

大変だったと思いますが、こうして読んで下さる方々がいることは、本当に幸せなことです。


正しい食事で健康なカラダをつくる、そうして初めてトレーニングの意味がある。

当たり前のようで、なかなか出来ないことなんです。

壊れたカラダでいくら練習しても、ますますカラダが壊れるだけです。

そんな選手を辛い想いで見て来たからこそ、皆さんに訴えたいことが、一杯あるのだと思います。

山根さんがどんな思いで、スポーツアドバイザーという仕事をされているのか、

今日の記事を読んで頂ければ分かりますよ〜。それでは、さっそく・・・



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│"ー"│育てて強くなる
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第1号配信から丸1年が経ちました。取材や調査に快く協力して下さった多くの皆さんに心からお礼申し上げます。そして、毎週欠かさずに読んで下さっている皆さん、本当に有り難うございます。

いつも様々なご質問やご相談を頂いています。双方向のコミュニケーションを目指していますので、そうした反響を何より嬉しく思っております。

◇自ら実践、検証した情報を◇◆◇……・━━━…・┿

皆さんの日頃の努力が、いつか喜びに変わる日が来ることをいつも願っています。

思いばかりが先走り、読みづらいところや分かりにくい箇所もあったと反省しております。

私の仕事はスポーツ栄養に関する情報を精査し、確かな情報を正しく伝え、理解し実践して頂く為のガイドです。皆さんを誤った道に導いたら責任重大です。

ですから、自らもアスリートとして緊張感のある生活をするよう努力しています。

スポーツ栄養に関する情報も日進月歩、目まぐるしく変化しています。だからこそ、吟味した情報を提供できるよう、自ら実践し、検証した情報だけをお伝えするようにしていきます。

◇育てて強くなる◇◆◇……・━━━…・┿

五輪で活躍した水泳の北島選手は「最も美しいフォームが一番速い」ことを見事に証明してくれました。

アテネ以来、彼が更に努力を積み重ねることができたのは、高い理想があったからに他なりません。

私はこの仕事を始めてから「健康で元気に育った選手が強くなる」それが理想だと考えて来ました。

絞るのでも、削ぎ落とすのでもなく、育てて強くなるのです。持久系の競技でもそうだと信じています。

例えば、ある選手がウエイトオーバーで悩んでいるとします。彼はダイエットの必要があるでしょうか。

答えはノーです。単なる食事制限ではなく、栄養バランスや品目数などを見直す、という考え方を持つことが大事なのです。気分や成り行きで食べるのではなく、状況に応じて考えられた食卓づくりが最も大事です。

旬の食材を美味しく調理して家族や仲間と楽しく食べることが一番のダイエットと言えるでしょう。

そうすれば健康的で無駄のない、美しく強いカラダと心が育つのです。

◇スポーツ栄養と食育◇◆◇……・━━━…・┿

スポーツ栄養は健康で豊かな人間社会を育むための学問として、益々発展すべきであると考えています。

アスリートは清流と一緒です。川の水がきれいなのは、森や空気や生態系が守られているからです。

生活環境が良い時に初めてカラダが成り立つと言えるでしょう。環境の急変がカラダに及ぼす影響も多くの選手が体感しているはずです。

私は16年間、多くのスポーツチームや保護者の前でスポーツ栄養の話をしてきましたが、話題のほとんどは食育であり、食に対する考え方でした。その必要性を多くの方に理解して頂きました。

また、それを実践されることで、多くの好結果が生まれたのも事実です。

これからはスポーツ選手にもどんどん食育の現場に立って指導して欲しいと願っています。

食がなおざりの現代社会では、その知識や経験が必ず役立つことでしょう。

◇皆さんの問題解決を優先します◇◆◇……・━━━…・┿

皆さんのご意見、ご要望をお寄せ下さい。日々悩み、努力している皆さんの問題解決が最優先です。

同じ問題で困っている方も多いことでしょう。この場が改善のきっかけになればと思っています。

また、これからもグランドに足を運んで選手の皆さんに直接話を聞こうと思っています。

栄養について、コンディショニングについて、遠慮せずに何でも聞いて下さい。

私が分からないことは専門の先生にご相談して報告します。

更なる紙面の充実に励みますので、今後共どうぞよろしくお願いします。


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元気なカラダを育てること、ホントに大切ですね。元気がないと、ヤル気も起きません。

心とカラダはセットです。それがバラバラになると不調になります。

客観的にカラダの調子を分析して対処できることがアスリートの条件です。

根性論だけではどうにもならないのです。頭を使ってカラダを動かしましょう。



★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

北京五輪の水泳で前人未踏の8冠を達成したフェルプス選手(米国)は、その練習量を支えるために1日5食なのだそうだ。ターン時に15メートルも潜水したままドルフィンキックを入れる泳法は、

スタミナを激しく消耗するため誰も真似できない。豊富な練習量に裏付けられた技術と体力と言えるだろう。

一方、2大会連続2冠の北島康介は水の抵抗を抑えた理想的なフォームづくりに徹し、速く泳ぐためにストローク数を減らしたという。ひとかき毎の潜水時間が長くなるため、やはりスタミナ強化のため高地トレーニングで追い込んだそうだ。

ターン後、ドルフィンを2回入れただけで苦しくなる自分がとても情けなくなった。

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五輪では、沢山の素晴らしい選手達を観ることが出来ました。

私個人的には、ソフトボールの金メダルに感動しました。男前な(笑)上野投手にシビレました〜。

どんな時もチームを信じて丁寧に投げ続けたあの集中力。素晴らしかったです。


皆さんはいかがでしたか?

ロンドンを目指す、という方もきっといるはず。

その時は応援に行きます。私をロンドンに連れてって〜っ!(笑)


・・・と、いつもこんな調子ですが、

これからもセリアとセリア通信を、どうぞよろしくお願い致します。


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