2008年7月1日
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7月になりました。梅雨明けの声が早く聞きたい今日この頃ですが、
皆さん、御元気ですか?
陸上の日本選手権など、北京に向けて出場選手が続々と決まっていますね。
いよいよだなぁ、という感じです。
そこで、今回は世間でも話題になっているある問題から端を発して、ヒトが生きていく上で最も必要なもの、そしてアスリートにとっては競技力に直結しているもの、それについて山根さんが一考察して下さるようです。
「それ」って何・・・?それは読んでのお楽しみです。
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│"ー"│酸素を取り込め!
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北京五輪を前に、高圧酸素カプセルの利用がドーピングに値するのではないか、という議論が持ち上がっています。
その効果や利用について、真偽のほどは今のところ定かではありません。
現在、関係機関でも審議中ですので安易な利用は避けて下さい。
ただ、運動と酸素の関係については皆さんも興味があるところではないでしょうか。
酸素が効率よく使われることで、スタミナもパワーも疲労回復も非常に効率が良くなることは知られています。
そこで、安全な栄養摂取で可能な酸素利用効率アップについて一緒に考えてみましょう。
◇呼吸効率アップ◇◆◇……・━━━…・┿
酸素の運搬は赤血球のヘモグロビン(血色素)が担っています。この値が正常であれば、呼吸によって酸素の運搬は十分行われます。
それをより高いレベルに引き上げれば、そのままパフォーマンス向上につながります。
ですから、赤血球とヘモグロビンを充実させる4つの栄養をしっかり摂りましょう。
《 鉄分+タンパク質+ビタミンB群+ビタミンC 》
鉄分とタンパク質は赤血球を構成する大事な栄養素です。
赤身の肉や魚は吸収の良い鉄分(ヘム鉄)とタンパク質が豊富です。
ビタミンB群は造血を促す補酵素として働きます。これは穀物の胚芽に多く含まれています。
また、食品中の鉄分の吸収を助けるのがビタミンCです。
新鮮な野菜や果物に多く含まれますが、熱に弱く水に流れやすいので調理には工夫が必要です。
◇血液のスムースな流れ◇◆◇……・━━━…・┿
血液がカラダの隅々まで効率よく流れることで酸素の利用効率が高まります。その為には、みずみずしく柔軟性のある血管と血液をサラサラに保つことが大事です。
魚に多く含まれるDHA、EPAは余分な悪玉コレステロールや中性脂肪を掃除してくれます。
また、EPAには赤血球を柔軟にする働きがあります。
赤血球より細い毛細血管の中でも無理なく通り抜け、カラダにかかる衝撃をもスルリとかわしてしまうのです。
かつて一世を風靡した有名マラソン選手の食卓にはいつも魚料理が一品多く乗っており、
当時の同僚選手が「それが大きな差になった」と振り返っていたそうです。
◇カラダの酸化を防ぐ◇◆◇……・━━━…・┿
せっかく運ばれた酸素も細胞で効率よく利用されないとエネルギーになりません。その細胞呼吸を邪魔するのが酸化です。「錆びたカラダは呼吸できない」ということを覚えて下さい。
アスリートにとっては致命傷です。また、現代人は食品中の余分な脂肪やストレスなどの諸条件が重なって、酸化したカラダになりやすい状況にあります。
調理済み加工食品や外食などに頼っていませんか。
三食きちんと家庭で調理することが一番の酸化防衛策です。
さらに酸化を防ぐ3つの栄養素の摂取を心がけましょう。
《 ビタミンC+ビタミンE+βカロチン 》
ビタミンCはあらゆる場面で活躍するマルチプレーヤーです。ただ、残念なことに水に溶けやすく流れやすいので、こまめに補給する必要があります。
ビタミンEは胡麻やナッツ類に多く含まれます。「魚のみりん干し」には胡麻がついていますが、
風味を良くするばかりでなく干物の酸化を防ぐ働きがあるのです。
こうした生活の知恵には本当に驚かされます。
βカロチンは緑黄色野菜に含まれ、色の濃い果物などに多く含まれるアントシアニンなどの色素にも酸化を防ぐ働きがあります。
◇コンディショニングアップは栄養から◇◆◇……・━━━…・┿
酸素運搬能力を高め、血流を促進させ、余分な酸化を防ぐことができたら疲労回復も早まります。疲労回復やコンディショニングを考えるとき、筋肉の材料ばかりに注目する人も多いことでしょう。
是非、酸素の受け渡しという視点で食生活のバランスアップに取り組んで下さい。
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「それ」というのは「酸素」だったんですね〜。
酸素は血液に取り込まれて運ばれる訳ですから、取り込みやすい状態を作ることが、効率よく使うコツなんですね。貧血の状態では効率が悪くなってしまうのも当然です。
ヘモグロビン充実の栄養素、酸化防止の栄養素、それぞれきちんと覚えておくようにしましょう!
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
昆虫好きの娘さんを持つある監督さんに頼まれて、飼育用の青虫を捕りに行った。
完全無農薬、有機肥料の畑で育つキャベツには大小様々な青虫が無数の穴を開けていた。
ふと汗を拭いながら畝を見渡すと面白いことに気が付いた。育ちの良いキャベツほど穴が沢山開いているのだ。モンシロチョウにはどのキャベツが美味しいかが分かるらしい。
何だか自分が情けなかった。
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昆虫や動物はどうしてこういう事が分かるんでしょう?特に教わるワケでもないのに、
蝶はちゃんとキャベツに卵を産むし、ウグイスはちゃんと「ホーホケキョ」と鳴きます。
人間が教わらないでも出来ることって何なのかなぁ、なんて考えてしまいました。
せめて教えてもらった事は忘れないようにしなきゃ。(笑)
それでは、また来週〜。どうかお元気で!
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