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No.20


ジャンクフード・・まだ止めないのかジャンクフード
飽食の時代と言われてきましたが、次世代を担う子供達は崩食の時代を迎えています

食べられるだけでも有難い時代には、出されたものは文句を言わず食べるように躾られました。現代は、お金さえ出せば好きなものを好きなだけ食べる事ができます。我慢して嫌いなものを食べる必要もありません。家族揃って食卓を囲む事が少ないので、好き嫌いをしても叱られません。注意されても聞く耳持たずです。子供自身が食事を選択できるようになって、食生活が崩壊してきたのです。お菓子やパンだけしか食べない、料理に異常なほど調味料をかける、常識では考えられない食べ合わせなどが横行しています。乱れた食生活が味覚を狂わせ、異常な嗜好を生み、さらに食事形態を壊す悪循環が起きています。鈍った舌は薄味や淡白な味を感じられず、白米や豆腐などを無味でまずいと判断します。濃い味を旨いと感じ、化学調味料やスパイスの効いた加工食品やスナック菓子を好みます。濃い味は塩分、糖分を多く含みますから、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を招く原因になります。味覚異常になると、正確に味を判断できず、腐敗した食品を食べてしまう危険性もあります。舌は味を感じるだけでなく、有害物質を感知し体への侵入を防ぐ働きがあります。そこが機能しなければ生死に関わります。悪いところは無いと思っていても、目に見えないところで体が徐々に蝕まれているのです。空腹を満たすことだけが食事ではありません。楽しく生活するために食事をもっと大切に考え、何でも好き嫌い無く食べましょう。質の高い豊かな食が豊かな人生を作るのですから。(敦)