素晴らしきアスリート達 魚池秀治さん
千葉県夷隅郡岬町出身 國學院大學卒 国際武道大学大学院生 ウルトラマラソン世界大会日本代表 総合三八位(参加者数二〇〇〇人) 国別対抗戦四位(出場日本選手中三位) ウルトラマラソンをやろうと決意したのは大学四年になる直前だった。駅伝チームは箱根出場を目指して強化し始めていたが、自分は長所を生かしてもっと長い距離で勝負したいと監督に直訴した。初めて出場したサロマ湖一〇〇キロマラソンで三位入賞。今年、晴れて日本代表となりフランスへ。午前五時、暗闇でのスタート。選手に渡されるペンライトを取り損ね、夜明けまでの二時間、他の選手の明かりを頼りに走った。スペシャルドリンクの決め手はハチミツと塩。温かい声援も励みになった。全選手が完走するまで一六時間も応援の人達が沿道を埋め尽くしていた。「経験を生かし、選手が自分なりの陸上を見付けられる様なサポートをしたい」と将来像を描く。現在はコンディショニングに関する論文を執筆中だ。中学生時代から黙々と走る姿が印象的だった。遥かなる夢でも君なら必ずゴールできると信じている。(山)