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No.12


Club Voice
陸上競技・ランニングを愛する人たちの集まったクラブを紹介します
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千葉商科大学付属高等学校陸上競技部
憧れが目標に

強豪ひしめく千葉県長距離界。そんな中で、着実に上位を脅かすまでに成長してきた。都大路を夢見てひた走る姿もいよいよ逞しくなってきた。 彼らの中にはいわゆるエリートランナーはいない。駅伝を通じて陸上への思いを育んできたのだ。そこに到るにはキャプテンシーの存在が大きい。辛い時、苦しい時、どんな時でもキャプテンやエースが中心となってチームを引っ張ってきた。先生の情熱も相まって、いつのまにか選手の心に商大スピリットが芽生えた。時には反骨心が爆発。そのエネルギーもまた友情の絆を深めている。

他校との合同合宿で、練習について行けなかった事がきっかけで、身体づくりにも力をいれる様になった。補強や筋力トレーニングもまずは環境を整える事から、とトレーニングルームの扉を自分達の手で直した。栄養面での注意を怠る事なく怪我や貧血の予防に努めてきたのも、実力アップの要因だ。次第に皆の思いが開花し始めた。憧れが目標に、そして現実のものとなる日も遠くないと信じている。


栃木県宇都宮市立瑞穂野中学校陸上部
日本一を目指して

「競技会でも自分達のテントから出て行かず、整列しても一番端。自信が無い生徒が多く、それを直してやりたいと思いました」粂川先生は過去を振り返り、笑いながらそう話された。そのアプローチの一つが、ボディーアンドハートチェック表だ。生徒自身が体調を数字でランクづけし、現況を把握する事で自意識を高める。昨年から女性の深沢先生も顧問に加わり、精神面のケアを担当。その成果は、県大会入賞、駅伝女子四位と云う形で表れた。

目標は、日本一。同じ中学生なのだから自分達にも出来る筈と生徒を励ましながら、「ただ、その過程の方が大事だと考えています。こんなに速く走れる様になった、ではなく、これだけ頑張れたと思える様になってほしいのです」将来、どのような道に進んでも自信が持てる様にとの願いだ。練習は辛くないかと聞いてみると。「今は辛くても、一位になれば何よりも嬉しいです」元気あふれる答えが返ってきた。今まさに生まれ変わろうとしている熱いハートを確かに感じる。