Seria Net
No.08


Club Voice
陸上競技・ランニングを愛する人たちの集まったクラブを紹介します

光明相模原高校
マイペースかつ大胆に

「真面目にコツコツ前向きな練習をする」市川先生の言葉は意外だった。情熱的な姿の陰には、競技に対する緻密な準備の裏付けがあった。どんな小さな大会でも生徒に不安を与えない、手を抜かないと、真剣勝負で陸上に臨む。その指導が実り、キャプテン足立原君はインターハイ八〇〇メートルで優勝。「走るのは好きではありませんでしたが、記録更新の喜び、勝つ喜びを知り変わりました」。キャプテンらしいことは何もしていないと謙虚だが、大胆な走りで自ら大きな結果を残した。単独の合宿を増やすことで、選手の力を結集させてきた。チームカラーを考え、マイペースで徐々に成果を上げていけば自ずと高い目標が見えてくる。「チームがまとまれば、あるところまでは達成できるのではと考えています」強豪揃いの神奈川県で順風満帆とは言い切れないが、困難な時こそ自分達の力を信じてぶつかってほしい。その名を全国高校駅伝で聞くこともそう遠くないはずだ。


草加新栄中学校
素晴しい価値観を身につけてほしい

「弱くてもいいから気持ちの良い部活動を目指したい」初めに心ありき。なんと爽やかなチームだろう。生徒達は恥ずかしがりやで、おとなしいという印象を受けたが、ファインダーを通して皆の顔をよく見ると、どの瞳も輝いていた。全般的に自己主張をしっかり持っている個性的な生徒が少なく、一生懸命になることが特別に見られる風潮だからこそ「グランドでもクラスでも光っている生徒になってほしい」と指導に当る花岡先生。バイタリティー溢れる女性だ。そのミーティングは技術指導以上に心の問題について話される事が多い。自己管理の出来る選手になって、もっともっと素晴しい価値観を身につけてほしい、想いは溢れていた。