Seria Net
No.06


栄養講座

「色」で考える食事
スポーツ選手にはどんな食事がよいのか。中高生のお母さん方は、日々悩まれるでしょう。基本的には一般の人と変わりません。野菜をほとんど食べずに揚げ物ばかりでは体に悪いことくらいは誰にでもわかります。なるべく多種類の食材を使って料理することが大切です。そこでちょっと視点を変え、色合いで食材を選ぶ方法をご紹介しましょう。色を考えるだけで、簡単にバランスの良い食事を作れます。昔からある真っ白なご飯の真ん中に梅干ひとつの「日の丸弁当」。梅干にはクエン酸が含まれ、炭水化物の吸収を促進します。でもこれだけでは現代っ子は食べてくれません。主菜の肉・魚介類に、彩り豊かな野菜・果物を加えましょう。緑色(キャベツ、ピーマン、菜の花、さやいんげん、小松菜、キウイフルーツ等)、赤色(にんじん、赤ピーマン、豆、プチトマト、ラディシュ、リンゴ、イチゴ等)、黄色(かぼちゃ、コーン、さつまいも、卵、チーズ、みかん、バナナ等)、白色(じゃがいも、カリフラワー、しろいんげん、さといも、だいこん、もやし、えのき等)。これらをそれぞれ1〜2品ずつ選ぶだけでも、見た目に美しいだけでなく、栄養的に優れたメニューが出来上がります。料理の鉄人になったつもりで楽しく調理してみてはいかがでしょうか。そして心を込めて作った料理を和気あいあいと楽しく食べる、そんな心の栄養もお忘れなく。(伊藤 和志)