現代の国民病とまでいわれているアレルギー。悩んでいる選手も多いはず。ある学校では、生徒の約20%が何らかの症状を訴えているという。調査結果によると、上級生になると改善されているらしいが、現実には病気と上手につきあっているといった方が正しいようだ。
かゆみに耐えながら練習している生徒も多い。集中できず、競技力が低下するどころか怪我の原因にもなるので困っている指導者もいる。メカニズムは複雑で、原因となる物質(アレルゲン)も様々だ。呼吸とともに体内にはいるダニ、ユスリカ、動物の毛や垢、花粉、カビ。魚介類、獣肉、野菜、卵、牛乳、大豆、穀類などの食物。接することにより反応してしまう植物、金属、ゴム、化粧品、白髪染め、果物、ナイロン繊維などがある。まずは生活習慣を変えることが対策の第一歩のようだ。
食生活
原因となる食品を、長期に渡って食べ続けていないか、偏食はないか。つい冷凍食品に頼ったり、外食で済ませたりと、手を抜きがちなのも歓迎できない。
生活習慣 ほこり、カビが家のなかに入り込んでいないかどうか。家の湿気が問題となる。意識的に掃除をすることが必要。また、不潔にしない、肌にチクチクする下着など着ないよう衣類にも配慮を。
ストレス〜精神的要因として注目されている〜
身体的チェック項目として、食欲がない、便秘気味、季節の変わり目に体調を崩しがち、動悸、息切れ、立ちくらみなどが目安となり、精神的には、悩みがある、自分の殻に閉じこもってしまう、責任感が人一倍強いなどが挙げられ、いつも心にゆとりを持つことが必要だ。
アレルギーマーチという言葉がある。次から次へと形を変えて症状が現われる現象のことだ。
それほど完治させるのは難しい。
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