2025年6月23日
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皆さん、おはようございます。
お元気ですか?
22日(日)に広島IH出場をかけた各地区予選がすべて終了しました。
晴れて代表になった選手の皆さん、おめでとうございます。
どうか充実した毎日を送って本戦をお迎えください。
大会終了後に進路を決定したという選手から、ご連絡をいただきました。
「この悔しさを大学で晴らしたいので…」
自己ベストを更新してなお、届かなかったIH。
だからこその大きな決断となったのではないでしょうか。
思えば山さんも高校3年生の夏の敗戦が人生の転機だったかもしれません。
大学受験に失敗するなどの紆余曲折はありましたが、スポーツとの関わりが続いているのですから。
勝っても、負けても、それぞれにかけがえのない貴重な挑戦でしたね。
皆さん、ほんとうにお疲れ様でした。
さらなるご活躍を心より応援しております。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 大事な試合に向けて身につけてほしい体調管理の新習慣 ②ビタミンB群補給
2 セリアスタッフの舞台裏【地域部活】
3 陸上雑感【大会運営について思う】
陸上長距離選手に「いちばん食べたいもの」を問いかけると、じつは男女を問わずダントツに多いのが「焼肉」でした。
いったいナゼ、「焼肉」なのでしょうか?
大事な試合に向けて身につけてほしい体調管理の新習慣 ②ビタミンB群補給
◆①長距離走はエネルギー代謝の高い競技◆
長距離選手の走行距離は、高校生でも月間400~600km、箱根駅伝出場チームなら1,000kmにも及びます!
それだけの距離を毎日走り続けるのですから、エネルギー代謝量はきわめて高いのです。
高校生・大学生ランナーが1日に必要とするエネルギー量は、
男子が3,300~4,200kcalほど、女子が2,400~3,300kcalにも達すると言われています。
一般の成人男性が2,000~2,700kcal程度ですし、
ラグビー選手のように筋肉量が多いわけでもないことを考えるとその必要エネルギー量の多さが際立っていますね。
◆②エネルギーを燃やし続けるカラダ◆
体内に貯えられたエネルギー源は- 糖質
- 脂質
- タンパク質
運動強度や時間など、カラダの置かれている状況によって、3つを上手に使い分けながら走っているのです。
例えば、
- パワーとスピードが求められる際には糖質エネルギーの燃焼が優位(ハイペース時やラストスパート時)。
- 持久力の必要な長距離走では、主に脂質エネルギーの燃焼が優位になります。
- 他のエネルギーが枯渇状態になるなどの急場凌ぎのエネルギー源としてタンパク質が用いられます。
いずれにしても走り続けるためには、エネルギーを燃やし続ける必要があるのです。
◆③エネルギー代謝に欠かせない栄養◆
3つのエネルギー源を上手に燃焼させることができれば、エネルギー効率が良くなり、パフォーマンスも向上します。その鍵となるのが「代謝ビタミン」とも呼ばれるビタミンB群です!
糖質エネルギーの素となる「ごはん」をしっかり食べるのは大切ですが、それ以上に必要で意識しないと摂取し切れないのがビタミンB群の代表選手「ビタミンB1」です。
これから大切な試合や合宿を控えているときにこそ、意識して摂ってほしいビタミンB群の働きは次のとおりです。
- ビタミンB1:糖質を代謝してエネルギーを産み出し、神経機能を高める
- ビタミンB2:脂質のみならず、糖質やタンパク質の代謝を促し、成長を促進する
- ビタミンB6:タンパク質の代謝を促進し、神経伝達系のホルモン分泌を高める
- ビタミンB12:赤血球の合成を促進し、末梢神経を正常に保つ
- ナイアシン:糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける補酵素の働きを担う
- パントテン酸:糖質や脂質の代謝を助ける
- ビオチン:糖質、アミノ酸、脂質の分解を促進
- 葉酸:造血のビタミン
◆④ビタミンB群の豊富な食材だから・・・◆
このようにビタミンB群が代謝には欠かせない栄養であることはお分かりいただけましたね。では、ビタミンB群が豊富な食材とはいったい何でしょうか?
それはヒトと同じくエネルギーを代謝している生き物の体細胞に多く存在しています。
しかも、代謝が活発に行われている部位にこそ豊富なんです!
それが「肉や魚の筋肉や内臓」になりますね。
つまり、「焼肉」に用いられる牛肉や豚肉、鶏肉はもちろん、それらの内臓肉には、他の食材に比してビタミンB群が豊富に含まれています。
おそらく代謝の活発なランナーの皆さんは、自ずとカラダが欲しているビタミンB群の豊富な「焼肉」を好んでいるのだと山さんは考えています。
山さんのような昭和世代は毎朝の食卓に「焼き魚やアサリのお味噌汁」が並んでいました。
お魚や貝類(アサリ・シジミ・カキなど)にもビタミンB群は豊富に含まれています。
だからアジやイワシなどを丸ごと食していたのでビタミンB群が不足する心配はありませんでしたし、麦ごはんや玄米などを食べていた世代であれば「胚芽」に含まれているビタミンB群を補給していたのです。
狙った大会やレースを控えた調整期にこそ、代謝を活発にしてパフォーマンスを向上させるビタミンB群の補給を心がけましょう。
ビタミンB群を上手に摂取する食事法は次のとおりです。
- 朝・昼・晩の食事の主菜でお肉やお魚料理をしっかり食べる
- アサリやシジミなどの貝類のお味噌汁や具沢山な豚汁などを食べる
- カツオやマグロなどの回遊魚(泳ぎ続ける長距離選手)を食べる(かつお節をたくさん食べましょう)
- レバー・チーズ・魚卵(タラコやイクラなど)・卵などの食材を副菜に取り入れる
- ブロッコリーやアスパラガスなどの緑黄色野菜を食べる
ただし、大事な試合を控えているようでしたらカツオやマグロの生食は控えましょう。
火を通して調理したり、佃煮やフライ、酢でしめるなどして食中毒にならないように気をつけてください。
さらに安定的にビタミンB群を摂取するにはセリアFeの利用もお勧めします。
ランナーの皆さんが1日に必要とする主なビタミンB群が十分に摂取できる量を配合してあります。
実業団や箱根駅伝で活躍するチームも継続的にご利用くださっているのがセリアFe!
この夏の走り込みや合宿時のエネルギー代謝向上のお役に立てば嬉しいです。
::: セリアスタッフの舞台裏【地域部活】 :::
先日、千葉県某市の中学陸上部合同練習会を訪問しました。「合同練習会って、最近よく行われているのかな?」
そう思って先生に聞いてみると、土日は学校での部活動を行わず、代わりに地域部活として市内の競技場で活動しているとのこと。
指導にあたるのは市内の中学校の先生方。各校全員が毎回そろうわけではなく、来られる先生が交代で指導を担当するという柔軟な体制のようでした。
個人的には、熱心で指導力のある先生方が、地域部活への移行によって活躍の場を失うのではないかと懸念していました。
だからこそ、こうして地域部活としう新しい形の中でも、先生方が引き続きご活躍されている様子を見て、本当に嬉しくなりました。
(山内)
::: 陸上雑感【大会運営について思う】 :::
陸上競技に限ったことではないのだが、競技場に流れ続ける「音楽」が私には耳障りで仕方ない。運営に関わっているイベント会社の仕業だと信じたいが、一生に一度しかない勝負に挑もうとしている選手が今まさにスタートしようとしている最中にも流れ続けていた競技場が多かった。
プロスポーツならまだしも、中高生の陸上競技はショーではない。
そこで繰り広げられているのは子供たちの純粋な勝負なのだから、余計なアナウンスはもちろん、演出も音楽も水を差すばかりでまったく意味がないと思う。
行きすぎた演出や注目選手ばかりを取り上げるアナウンスに先生方は何の疑問も感じないのだろうか…。
全国大会で実績を残した選手ばかりを連呼することこそ平等生に欠けるし、同じレースをひた走る他の選手や、そのご家族のことを思うと頭をかしげてしまうばかりだ。
陸上関係者の皆さんには水泳の大会など他競技の運営を学んでほしい。
たしかに競技間には音楽も流れるが、スタート前には会場中が静まり返って息を飲む。
入場時には一人一人を紹介すれども、過度な演出は一切ない。
それが良いと私は思う。
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各都道府県のスタジアムがあまりにも立派なので驚きました。
電光掲示板が無いのは千葉くらいでしょうか…。
競技人口は多いのになぁ。
では、また来週。
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