2024年2月13日
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皆さん、お元気ですか。
2013年、ユネスコが和食を「日本人の伝統的な食文化」と題して無形文化遺産に登録しました。
皆さんは、ご存じでしたか?
「自然を尊ぶ」という日本人特有の気質が「食」とそれに関する「習わし、風習」を伝統文化として育み、守ってきたことを世界の人々が認めてくださったのです。
「和食」というと、ついつい寿司・天ぷらなど、食べ物ばかりが頭に浮かびますが、なぜ、いつ、どこで、なにを、どのように食べるのかについて、今一度、考えてみる機会も必要かもしれません。
良かったら「お雑煮」について話し合ってみてください。
同じお雑煮でも、地域によって様々ですから・・・。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 ランナー必須の和食材 その1
2 セリアスタッフの舞台裏【続けていると】
3 陸上雑感【合宿】
「和食」にはランナーのカラダが欲する栄養が豊富に含まれています。
そのヒミツをご紹介します!
ランナー必須の和食材 その1
◆日本の水は軟水◆
日本列島は急峻な山が多く、川の水や、地下水の流れも比較的速いためカルシウムやマグネシウム、鉄の少ない”軟水”がほとんどです。そのせいもあって私たち日本人が好む「おいしい水」といわれる湧水は軟水です。
その一方で、欧州やアメリカなどの大陸で用いられている水は地中に含まれるミネラル分を多く含んだ”硬水”です。
そのため飲料水や野菜などの食材にも多くのミネラルを含んでいます。
◆和食特有の食材から◆
では、日本人はどうやってミネラルを補給していたのでしょう?和食のルーツとなる食材をいくつか辿ってみると有史以前の大昔から”海藻”を食べていたことがわかりました。
海藻は食物繊維、ミネラル、ビタミンの宝庫です。
乾燥させれば日持ちもします。
和食はその調理法も豊富に育んできました。
このようにして私たち日本人は、海藻からカルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルを補給していたのです。
◆海藻を食べるという特殊性◆
海藻を好んで食べること。それは日本人特有の習慣であり、和食の特徴の1つと言えるものなのです。
日本食、寿司ブームが巻き起こっている欧米でさえ、海苔などの海藻は不人気で、食べることをためらう人も多いようです。
じつは海藻にはネバネバとした水溶性の食物繊維、フコダイン、アルギン酸などが含まれます。
これらは免疫力を高め、血糖値の上昇を抑える働きがありますが、消化酵素を持っていないと分解されません。
食べ慣れない諸外国の方々にとって、海藻は消化不良の原因となりかねないのです。
◆日本人が持ち合わせた消化酵素◆
太古より海藻を食してきた私たち日本人の腸内細菌は、水溶性食物繊維の分解酵素をつくる特有の遺伝子を持っている、と言われています。それがバクテロイデス・プレビウスという腸内細菌です。
海藻などの魚介類を食べ続けてきた結果、それらに付着していたバクテリアからこの遺伝子を授かったと考えられています。
いずれにしても、日本特有の食環境のなかで日本人の体内で育まれた腸内細菌があり、そのおかげでカルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルを海藻から摂取できるカラダへと進化してきたのです。
◆ランナーは海藻を食べよう◆
体内のミネラルバランスを保持し、より丈夫な骨やカラダをつくるためにも海藻を食べる食生活習慣を身につけましょう。また、海藻を食べると、腸内環境を整い、免疫力を高め、血糖値の上昇を抑えることもできます。
長い距離を走るために必要な体力の保持にも役立つことでしょう。
とは言っても、食べ過ぎはいけません。
おいしく、たのしく、食べることが大事です。
お味噌汁やご飯のお供にちょうどいい量で十分です。
大事なのはたくさん食べることではありません。
毎日の食生活に上手に取り入れることです。
ミネラル足りないなぁと思ったら、のり弁にしてみるのも一案です!
ぜひ、実践してみてください。
::: セリアスタッフの舞台裏【続けていると】 :::
先日開催されたアメリカのパリ五輪マラソン選考会。女子で3位に入ったリントヴルム選手は大学時代の5000mPBが17分台。
卒業後はプロランナーとしてコツコツ走り続け、今回のレースでパリ五輪代表の座を射止めました。
セリア通信を読まれている方やご家族の中には、走力が思ったように伸びずに
「走るのをやめようかな」
と考えている方がいるかもしれません。
ほかに何か情熱を持てるものがあるなら、新たな目標に向けて頑張るのも良いでしょう。
でも、少しでも走ることに対する情熱が残っているのであれば走り続けてみてはいかがでしょうか?
リントヴルム選手のように、才能が開花する日がいつの日か来るかもしれません。
(山内)
::: 陸上雑感【合宿】 :::
たくさんの大学・実業団チームが私たちの地元、千葉で合宿をされています。新チーム特有の初々しさが漂っていて、どことなく微笑ましいものです。
年末の大会前とは一味も、二味も違います。
新入部員が加わる3月になるとまた、一変します。
未知との遭遇とでも言いましょうか。
どうしたら良いのか?という空気が、新入生にはもちろん、上級生にも漂っている。
さて、秋にはどんなチームへと変わっていくのでしょう・・・。
(山根)
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毎週末に大きな大会が開催されますね。
出場される選手の皆さんのご活躍を祈っております。
では、また来週。
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