2009年5月12日
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大型連休も終わって、皆さんも普段通りの生活に戻ってきた頃でしょうか。
あちこちで競技会も開かれていることでしょう。
コンディションはいかがですか?
紫外線や気温の上昇にカラダが慣れていないために、だるさや疲れを感じることが多いかもしれません。
注意したいのは、その他にも疲労の原因が色々あるということです。
これからの季節に重要な「水分補給」にも、思わぬ落とし穴が・・・
気になりますか?? 早速読んでみましょう。
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│"ー"│ スポーツドリンクの誘惑
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◇お腹がチャポンチャポン?◇◆◇……・━━━…・┿
アスリートは日頃から水分の摂り過ぎには注意しますね。試合中、お腹にチャポチャポ感があると、気になってプレーに集中出来ません。
ゲップと共にドリンクの香りが込み上げてきて困った事もあるでしょう。
「もう止めとこう」と思いながら、ついもう一口飲んでしまった結果です。
もしこれが水だったら、お腹の具合と相談して、きっぱり加減出来るはずなのです。
◇スポーツドリンクの飲み過ぎ注意!◇◆◇……・━━━…・┿
競技中のスポーツドリンクやゼリー飲料の飲み過ぎによる「低ナトリウム血症」の危険については、先週採り上げました。腎臓の処理能力を上回る量の水分を取り続けるとかえって危険です。練習後にフラついた経験のある人は、密かに低ナトリウム血症が進行していたのかも知れません。
水分はカラダと相談しながら少しずつ口に含むのが正しい補給法です。しかも最近では、運動直前や運動中は水か、もしくは少し薄めのスポーツドリンク(ハイポトニック飲料)が良いとされています。
アイソトニック飲料(等浸透圧)系の濃いスポーツドリンクは胃を通過しにくい性質があります。
チャポチャポ感があるのは消化出来ずに胃でもたれているためです。
こうした状況が繰り返されると胃壁を荒らし、消化不良や食欲不振を招きます。
◇甘みという誘惑◇◆◇……・━━━…・┿
不思議ではありませんか。水なら飲み過ぎないのに、スポーツドリンクだと何故、飲み過ぎてしまうのでしょうか。これは「甘み」に原因があります。人の栄養補給をコントロールしているのは脳の視床下部というところです。
カラダから失われた栄養や水分を的確に判断し、必要量を摂取するよう指示します。
視床下部が正常に機能していれば摂り過ぎることはありません。ところが、視床下部にも弱点があります。
それは「甘み」に対して寛容だということです。「甘み」を感じると「摂れるだけ摂りなさい!」という指示を出してしまうのです。この指示を受けて胃には「別腹」が用意されます。胃が活発に動いて別の空間を作り続けるのです。その結果、スポーツドリンクはいくらでも飲めてしまいます。
◇飢餓に対する備えから◇◆◇……・━━━…・┿
エネルギー源は脂肪として蓄えることができますね。ひとたび甘い物に出会ったら飢餓に備えて摂れるだけ摂るという指示がでてしまうのです。元々は食物が採れない時の備蓄用にと脳が判断していると考えられます。チョコレートも止めるのが難しいですよね。あと一個のつもりが全部食べてしまったり・・・。
ここで大事なのが理性です。「適量で止める」という意志がなければ誘惑に負けてしまいます。
アスリートとしての自覚や理性が試される瞬間でもあるのです。競技中は水と決めてしまうのが一番ですが、無理な人はハイポトニック飲料を用意して飲む量を加減して下さい。
「カロリーオフ」「甘さ控えめ」などの表示に惑わされず、適量をわきまえることです。
◇浮腫(むく)みの原因は糖分のとり過ぎ◇◆◇……・━━━…・┿
日頃からスポーツドリンクやジュースなどを飲み過ぎている人は、疲れやすく異常な眠気に襲われます。授業中に眠くて起きていられない人、乗り物ですぐ眠くなる人は糖質の摂り過ぎによる慢性疲労に陥っているかも知れません。症状は貧血に良く似ていますが、大きな違いはカラダが浮腫むことです。
靴下のゴムが足首にくい込んでいませんか。向こう脛(ずね)の固い部分、頸骨の真上辺りを親指で押してみて下さい。指の形に凹んでしまって暫く痕が残るようだったら要注意。浮腫みは水分の摂り過ぎではなく糖分のとり過ぎで起こるのです。
◇脚気(かっけ)の怖れ◇◆◇……・━━━…・┿
スポーツドリンクやジュースなどで糖分を摂り過ぎた結果、カラダが浮腫んで疲れやすい人はビタミンB群が欠乏する脚気(かっけ)になっている危険があります。その症状が見られる人は積極的にビタミンB群を摂取しましょう。日常的に玄米や胚芽米などで補給すること、また、セリアFeをお勧めします。*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
甘いものには目がない私には、耳の痛い話です。確かに「別腹」ってあるんですよね・・・
お腹一杯のはずなのに、デザートは食べれちゃうんです。
でも、甘いものをとり過ぎると、肩凝りや頭痛になるのも事実です。
疲れやすくなるのも糖分のとり過ぎなんですね・・・気をつけなくては。
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
新型インフルエンザが世界中を恐怖に陥れている。これまで幾度となく小説や映画のモチーフとなってきたが、とうとう現実になってしまった。だが、もっと怖いのは人間の抵抗体力の低下ではかろうか。生活環境のすべてが蝕まれ、崩壊が始まっているのではなかろうか。今年になって、私の身の周りではインフルエンザや気管支炎、肺炎に苦しんだ人が多い。有名人が肺結核に罹患したというニュースに、すべては偶然ではないと直感した。穏やかな五月晴れの日、緑豊かな郊外の都立公園を走った。子供の頃、光化学スモッグが発令された時のような息苦しさを感じたのは私だけだろうか。某都立公園の園長をしている大学の先輩に問い正さねばと思った。
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目に見えないウイルスや菌の恐ろしさを感じます。
いくら予防しても、どうにもならない現実もあります。
地球環境をこれ以上悪くしないよう心掛けるしかありません。
そして、ウイルスや菌に取りつかれない丈夫なカラダを作っておくことです。
アスリートはトレーニングで余計にエネルギーを使うわけですから、十分な休養と栄養をとる事で、カラダを回復させておかないと、抵抗力が落ちたまま、病気になり易い状態になってしまいます。
日々の健康管理をしっかりと、ですね。
それでは、シーズンど真ん中の皆さん、御健闘を祈ります!
また来週まで御元気で。
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