2009年12月15日
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皆さん、こんにちは。お元気ですか? 師走も半分が過ぎてしまいました。
字のごとく、世の中の先生方は、走り回るほどの忙しさなのでしょうか。
息切れしないようにして下さいね〜。
少し前ですが、どうも腰の辺りに違和感があって、痛いというほどではないのですが、このままではマズイな・・・と感じました。
あれこれ考えた結果、どうやら「冷え」が原因なのではないかと思い、腹巻きや靴下の重ね履きをしたり、身体を温める食材を摂るようにしてみました。
しばらく続けたら、いつのまにか違和感は消えていました。
最近は「隠れ冷え性」の男性も多いようですヨ。
お腹や手足を温めて「あぁ、気持ち良いなぁ」と感じたら、冷えていた証拠です。
冷えは身体の免疫力を下げたり、他の病気の原因にもなるそうです。
思わぬところに不調の原因があったりしますから、皆さんも注意して下さいネ。
前置きが長くなりました。急いで本題に入りましょう。(笑)
今週はタンパク質の話です。
タンパク質=プロテイン、と頭に浮かんだアナタは要注意です。
きちんと食事で摂る事がどんなに大切か、山根さんから教えてもらいましょう。
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│"ー"│ あなたに必要なタンパク質
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◇タンパク質はマッチョだけのものじゃない◇◆◇……・━━━…・┿
某大手食品メーカーのテレビコマーシャルを耳にしてちょっと嬉しくなりました。「タンパク質はマッチョだけのものじゃない」これ、本当の話なのです。スポーツ選手のサポートを始めて20年。
陸上長距離チームを中心に数多くの食事調査を行ってきました。その中で見えてきた一番の問題点はタンパク質不足です。カラダが資本の運動選手なのに、その基になる栄養が全然足りていないのです。
◇栄養不足がトラブルの原因?◇◆◇……・━━━…・┿
調査方法は簡単です。一日の食事内容から食材の品目数を数え上げ、分類をし、その割合を算出したのです。殆どの選手に、タンパク質系食品(肉類、魚類、豆類、それらの加工食品を含む)の不足が見られました。
カラダづくりの栄養不足がトラブルを招いているのではないか。そう仮定して血液検査データなどと照らし合わせてみました。
◇貧血や故障を誘因◇◆◇……・━━━…・┿
すると興味深い傾向が見えてきました。スポーツ性貧血で苦しんでいる選手はヘマトクリット値(血液中の赤血球の割合)が低いのです。赤血球は酸素を運搬する大事な組織。主に筋肉の材料と同じタンパク質で出来ています。赤血球がしっかり造られないことには、いくら鉄分を摂っても貧血の改善はあり得ません。薬に頼っても再発を繰り返す人が多いのも、同じ理由です。
また、ヘマトクリット値が低い選手は怪我や故障も多い事が分かりました。血液中のタンパク質でさえ少ないのですから、筋肉や骨を造る材料が足りないことも明らかです。
◇朝食に問題がある◇◆◇……・━━━…・┿
カラダづくりの栄養素である「タンパク質」が如何に大事か、は分かりましたね。では、何故タンパク質不足になるのでしょうか。これも食事調査で分かります。多くは朝食に問題がありました。朝食を食べない人、食べても菓子パンやコンビニのおにぎりなどで簡単に済ませてしまう人、中にはチョコレートやお菓子だけ、という人もいました。朝練習でお腹がもたれるから、という理由で食べない人も多かったのです。しかし、こんな朝食ではほとんどタンパク質は摂れません。それどころか、カラダを動かすエネルギーさえ不足気味。元気が出る訳がありません。
◇意識改革から始めよう◇◆◇……・━━━…・┿
通学に時間がかかる上、朝練習がある人は、4〜5時起きは当たり前です。起きてすぐに食事、というのは辛いかもしれません。そこで、出来ない、無理、と思わない事です。カラダが資本なのだから食べなければいけないのです。怪我や故障、貧血を招いてしまうからです。元気な生活パターンが身に付くまでは、食べる努力を続けて下さい。それが当たり前になった時は、丈夫なアスリートになっているはずです。カラダは気持ちに引っ張られます。「朝はしっかり食べるもの」という意識改革から始めましょう。
◇タンパク質の上手な摂り方◇◆◇……・━━━…・┿
ステーキや焼き肉など一度にガッツリ食べるのも良いのですが、毎日は続けられませんよね。それより少しずつ摂り続ける方が効果的です。タンパク質は毎食こまごまと摂る、それを心がけて下さいね。
お浸しにはじゃこや鰹節をたっぷり振りかける。サラダにはツナや蒸し鶏、かまぼこなどを加える。
お弁当には佃煮や薩摩揚げなどの煮物を入れる。豆腐や玉子料理を欠かさない。ポイントは、どのお皿にもタンパク質が少しずつ含まれているように工夫することです。
「塵も積もれば山となる」丈夫なカラダづくりにも言えることなのです。
◇あくまでも食事がベース◇◆◇……・━━━…・┿
カラダづくりの基本は食事です。強くなりたかったらしっかり食べること。きちんとした食事をするからこそ、トレーニング効果も上がるのです。また、食事をおろそかにしたら、どんなサプリメントも意味がありません。ベースになる食事をした上で、役立つプラスα(アルファ)と考えて下さい。高いレベルを維持するには、このプラスαが必要です。そんな時こそ、セリアをお役立て下さい。
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アスリートは肉食系かと思っていましたが、意外にそうではないんですね。
でも、長距離選手はムダを削ぎ落とす分、筋肉の質が問われるのではないでしょうか。
ウエイトを落としたら筋肉も無くなっちゃった、では笑い話にもなりません。
タンパク質と言っても、肉や魚だけではなく、豆類や卵もあります。
色んな種類のタンパク質を摂る事が大切なんですね。
こまごまと色んな種類があった方が、食べる楽しみも多いですしネ。自分なりに工夫してみて下さい。
★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆
週末、合唱団の仲間達と一緒に朝食を食べた。生卵、納豆、海苔、みそ汁、ごはん。
とてもシンプルだが、出来立てを大勢で食べるのは旨い。それにしても年長の人ほど食べるのが早い。
お代わりに立つのも歳の順。良くしゃべるのも年寄りばかり。若い人ほど食べる力がない。
これは我が仲間達に限ったことではないのかも知れない。
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楽しく食事をすると、美味しさも倍増です。きっと消化吸収も良いと思うんです。
私は一人で食事をする事が多いので、どうしても早食いになってしまいます。
誰かと食事をする時も、黙ってせっせと食べてしまうんです。
食べる姿にその人の人格が表れる、と言いますから、気をつけなきゃ。(笑)
皆さんも良い意味での「食べる力」とは何か、考えてみて下さいね。
今年もあと半月。
2009年の自分自身を振り返って、来年への希望に繋がる何かを見つけましょう。
やり残した事があっても、まだ間に合います。頑張ってみましょう。
では、寒さに負けず、来週までどうかお元気で!
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