【スポーツ栄養情報】セリア通信 vol.23 マラソンに学ぶ


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関東でも雪が降りましたね。

3日の青梅マラソンも中止になってしまいました。危なくて、とても走れませんよね・・・

雪国のアスリートは一体どうやって練習しているのでしょう?

想像もつきませんが、頭が下がる思いです。


日本では冬がマラソンのシーズンですね。

寒い中、トレーニングするだけでなく、風邪などにも注意しなければならないし、ましてウエイトコントロールで食事制限なんて言われたら・・・私は絶対ダメです。(笑)


ゆるい話をしている場合じゃない?ハイ、その通りです。

今回は、マラソン選手やレースから、どんな事を学べばよいのか、

その見どころを教えて下さいます。

多くの人がマラソンに惹かれる理由はここにある!

ではでは読んでみましょう。


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◆マラソンに学ぶ◆


◇福士選手に拍手◇◆◇……・━━━…・┿

北京オリンピック代表を懸けた熱いレースが毎週のように行われています。

先日の大阪国際女子マラソンでは、初マラソンの福士加代子選手が注目を集めましたね。

驚異的なハイペースで後続を引き離し、好記録への期待も膨らみました。

ところが勝負所と言われる30キロ過ぎからペースダウン。

競技場での転倒シーンが何度もテレビに映し出されました。

残念な結果でしたが、初レースを見事完走。爽やかな笑顔で競技場を後にした福士選手のチャレンジスピリットに、一流の一流たる姿を見た思いです。

トラックレースでの活躍を期待しましょう。


◇必要なのは全身持久力◇◆◇……・━━━…・┿

持久力とは一定強度の運動を継続して行う能力。

大きく3つに分類され、マラソンに必要なのは全身持久力です。

その他、サッカーなどでダッシュを繰り返す際の能力をミドルパワー持久力、野球の投手のように速球を投げ続ける能力を筋持久力と言います。

全身持久力は体中の筋を使った運動を長く持続する能力です。

筋肉はもちろん、呼吸循環器系やエネルギー供給、自律神経系の調整力や精神力なども含まれる総合的な力と言えるでしょう。


◇オーバーペースと糖エネルギー◇◆◇……・━━━…・┿

一般には男性がマラソンを完走すると約2,500キロカロリーのエネルギーを消費します。

これに対し体内に蓄えられている糖は2,000から2,500キロカロリー。

糖エネルギーを浪費すると、後半に失速してしまうことになります。

もし、糖が枯渇したらどうなるでしょう。

意外かもしれませんが、糖を唯一のエネルギーとしている脳が働かなくなってしまうのです。

その結果、体温調節機能にも影響し、熱中症になったり、意識がもうろうとしてふらついたりします。

福士選手が見舞われた症状は、オーバーペースによる糖エネルギー切れだと推察できます。

無事完走できたのは、冬のレースだったことが幸いしています。

そんな状態で走り切ることがどれだけ困難かもお分かり頂けたでしょう。

全身持久力の要素に精神力が含まれることも頷けます。


◇LTが勝負の分かれ目◇◆◇……・━━━…・┿

運動強度を高めていくと、急激に血液中の乳酸濃度が高くなるポイントがあります。

これをLT(乳酸性作業閾値)と言います。ここを境目にしてエネルギー供給源が大きく変わります。

LTより低いレベルの運動では脂肪を多く利用します。

一方、LTより高いレベルの運動では糖を多く使い、同時に乳酸濃度が上昇するので呼吸が荒くなり、足が張って動きにくくなるなど、運動の継続が困難になります。

トレーニングで鍛えたトップアスリートはLTポイントが非常に高く、一般の人に比べて高い運動強度を維持する能力が身に付いています。

レースで先頭集団を形成している時、ほとんどの選手が自分のLTポイントより低いレベルで走っているので余裕があるのです。そのうち駆け引きが始まり、ペースのアップダウンを繰り返します。

この時、LTポイントを超えた選手は乳酸濃度が高くなり、次第に足取りが重くなっていくのです。


◇レースの見どころ◇◆◇……・━━━…・┿

マラソンは実に多くの身体能力を必要とする全身持久力の勝負です。

また、糖エネルギーを上手に温存し、最後まで乳酸濃度を上げずに走り切れるかどうかが勝負の分かれ目となります。さらにレースには駆け引きがあります。

それに対応するための様々なトレーニングもこなさなければなりません。

一流のマラソン選手には総合力が求められるということが言えるでしょう。

知力、体力、精神力の競技だからこそ、奥が深く感動も大きいのではないでしょうか。

選手たちの表情や駆け引きをよく観察してみて下さい。

今までとはひと味違ったマラソン観戦になるはずです。


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私など、マラソン選手がとても同じ人類だとは思えません。

もちろん、持って生まれた身体能力が優れているのでしょうけど、やはりそこまで走れるのは、トレーニングの賜物だと思うんです。

走行距離を増やせばいい、という単純なものではなく、

トレーニング内容から食事の管理、地道に努力し続ける精神力、自己管理には知性も必要です。

様々な能力をバランス良く鍛え、レース時にピークを合わせる・・・

・・・気が遠くなってきました。(笑)


日本選手は世界の舞台でもメダルに手が届く距離にいますから、ぜひともコンディショニングを成功させて、実力を発揮して欲しいと思います。


私達は『セリアシリーズ』がそのサポートになると信じてお勧めしています!

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★☆山根さんから☆★───────────────────────────────────☆

大雪の影響で様々なスポーツイベントが中止や延期になった。

2万人が出場予定の青梅マラソンは12年ぶり2回目の中止。

ラグビートップリーグの2試合は9日に延期となった。

また、千葉県高校ラグビー新人大会決勝戦、流経柏vs市船も中止、両校優勝という結果になった。

雪を恨んでも仕方がないが、この試合のためにアドバイザーとして準備してきただけに戦わせてあげたかった。

私自身も神奈川マラソンの10キロに出場するつもりで走り込んでいたのですが、早々に危険回避。

その力は、来週地元で行なわれる駅伝で出そうと思っています。

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高校ラガーは両校優勝と言われても、喜び切れない無念さがあるでしょうね・・・

そこに懸けてきたものが大きければ大きいほど、悔しいかもしれません。

でも、その悔しさをバネにして欲しいと思います。必ず次に繋がると思いますヨ♪


山根さん、駅伝走るんですか〜。

地元は知り合いも多いですから、声援が一杯飛びますね、きっと。

ぜひぜひ神奈川マラソンの分まで頑張ってきて下さい。


それでは、残雪や凍った路面などでスッテンコロリン、ということのないよう、皆さん、足下には十分お気をつけて・・・


また来週までごきげんよう!

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