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■╋■╋━ vol.8 ━━━━━━━━━━━━━━━━━2007/10/23 ━━━━
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前ページ:貧血《3》ダイエットと貧血
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庭の温州みかんの木に、実がつきました。
緑から黄色に、やっと色づいてきたところです。
青いみかんと言えば・・・小学校の運動会!
ちょうどその頃、スーパーに並ぶ様になって、お弁当と一緒に、必ず持たせてくれました。
皮をむいた時の酸っぱい香りとともに、想い出が蘇って来ます。
皆さんにも、食べ物にまつわる想い出、ってありませんか?
さて、『貧血』の話題も四回目です。
鉄分はもちろんですが、タンパク質の摂取が大切だということ、もう頭にインプットされましたね?
美味しいものは、よりカラダが喜んで吸収してくれる。そんな気がしませんか?
せっかく食べるのなら、美味しい方がイイですよね。
そして、栄養価が高ければ、言う事無しです。
『旬』のものが、まさにそれなんです!
今の季節に一番美味しくて、カラダにもイイ食べ物、今回はそれを山根さんが紹介してくれますヨ。
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【 貧血と季節の食材 】
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〈 目には青葉 山郭公(やまほととぎす) 初松魚(はつがつお) 〉
という句は有名ですね。(江戸時代の俳人、山口素堂の俳句です)
昔から江戸っ子には初物を尊ぶ習慣があるようです。
カツオは夏から旬を迎えます。
秋も深まり始めた今頃になると戻りカツオが脂のって旨味も増します。
また、本マグロの子供、メジマグロも美味しい季節です。
夏から秋に赤身の魚が縁起物とされるのには初物ということ以外に栄養的な意味も含まれているようです。
いずれも発汗で失われやすい鉄分を補給するのに最適で、しかも高タンパク。
昔の人はカラダに必要な栄養が旬の旨味の中にあることを心得ていたのでしょう。
先人の知恵に学ぶものは多いですね。
【 サンマ 】
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同じように季節の魚貝類を考えてみましょう。
〈 さんま、さんま、さんま苦いか 塩つぱいか。〉(佐藤春夫『秋刀魚の歌』より)
今、まさに旬のサンマも貧血予防に優れています。
ビタミンB12を豊富に含み造血作用を促します。
また、アミノ酸スコアが100。良質のアミノ酸が体の隅々に利用される優れものです。
夏の疲れを癒し、貧血予防にも是非おススメしたい魚です。
☆アミノ酸スコア☆
人間にとって理想の必須アミノ酸の量に対して、その食品の最も不足している必須アミノ酸の割合で算出されます。
その値が100に近いものほど、高たんぱく質食品であるといえます。
【 旬という食文化 】
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偶然なのか、それとも自然のいたずらなのでしょうか。
四季折々の旬の食材を食べることで、カラダのバランスを取りやすくなっているのです。
また、旬を美味しく感じるところが、日本人の日本人たる所以だと思います。
アスリートのカラダを守る上でもこういった食文化が大切なのです。
【 昔ながらの知恵と工夫 】
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内陸地に発達した古都を訪ねると、昔ながらの食文化に触れることが出来ます。
機会があったら乾物屋を覗いて見て下さい。店先には棒鱈や身欠きニシンが並んでいるはずです。
北前船の発達など歴史的経緯も見逃せませんが、新鮮な魚貝類が手に入らなかった時代の工夫や知恵と共に、いかにタンパク源が重宝がられていたか、窺い知ることが出来ます。
☆棒鱈(ぼうだら)☆
真鱈(まだら)の干物。
北前船で関西方面に運ばれるようになり正月やお盆料理の食材として定着した。
☆身欠きニシン☆
アイヌの保存食。江戸時代に日本各地に伝わった。
昆布巻きにしたり、京都のニシンそば、会津のサンショウ漬けなどが有名。
ここ千葉県でも海から離れた成田や佐倉に行くと川魚のつくだ煮屋さんを多く見かけます。
一年中食べることが出来るように、調理方法や保存方法が編み出されたのでしょう。
湖沼の発達した地域環境で、工夫しながらタンパク源を食していた事が分かります。
こうした食材の中には、旨味も栄養もぎっしり詰まっているのです。
【 貧血予防の食材の基本 】
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最後にもう一度。
貧血予防の食材の基本は、貧血予防・改善
=赤身の肉・魚
=高鉄分、高タンパク質
これを是非、しっかり覚えておいて下さい。
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旬のものはやっぱり美味しいですよね。
その季節に必要な栄養素も沢山含まれているのなら、そんな素晴らしいことはありません!
一年中、どんな食べ物も手に入る時代ですが、
それは、石油などのエネルギーの消費につながりますし、人間の季節感を失わせてしまう、というマイナス面もあります。
その土地で、その季節に穫れる旨いものを食べて、元気なカラダとココロを作りましょう!
★☆山根さんから一言☆★───────────────────────────────☆
駅伝、サッカー、ラグビー部でここまで頑張ってきた3年生の皆さん本当にお疲れ様でした。
最後の試合を前に今、どんな心境にいるのでしょうか。
思い出を辿れば苦しいことばかりだったかも知れません。
でも、君たちは他のどの競技の選手たちより長くチームにいることが出来る幸せ者です。
どうか、そんな幸せを噛み締めながら過ごして下さい。
そして、あとに続く後輩たちに思いの丈を伝えて下さい。
先輩が後輩を思い、後輩が先輩を思うとき、ようやくチームは1つになるのです。
栄養はもちろんですが、心のコンディショニングも大事なこと。
読者の皆さんが最高の状態で試合に臨めるよう祈っています。
☆──────────────────────────────────────────☆
これからの試合は、3年生にとっては最後になるんですね。
色んな想いを、競技という場で思い切り表現してきて下さい。
期待しています!
それでは、また来週。
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