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■╋┓   スポーツ栄養情報 セリア通信 
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■╋■╋━ vol.12━━━━━━━━━━━━━━━━━2007/11/20━━━━


前ページ:本番に向けて《2》メンタル
後ページ:本番に向けて《4》心の持ち方

日が沈むのが早くなってきました。

ここ房総半島では、午後五時に辺りは真っ暗。

あっという間に暗くなるので、夕方の練習も何となく焦ってしまいますね。


ロードでの練習など、くれぐれも事故には気をつけて下さいね。

ドライバーに見えるように、蛍光の物を身につけるなど、予防策もしっかりと!



先日の東京国際女子マラソンでは、野口みずき選手、強かったですね〜。

足の筋肉だけでなく、上半身の逞しいことと言ったら!

あのストライド走法を支えるには必要なんですね。

素晴らしい走りでした。


セリアユーザーの中でも、出場された方がいます。

練習の成果が発揮できたでしょうか?そうだとイイな・・・


さて、シーズンインした皆さん、調子はいかがですか?

練習の成果は発揮できていますか?


十分に練習を積んでも、本番を前に緊張するのは、誰しも同じです。

むしろ、良い緊張感は必要なのです。

緊張してきたら、これは集中している証拠だ、と前向きに考えてみては?

・・・言うのは簡単ですけどね。(笑)


今回は、山根さんが実際に選手の皆さんと接してきた中で、本番に臨んだ時、どんな症状で苦しんでいるのか、

その実例から、改善方法も合わせて、いくつか紹介して下さるそうです。

皆さんに当てはまるものがあるかもしれません。


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試合に向けたコンディショニングとテーパリングの必要は十分ご理解頂けたことでしょう。

また、力を十分に発揮するための支えとなるのは、考え方や生活にあることも。

試合を迎える緊張と興奮は、カラダに変化をもたらします。

ここで、実際に選手の身に起こったトラブルをいくつかご紹介します。

他人事だと思わずに、是非覚えておいて下さい。


ぜ┃ん┃そ┃く┃
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極度の緊張が続き、体調をコントロールする自律神経系の働きが乱れたために、試合前にぜんそくの発作が出てしまった選手がいました。

気圧の変化や湿度も影響するので非常に厄介です。

一流選手の中にもぜんそくを患っている選手は少なくありません。

宿泊先の乾燥やホコリが原因になることがありますから、吸入器や加湿器など、各自で対策を講じて下さい。

ある監督から頼まれて宿舎に空気清浄機を持ち込んで、事なきをえたこともあります。

海沿いのコースで行われた大会では、潮風が発作の原因となったこともありました。

肝心な時に発作が起こらないように、日頃から体質改善を図りましょう。

魚に多く含まれる魚油DHA、EPAを摂取するとアレルギー反応が起こりにくくなりますので、是非採り入れて下さい。



腹┃痛┃
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相談の中で最も多いのが腹痛です。理由を特定するのが難しいトラブルの1つですが、緊張に起因するものがほとんどだと考えられます。

例えば・・・

・緊張から消化器官の働きが悪くなり消化不良を起こしている場合

・緊張から胃壁を痛めてしまっている場合

・興奮してオーバーペースになり、肝臓がうっ血してしまった場合

・何らかの疾病の場合

などが考えられます。

一番多いのが肝臓のうっ血による痛みです。横隔膜の右下あたりが激しく痛み、呼吸が困難になります。

落ち着いてレースを想定し、ペース配分を考えて臨みましょう。

レース中に痛みが出た場合は、ペースを落として血の巡りが良くなるのを待ちましょう。

腹痛予防のためにはウオーミングアップを十分に行うこと。

また、競技直前に高強度のスプリント(刺激)を入れることをお勧めします。


熱┃中┃症┃
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熱中症になるのは夏だけではありません。秋や冬の試合でも起こります。

下痢から脱水症状を起こしている選手が、発汗できずにレース中に倒れることもあります。

また、倒れずとも突然のブレーキで失速してしまうこともあります。

風邪や睡眠不足、過労、過緊張などが原因として挙げられます。

先日の高校駅伝でも、1区のある選手が倒れて救護に運ばれ、激しい嘔吐を繰り返していました。

期待に応えようと体調不良を隠して出場したようです。

お腹が緩くて不安な時こそ、水分補給を十分に行って下さい。

但し、熱があり体調が優れない時は、勇気を持って指導者の指示を仰ぐのが正解です。


正┃し┃い┃判┃断┃を┃
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大事な試合、大舞台になればなるほど、期待も責任も大きくなります。

それに応えたいと思うのは選手の本能です。自分に大きな期待出来る、そんな時こそ要注意。

緊張は最高潮に達しています。その中で体調を維持管理することは本当に難しいことなのです。

安心して当日を迎えられるよう、これまでにご紹介した方法を参考にして、自分なりのコントロール法を身に付けて下さい。

アクシデントが起こった時、どうあるべきかをきちんと判断出来ることが、アスリートにとって最も大事な資質なのです。


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微妙な心の揺れがカラダに影響を及ぼす・・・

人間の身体の仕組みって不思議ですね。

上手く出来ているというか、なんというか、意外に厄介です(笑)


それをコントロールするというのは、まさに「己を知る」ことですね。

緊張するな、というのは所詮ムリな話。

だったら、自分はどういう時に緊張して、緊張したらどうなるか、を知ることから始めてはいかがでしょう。

緊張するのは当たり前、と思った方が楽になれる気がします。

ああ、いつもの様に緊張してきたな・・・なんて、

客観的に自分を見れるようになったら、それだけで緊張は半減です!


以上、あがり症の私の戯言でした(笑)


「本番前にはこんな風にして、コントロールしてるよ」そんな秘策があったら、内緒で教えて下さいね。

ここだけの話、にしますから・・・!


★☆山根さんから一言☆★───────────────────────────────────☆

今、全国高校駅伝大会出場チームが続々と都大路の試走に出かけています。

宿舎やコースを熟知することで試合当日の安心感と集中が違ってくるからです。

本番まで40日あまり。まだまだ壮行会や表敬訪問など忙しい毎日が続くことでしょう。

中でも初出場チームは準備に翻弄されてお疲れのことと思います。

どうか体調を崩さないよう選手はもちろん、スタッフのみなさんもお気を付け下さい。

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メルマガを通じて、いくつか山根さんに相談をお寄せ頂いています。

もちろん、山根さんからお返事差し上げます。

正直言って、メールが来ると嬉しいです、ハイ。


セリア通信、読者の皆さんがどんな風に感じて下さっているのか、一方的に配信しているサイドとしては結構気になっているのです。

御意見、御感想、なんでもOKですので、お待ちしてま〜す。


それでは、また来週。

朝夕は冷えますから、風邪などにはお気をつけて。

そして、試合間近の皆さんへ・・・Good Luck!!


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