Seria Net
No.18


ヤマタケが斬る
いじめ世代の心の傷を癒す

仲良くやろうよ・・・

「同級生と仲良く出来ず、意見し合う姿も見られない」近頃の大学や高校に見られる現象だ。
ミーティングが成立しない、問題が起きても口を閉ざすので、指導者が実情を把握出来ない、人間関係が悪くなるのを恐れて素直に発言しない等の相談が多く寄せられる様になった。問題が表面化した時には解決し難い状況にある。そこには、いじめ世代の心の傷がトラウマとなって立ちはだかっている。今の学生の殆どは小学校時代にいじめの現場に居合わせた経験がある。それに対し、誰もが口を閉ざしてきた。止めようとしたり先生に報告しようものなら今度は自分がいじめられてしまうからだ。いつしか意見する勇気を失くしてしまった。心の傷は未だ癒されてはいないのだ。こうした問題に悩まされているチームは多い。しかし、スポーツは仲間意識を呼び起こす最たるものだ。同じ目的を持って、切磋琢磨できる人間環境を与えられているのだから。「身体を動かして楽しむ」という語源の通り、もっと元気に、もっと仲良くやろうじゃないか。(山)