Seria Net
No.16


セリアのこころ
ワールドビジョン

ストリートチルドレンに冬服を

モンゴルは一九九〇年の革命後、人民革命党の独裁が崩壊し、共産主義から資本主義へと急変しました。その影響は貧困、暴力、飲酒、性的虐待、養育放棄など、多くの問題を引き起こしています。そうした家庭問題から逃れるために家出をする子供が急増し、ストリートチルドレンが今や六千人もいます。マイナス三〇度という厳しい寒さの中、マンホール等で生活しています。不潔な場所で、男女の区別のない貧しい格好で暮らしています。おしゃれに無駄遣いする日本の少女達とは大違いです。その体には虐待で受けた傷痕が幾つも残ったままです。親の虐待で受けた心の傷はもっと深刻 です。ワールドビジョンでは彼等を保護する為「光の家」を開設し、ボランティアの愛と献身によって傷ついた心も少しずつ癒されています。この夏「モンゴルのストリートチルドレンに冬服を送ろう」という呼び掛けがありました。シーエフ社も参加し、冬服を集めました。マザーテレサは「政府の福祉政策や経済大国の援助がいくらあっても、愛を与える事は出来ない」と事ある毎に言っていました。私達に出来るささやかな事が、子供達の最も必要としているものなのかもしれません。先日ワールドビジョンから「横浜に送られている箱も二千を超えました。ご支援を心より感謝申し上げます」というEメールが届きました。