Seria Net
No.13


ヤマタケが斬る

健康スポーツの時代がやって来る 平野厚先生の功績

東京オリンピックに向け、選手の強化に躍起になっていた時代に、もっと先にあるべきスポーツの姿を見据えていた若者がいた。市民ランナーの草分け的存在としてその名を知られている平野厚先生だ。以来今日まで自らの道を信じて疑う事なく歩んでこられた。国立競技場ジョギング教室開設以来の講師として永年に亘り活躍され、また健康体力づくりのための実践指導を全国で展開。エアロビクスやジョギング、そしてストレッチングを日本に広めてきたまさに第一人者なのだ。
更にランナーズ誌の創刊に携わりジョギングブームの火付け役にもなった。セリアスタッフもその講議を拝聴し、実践指導を受けてきた。「身を削れば芯は尖るが、折れやすい」成長期の子供達に言い続けている大切な言葉だ。昨年「ランナーズ賞」を受賞され、その功績が讃えられた。祝賀会が盛大に催され、職業、年齢、走力など関係なく実に幅広い門下生が集まった。みんな平野ファミリーなのだ。あくまで個人差を尊重し、楽しみ方までも実践指導して下さった。そして多くの信頼が寄せられた。
アフタースポーツの飲み会にも必ず顔を出しては、冗談を連発しながら周りを楽しませて下さる先生だが、スポーツの事となるとあらゆる視点から話題は尽きない。すべて経験に基づいた合理的な考え方なのだ。成人病が生活習慣病と呼ばれるようになった今日、読みは適中した。先生の講議を聞いて実行すれば、ほとんどの予備軍は消えてしまうことだろう。