ペース走中心という地道な練習の積み重ねが、着実に自信となっている。陸上を通して充実した時間を過ごし、誇れるものを身に付けてほしいと遠い眼差しで語る志賀先生。練習は生徒達に任せていますからと程よい距離感を保ちながらも、しっかりと見守っていた。今日は二〇〇〇ペース走二本と一〇〇〇のトライアル一本。佐川さん、横山さん、菅家さん、重田さん、大学さん。真剣な眼差しがスタートを待った。例え様の無いあの緊張が襲ってきた。ペースは徐々に上がり、平静を装って走り通すには、やはり多くの無理があった。トライアルでは限界に挑み、励まし合いながらなの激走だった。
スポーツは学生時代の一時的な楽しみではなく人生を彩るツールです。引退と同時に、走る事とは無縁の生活になってしまう選手諸君の多さにはがっかりしてしまいます。一緒に走る事で、この情熱を伝えたいと思っているのです。 吉田