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No.05


ホクレン布上監督の提案

ホクレン陸上競技部監督 布上正之氏
希望に満ちた新年、一つの節目を迎える度に今年こそはと決意を新たにします。選手、指導者ともに記録目標、行動指標等を設定、シーズンに備えて「やる気」を湧かせるものです。アトランタオリンピック女子長距離陣は、銅メダルの有森さん、入賞の志水さん、千葉さん、川上さんがそれぞれ輝かしい実績を残し、後続の選手達に大きな希望と闘志を与えてくれました。年末・年始の各駅伝においては、名門校が期待に応え予想どおりの成績を挙げました。大学女子3連勝の京都産業大の伊東先生、高校女子2連勝の埼玉栄の大森先生、「兵庫を制する者は全国を制す」報徳高校の鶴谷先生、ライバル西脇の渡辺先生の名勝負もまだまだ続きます。長距離のメッカ・旭化成で伝統を守り抜く宗兄弟の手腕は高く、これを打倒しうるチームは果たして現れるか。実業団女子の沖電気の広島監督、箱根を制した神奈川大の大後コーチ等々の快挙。実力No.1、情熱と苦闘を積み上げ頂点を極めた。こうした新たな刺激こそ日本の長距離陣に活を入れるものだ。「駅伝日本」伝統育成の土壌、その特質は、

1.チーム編成、チームワーク(仲間づくり) 4.期日、場所、年次、比較対比の意欲づけ
2.チーム内の競争意識 5.選手の習性を見定め個人指導、反省の場を次につなげる
3.タスキリレーの責任感 6.マスメディア媒体による活用度 等にある

これは根気強い選手づくりの効果を発揮し、これからも大事に継承されていくであろう。チームを強くする指揮官はまず、優れた人格者でなくてはならない。情熱と強い指導理念と人生哲学を持ち、選手の心を掌握し、目的に向かって共にやりぬく信頼関係が必要だ。対話や指導によって選手に自己管理の意義を理解させ、記録への挑戦に向けての環境づくりに積極的に取り組んでいる。そこで私の提案として、セリアネットにシーエフグループ関連「私の指導法」人材の育成ポイント、人づくりの信条のシリーズを掲載していただくことを強く要望します。これを機会に21世紀に向け、日本の長距離界がさらに発展、成長し、仲間の環がより広がることを念ずる一人です。