Seria Net
No.02


暑さに負けない栄養学
大会や合宿が続くこの季節。暑さを克服して実力アップするための栄養について考えてみよう

汗をかくことで失われるもの
●エネルギー
夏のトレーニングでかく汗の量は1時間あたり最大 ?。 ?の汗が蒸発して失われる熱エネルギーは600kcal。半日の練習でかなりのエネルギーを消耗する。
●ミネラル
汗は血液(血漿)を薄めたもの。血液中の鉄分やカルシウムは汗で失われる。そのため夏には貧血や故障が多い。補給は食事+サプリメント(セリアFe+Ca)。他のミネラルは腎臓が調節してくれる。
●水分
水分損失が体重の2%を超えると危険。喉が乾いてからでは遅く、こまめに補給するのがよい。スポーツ飲料は糖分が多く、水やお茶の方が体にやさしい。少し冷たいほうが吸収されやすく、ほとんどが小腸で吸収される。減量のためにウインドブレーカーを着込む人がいるが、熱射病や脱水症を起こすので危険だ。減量と発汗を勘違いしない様に。下痢気味の時も脱水症に注意。

夏バテ防止法 (栄養、休養のとり方)
●食生活の見直し
お菓子やファーストフード、加工食品などの高カロリー食(脂肪、糖質が多い)が多いと、ミネラル不足になり、スポーツ選手には鉄欠乏性貧血、疲労骨折などの障害が多発する。見直して下さい。

●清涼飲料の飲みすぎに注意
朝からだるく、日中眠気を感じるのはビタミンB群不足。含まれている砂糖(約10%)を分解する為にビタミンB群を消耗、体を動かすエネルギーを作り出せなくなる。夏バテする人は、飲み過ぎに注意。よく汗をかく方にはビタミンB群のサプリメント(セリアFe)を勧める。

●夏バテ防止には和食
ご飯は良質の炭水化物、梅干しのクエン酸、卵や魚、豆類に多く含まれる脂肪酸、アサリやシジミなど貝類のタンパク源。鰹の鉄分。旬の日本食は最高。

●朝食を抜かない
朝食を抜くと、体も頭も働かなくなる。脳に必要なエネルギーが不足すると筋肉中のタンパク質を分解してしまう。体温も上昇せず、日中の活動が鈍るばかりか、睡眠中の回復成長の効率も悪くなる。

●規則正しく、前向きに生活する
怠惰な生活をしたりストレスを感じていると、小腸などの消化器官が十分に働かず、不眠を招き、吸収した栄養も合成されず、疲れを翌日に持ち越す。冷房で体を冷やし過ぎるのも禁物。

●暑さに負けないために
身体に良い食品をとり、適度なトレーニングをして、十分な休養をとること。あたりまえのようだが、なかなか実行できないものだ。身体が思ったように動かないな、と感じたらセリアネットを読む。元気回復のヒントが見つかるはずだ。